ふたつの声が重なるとき
紬が熱を出したのは、残暑に差し掛かる頃だった。
カラオケルームで雛型を決めて以来、玲奈は日々退勤してから配信までの時間で、Vtuberとしてのゆずりはのデザインを練っていた。それをメッセージに送れば、ほぼ確実にその日の内にレスポンスが来る。資料を共有しながら、通話を繋ぐこともあった。それがひと月あまりも続けば、玲奈もスマホの呼び出しに慣れていった。不思議だな、と思う。これまで隔てられていた光の壁が、透き通って消えてゆく。
忙しいけれど、充実した日々だった。
そんな中、更なる転機が訪れた。会社での入稿が無事終わって、また紬との打ち合わせのために連絡をしたときだった。いつもならそれなりの分量で交わされるやり取りが、元気いっぱいの応酬が、このときは為されなかったのだ。公式アカウントによるSNSの更新もない。
『すみません、関節が痛くて』
文字は打ちづらいから、と電話口で話す声は掠れていた。苦しそうな息遣いだ。どく、と胸の中で嫌な音がする。
『インフルとかヤバイ感染するやつじゃないんで……』
「病院は行ったんだ?」
『はい、なんとか……。薬出されたんで、飲めばいいんですけど。……腹が、減ってて』
ぐきゅう、と優秀なマイクが切ない音を拾う。
玲奈は居ても立っても居られずに、部屋を見回した。棚からマスクを出して、バッグのポケットに入れて財布を確認する。その動きに被せるように、押し当てたスマホから呻くような吐息が漏れる。
『飯、とか』
「うん」
『買ってきて貰えたりしませんか……目眩がひどくて、コンビニまでいけない……』
消え入りそうな声にどうしようもない気持ちになる。具合が悪くて、お腹を空かせているなんて。健やかで満たされていてほしい推しがそんなことになっているなんて耐えられない。勿論だよ、と最後に鍵を引っ掴んだ。
紬が住んでいるのは学生マンションで、大学からそう離れてもいなかった。電車を降りた先のスーパーで物を買い込み、慣れた道を通ってから駆け足で住宅街の小道に入る。地図アプリは、最短ルートで玲奈を目的地へと案内してくれた。エントランスの鍵は住人が部屋から解除できるシステムなので、入り口で電話をかければ中に入れる。
全てが順調である中で、玲奈の中で体積を増していく思いがあった。
ゆずりはくんの部屋に、行くのか。
まず、トートバッグに野菜を詰めている最中に急に激しい動悸に襲われた。行動の行き着く先はわかっていたはずなのに、どんどんと実感が湧いてくる。ごろ、と人参が転がって落ちかけたのをなんとか拾った。いやいや、こんなときに下心なんて持ってはいけない。浮かれて配信者の部屋を見に行くわけではないのだから!
