第15話 闇に潜む真実、囚われた魂の声

隼人は再び旧校舎の中へと足を踏み入れた。外に出たはずの彼が、もう一度この場所に戻るという選択をした理由は一つだ――**真相を知るため**。謎がまだ残っている。そして、囁き声がその真相を彼に伝えようとしているようだった。


「終わっていない…まだ何かがここに残っている」


彼は感じていた。この場所には、単なる恐怖ではなく、何かが封じられている。目を閉じ、感覚を頼りに進んでいた彼だが、今ははっきりと目を開けて進んでいた。校舎内に戻ると、腐臭が再び漂い、暗がりが彼を包んでいく。しかし、彼は恐怖に飲まれることなく、一歩一歩を慎重に進んでいった。


床は軋み、足元にはぬかるんだ感触が続く。まるで、校舎全体がまだ生きているかのようだった。隼人は深く息を吸い込み、旧校舎の深部へと向かう。過去にここで何が起こったのか、その真実に迫るためだ。


「かつてここで行われた儀式…その犠牲になった者たちが…」


彼の頭の中に浮かんだのは、この場所に封じ込められた魂たちの存在だった。何かが囚われ、この場所を支配している。隼人はその謎を解明し、彼らを解放する手段を探さなければならないと感じていた。


そして、ついに彼は、儀式が行われたとされる場所にたどり着いた。暗い部屋の奥にある、古びた祭壇のような場所だ。そこには、朽ち果てた書物や道具が散らばっていた。これが、すべての始まりだったのだ。


隼人は、周囲を見渡しながら、囚われた魂たちの声に耳を傾けた。


「ここに封じられているのは…俺たちの恐怖そのもの…」


彼らの声が、静かに、しかし確実に彼の心に届いた。隼人はその場で膝をつき、深く考えた。闇は恐怖を糧にしてこの場所を支配し続けていた。だが、もし彼がその恐怖に立ち向かい、彼らの魂を解放することができれば、すべてが終わるかもしれない。


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隼人が周囲を見渡していると、祭壇の脇に古びた本が目に入った。埃にまみれてはいたが、その本の背表紙には見覚えのある奇妙なシンボルが刻まれていた。それは、図書館で見つけた資料に記されていた、かつて行われた「儀式」に関するものだった。


彼は慎重にその本を手に取り、ページをめくった。中には、かつてこの校舎で行われた儀式の詳細が書かれていた。それは「魂を封じ込め、永遠にその力を利用する」ための儀式だった。犠牲者の魂はこの場所に縛り付けられ、そこに新たな恐怖が生まれるたびにその力を増幅させていたのだ。


「これが…すべての始まりだったのか」


隼人は本の内容に目を通し、儀式の行い方が詳細に書かれているページを見つけた。儀式には特定の条件があり、それを満たすことで魂を解放するか、さらに封じ込めるかが決まるという。


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儀式の行い方


1. 祭壇での準備: 儀式は必ず、校舎内にある「祭壇」で行われる必要があった。魂を解放するためには、祭壇の上に「魂を縛るために使われた遺物」を置くことが必要であった。隼人は部屋を見渡し、その遺物を探し始めた。机の上には古びたペンダントや写真立てが散らばっていた。それが犠牲者のものであることに気づいた隼人は、それらを祭壇に並べた。


2. 夜の0時に行う: 儀式が最も強力な効果を発揮するのは、夜の0時だ。魂が最も不安定になるその瞬間に、正しい呪文を唱える必要がある。本にはその言葉が記されていたが、ひとつの警告が書かれていた。「言葉を一つでも間違えれば、魂は永遠に囚われたままになる」と。


隼人は時間を確認し、儀式が完了する時間まであと少しだと知った。彼は呪文を何度も反復し、言葉を間違えないように意識を集中させた。


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封印の仕方


隼人は、もし儀式が失敗した場合や、逃げるしかない場合に備えて、封印の仕方も知っていた。封印の方法もまた本に記されており、それは祭壇を物理的に封じ込める方法だった。


1. 呪符の配置: 校舎内から拾った特定の遺物――机の破片や教室に残された黒板――それらを祭壇の四隅に配置し、封印の呪文を唱えることで校舎を閉じ込めることができる。呪符を配置することで、外部の世界と魂たちを完全に切り離し、誰も再びこの場所に近づけないようにするのだ。


2. 封印の呪文: 封印の呪文は、解放の呪文よりもさらに複雑だった。正確な順序で行わなければ、封印が不完全になり、逆に魂たちがより強力な力を持って外に解き放たれてしまうリスクがあった。


隼人は、もし儀式が失敗すれば、封印を行うしかないと決意を固めた。しかし彼は、魂を解放することが正しい道だと信じ、儀式を行う準備を始めた。


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「これで終わらせる…」


隼人は祭壇の前に立ち、呪文を唱えるために意識を集中させた。時間はもうすぐ0時を迎える。彼は手に入れた知識と意志で、この場所に囚われた魂たちを解放するか、それとも封印するかの選択を迫られている。


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選択肢:

1. 儀式を行い、魂たちを解放する

 隼人は儀式を行い、正確な呪文を唱えることで魂たちを解放し、この場所の恐怖を終わらせる。


2. 封印を施し、校舎を閉じ込める

 隼人は儀式に失敗するリスクを避け、校舎を封印して外に逃げ出すことを選ぶ。


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読者の皆さん、隼人の次の一手を導くのはあなたです!20時までに応援コメントで、隼人がどの道を選ぶべきか教えてください。物語はまだ終わっていません!皆さんの選択が、隼人の運命を決定づけます。ぜひ、この物語の結末に向けて一緒に進んでいきましょう!

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