正直なことを言うと、電話口の声を聴いて血の気が引くようだった。ゆずりはくんの、甘い声。紬くんの、懐っこい声。好ましく思っているそのどちらもが、あんなに辛くて痛そうな声になってしまっているなんて。たかのりもレナも愕然とする思いだった。ふたつの存在が、痛々しい風邪声で統一されていく。
紬の部屋は中庭の奥、一階だった。鍵は開けておいてくれたらしい。ノブを回す前にごくりと唾を飲んで、よし、と呟く。
恐る恐る開けてまず目に入ったのは、玄関に揃えられていた靴と、そこから伸びる廊下に簡易キッチンだった。それほど広くはないけれど、都内の大学生の住まう部屋としては妥当なのだろう。綺麗好きなのか、全く汚れていないシンクやIHコンロをちらりと見て「紬くーん……?」と呼び掛ける。
「あ……先輩……」
ゆっくりとドアを開けて出てきたのは、マスクをして目をとろんとさせた紬だった。呼吸が苦しそうで、Tシャツにスウェットを履いてふらふらとなんとか立っている。上気した顔には汗をかいていた。
「大丈夫? ……上がっていい?」
「はい……っけほ、ごほ」
辛そうな咳をして、紬は背中を丸めた。
ああ、可哀想に……! 代わってやりたいくらいだ、と胸が切なくなる。
「ね、寝てていいよ。スポーツドリンクと色々買ってきた」
「救われるぅ……」
「ここ借りていい? 冷蔵庫も。ごはん作ろうと思うけど、待たせちゃうからゼリーでも食べてて」
「はい……あ……」
トートバッグから調理に使う材料と予備の飲み物だけ抜いて渡そうとするも、紬の出した手は空振りした。「痛ってぇ……」と嘆くように呟きながら、手を押さえている。
「あ……関節痛いんだったっけ、ごめん……」
「いえ……悪いんですけど、持ってきて貰っていいっすか……スプーンも出して貰えると」
のろのろとした動きで引き出しを指さすので、思わず背筋を伸ばして頷いた。
「わ、わかった」
紬がドアの向こうへを歩いていくのを、戸惑いがちに追いかける。部屋の奥が見えてくる。
――神様、邪なファン心なんて不相応なものは封じて壺ごと砕きますので!
「おじゃまします……」
黒を基調とした部屋だ。正面に大きなモニターがあって、周辺機器がとても多いことがぱっと見でわかる。
紬がベッドに上がるので、あまり見ないようにしながら、両膝をついて傍のテーブルにお見舞いセットを出していく。彼は額に何も貼っていない。熱さましのシートを出して渡しかけ、引っ込めた。同じ轍を踏んでしまうところだった。
パックを破りフィルムを剥がして、玲奈は膝立ちのまま伸び上がった。とろ、と潤んだ目がこちらを向く。
「触るよ?」
ワックスを付けていない前髪は柔らかい。湿った熱い額に触れてから、あ、とポケットからハンカチを出して汗を拭ってやった。ひた、とようやく冷たいシートが貼られて、紬の頬が緩む。ふにゃふにゃとしながら「気持ちいー……」と目を閉じている。
「さて……持ってきたはいいけど、そんなに指が痛いんじゃゼリー食べるのも大変かなぁ」
「あ、……じゃあ、先輩……」
「わたがし買ってきてよかった。これならふわっとちぎって食べるだけ!」
パッケージだけ開けてあげよう、と己の采配を誇らしく思いながら優しい駄菓子らしい袋を破る。
それを、紬はどこか残念そうに眉を下げて見守っていた。
半端に空いた口が、空腹具合を物語っているかのようだ。急がねば。
「これね、喉に優しいから。溶けちゃうからね」
「それは……えらいですね」
よくわからない返事をしながら紬がマスクを下げ、わたがしを口に運ぶ。「沁みるぅ」と美味しそうにすぐさま次を摘むのを見て、幾分ホッとして立ち上がった。
「食欲があるのはいいことだね。じゃあ、キッチン借ります」
とんとん、と布団を叩きそうになって、止めた。よく寝てね、と言い残せば「はぁい」と先ほどよりは少しだけ張りのある声が返ってくる。糖分は強い。栄養は大事だ。
お粥はその大事な栄養とやらにこだわって作ってやることにした。玲奈がよく作る雑炊の延長なのだけれど。昔どこかの偉い学徒が勉学の夜食に食べていたというお粥がベースだ。ご飯はパックのものを使う。ネギに生姜を刻み、ほぐした鮭に卵、乾燥ワカメと、彩りに短冊切りの人参。優しい薄さの鶏ガラスープで煮る。
ぐつぐつとする鍋を見下ろしながら、玲奈は「やっぱり綺麗だ」と思う。使い込んだ鍋にありがちな、焦げ付きやテフロンの劣化がまるで無い。部屋の中はまじまじと見ないようにしていたけれど、散らかっている印象は全然受けなかったし、もしかしたらこまめに手入れをするか、買い換えているのかもしれない。
……でもさっきコンビニとか言ってたっけ。あれは具合が悪いからかもしれないけど。
ちら、と冷蔵庫を見やる。まだまだ暑いし、色々と仕舞わせて貰おうと開いたところ、大して物が入っていなかった。あってもドレッシングやバターといった、単品で食べるには適さないものくらいだ。まあ、だからこそこうして助けを求められたのだろう。普段、ここには如何ほどのものが収められているんだろうか。
考えたって仕方ない。仮に彼があまり自炊をしないタイプでも、それは突っ込むべきところじゃない。プライベートの範囲だし、学生と言えど大人なのだから。けじめはつけなきゃ、と自分で両頬を軽く叩く。
食べやすい程度に水嵩が減ってきたので、味を見てから仕上げに胡麻をひねりかけて、電源を切る。お盆と丼もぴかぴかだった。
「紬くん、起きてる?」
控えめにノックをすると、数秒遅れて「どうぞ」とだるそうな返事があった。一度入っているのに「お邪魔します」と小声で言ってからドアを開けた。
「起こしたかな。ごめんね」
「いえ、うとうとしてたくらいで……うわ、旨そうな匂い」
「少な目に盛ったけど、おかわりあるからね」
レンゲがなかったので大きめのスプーンを持ってきたが、熱いだろうか。うーん、と銀色のそれを片手に唸る。
「大分冷まさないといけないかな……」
「……あの、先輩。……オレちょっと呼吸しんどいんで、ふーってできないかも」
「え?」
「けほけほ」
頼りなく言ってから、あからさまに咳き込んで視線を送ってくる。そこまでされれば、徐々になんとなく察せてきてしまった。
もしかしてこれは、甘えているのかな……?
ちら、と上目遣いっぽい感じでこちらを見ているのがあざとい。ぎゅん、と心の中で変な音が鳴る。……いや、と首を振る。あざとかったとしても、実際彼は病人なのだ。弱っている中、1人で心細かったのだろうし。
推しに、後輩に甘い自覚はある。
「……まあ、指も痛いんだもんね」
「ありがとうございます」
久しぶりにその八重歯を見た気がして、つい笑みが溢れた。
玲奈もマスクを下げた。ひと匙お粥を掬うと、ふうふうと息を吹きかける。念入りに冷ましている間、紬は嬉しそうにへにゃっと笑っていた。ううん、これはこれで笑顔が眩しい。
「ん……んんー!! んはい!!」
「よかった。はい、あーん」
「あーん」
かぱ、と開く口に給餌する。まさか成人男性にこれをするとは思わなかった。ちょっと気恥ずかしいな、と思う。
ぱく、ぱく、と美味しそうに食べてくれるので、なんだか楽しくもなりつつ溜め息が出そうになった。
何をしているんだろうか、推しに対して。
平静を装いつつも、落ち着かない。電話で風邪を知ったときとは違うどきどきが胸を満たす。手料理を手ずから食べさせているこの状況を、あの夏の日までの自分に言ったって信じて貰えないだろう。
「なんなんだろうなぁ、ほんとに……」
「先輩」
「うん」
「うまかったです。ちょっと元気出てきたかも」
「よかった、それが一番。ゆっくり寝てね」
処方された薬を水で流し込んだあと、紬は横になり直して布団を肩へと引き上げた。そして何事か考える素ぶりののち、ゆるりとこちらを見る。
「……ここ、本いっぱいあるんで」
「うん?」
「時間が大丈夫なら、読んでてください。お仕事に使ってもいいです。……帰んないで……」
最後はほとんど吐息だった。どき、と更に胸が高鳴る。寝落ちする声なんて、配信じゃ絶対聴けない声だ。結局ゆずりはへのファン心を切り離しきれないのか。思わず天井を見る。やはり同一人物だから難しい。体調不良という事態を喜んでいるわけではないので許してほしい、と心の中で懺悔した。
不覚にも、じーんと痺れている間に紬は眠ってしまった。部屋の鍵は内側からかけなくてはならないのだけれど、病人を起こす気にもなれなかった。幼さの残る寝顔で、すやすやと呼吸を繰り返している。
「……本」
ベッドの近くに、黒い本棚がある。文庫本やハードカバーの本が整頓されて並んでいて、配信に使えそうな古いものから話題の新鋭作家のものまで種類は様々だ。これらが、紬を形作って、ゆずりはの活動の糧になっている。
玲奈は指ですぅっと列を為す背表紙をなぞり、やがて1冊の本を引き抜いた。あらすじを見ると、タイムトラベルものだ。誰しもが一度は考える、過去の世界に行けたなら。
ベッドに寄りかかるようにして、ぺたりとカーペットに腰を下ろす。人の寝息を聞くのは久しぶりかもしれない。学生時代はよく美緒と旅行やお泊まりをしていたので、実家を抜かせばそれ以来になる。年の離れた妹は元気だろうか。
紬の眠りは深かった。ぱらり、とページを捲る。穏やかな空間だった。読み終わる頃には15時を回っていて、緩やかに休日の終わりを意識する。紬は、夕飯もあのお粥を食べてくれるだろうか。味変でもしようかな、と思っていると背後で「うぅん……」と唸る声が聞こえた。
「あ、起きた……?」
「……レナせんぱい……」
呂律の回りきっていない、覚束ない呼び掛けだった。もしかすると、まだ夢と現実の境目にいるのかもしれない。タイミングはいいけれど、再び寝入るのなら邪魔はするべきではない。
「きてくれたんすね……」
「……」
「おれの配信に……」
やはり夢を見ているようだ。しかも、配信中の夢らしい。寝言に返事をするのは良くないんだったな、と答えずにいると彼は構わずむにゃむにゃと続けた。
「ふふ……みつけてくれて……しあわせぇ……」
「……」
「せんぱい……」
甘ったるい声で、脳を揺らされる。
「いつか、オレのかのじょになってくれる……?」
薄く目が開いたのはそのときだった。せめてもう少しインターバルがあれば、この後の展開も変わっていただろう。天井をぼんやりと眺めたあと、ゆっくりと顔がこちらに傾く。
その驚愕の顔を、玲奈は生涯忘れないだろうと思う。
跳ね起きようとして、体にうまく力が入らなかったらしい。一瞬だけ勢いが付いたのに、へな、とベッドに沈んだ。
けれどそのままではいられないようで、大きな枕を引き寄せ抱えるようにして顔を隠してしまった。ただ、真っ赤な耳が丸見えだ。
「……いっ……いつから、聞いてました……?」
「まあ……ずっとこの部屋にいるので……」
「オレはどっから口に出してたかわかんないっす……」
ちら、と片目だけが枕の端から覗く。居たたまれ無さそうに、窺うようにしてじっと見上げてきた。
「……先輩」
「は、はい」
「……顔、すげぇ赤いんですけど」
「え……紬くんの?」
「先輩の顔が! っあー、そうっすね、オレもきっと大概ですけど! ッゲホゲホッ」
半ばヤケクソで叫んで、喉に響いたらしい。今度こそ本当に咳き込んで、必死に呼吸を整えている。
吸って吐いてがままならないのはこちらこそだった。平静でいると思うなかれ、しっかり本を取り落として、服の胸部を破れんばかりに握りしめていた。その上、皮膚の下で血が沸騰しているのがわかる。熱のせいか、はたまた感情のせいか。潤んだ瞳を綺麗だと思ってしまう。その涙を、指で触れて拭ってやりたい衝動に駆られる。
「あー……もっとこう……一緒に活動の相談して、会う機会をいっぱい増やしてからって思ってたのに……」
枕を抱いたまま、がらついた声でぽそぽそと彼が言い訳する。
「弱ってたのはガチですけど、でもシチュエーションがこう、彼女っぽいなーって浮かれてて……口がゆるゆるに……熱はもう下がったかもしんねえけど、今は別の意味で頭が煮えそう」
頭を抱える。ぐしゃぐしゃと片手で髪をかき乱して、あー、と嘆くように呻く。
「勘違いしないで欲しいんですけど、レナ先輩が好きだからってだけで撮り下ろしを頼んだんじゃないですからね。それはそれ、これはこれ。……まあ、混ざっちまうときもあるんですけど」
「それは、まあ」
玲奈も同じだ。同一人物である以上、完全な分離は難しい。自分だって痛感したことなので、紬を否定できない。
それに、玲奈は片方だけだったら、ゆずりはだけだったら依頼を受けていなかった。紬との合わせ技だったから。
「……私、大分年上だけど」
「それが何か問題ですか?」
ゆっくりと彼が体を起こす。玲奈もどうにか手を緩めて座り直した。まっすぐに言われると、逃げ場が消えていくようだった。
「逆に、オレのことガキに見えます?」
「そんなことない。こんなに信念を持って頑張っている人だもの。私はずっと尊敬してきた。画面の向こうにいるときも、会話を重ねるようになってからも」
「じゃあ、ストレートに訊きます。……オレと、お付き合いして貰えませんか」
ベッドの上で、病人にしては固く正座する様子は、いつかの紬と重なった。氷の解けたグラスをストローでぐるぐる掻き混ぜていたときの紬。あのとき脳を満たしていたものが一色でなかったことを、真の形を、玲奈はきっともう正しく受け取れる。
「ずっと素敵な人だと思ってました。いつか隣に立ちたいって。再会して、デートして、本の話も料理の話もして。その笑顔を、見ていたいって」
玲奈の中でも、彼に向ける感情が融けて混ざり合っていく。憧憬、尊敬。熱狂。協力者、友愛。様々な形の愛情。それで生まれる色があった。喉から飛び出そうなのは喜びの悲鳴だった。僅かに口から漏れ出るのをぐっと堪えて、頷く。「私も」と震える声で言う。それから、「私もだよ」と今度は声に力を込めて、しっかりと熱っぽい目を見つめた。
次の瞬間、どしゃ、と紬の体が崩れ落ちる。両手を前に出した状態でのそれはヨガのポーズにも似ているのだけれど、笑うより早く気が抜けて、玲奈はそろりとその手に手を重ねた。ややあって、彼が手を繋いだまま顔を上げる。ぺろっと熱さましのシートが剥がれかかって、にへらとした笑みで「しにそうー……」と語尾を伸ばした。
「っはー……こんな体調じゃ抱き締めることすらできねえんですけど」
「私もそんな余裕はないからちょうど良いかも……」
「ふふ、先輩、ありがとうございます。オレ、頑張りますね……」
「まずはゆっくり休んでからだよ。ね」
布団の中に彼を戻しても、繋いだままの手は放せなかった。放したくない、とも言う。
いつかのお出掛けで感じた体温と、どっちが熱いだろう。……どちらもだな、と力が抜けた。
よろしくね、と微笑めば、こちらこそ、とまだ風邪声のまま笑みが返ってきた。
「それにしても、どうしてこんな時期に風邪なんか」
「近所の弁当屋が閉店したんですよね。だから、栄養足んなくて」
あの鍋やキッチンは、実際全く使われていなかったわけだ。玲奈は途端に心配になった。踏み込むまいと思っていた分野だけれど、ここまで体調に影響が出てしまうなら話は別だ。
だって、聞けば医者曰く栄養失調気味なのだそうだ。
この現代社会に於いて、そんなことが!?
玲奈は、スケジュール帳を捲った。パートナーとしての初仕事だ。紬の好きそうな料理を、頭の中で並べる。
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