第22話 刀の発注・受取

 王城、国王様の執務室に向かうと、扉をノックした。そして、

「アイロースです。入ってもいいですかね?」

と訊くと、

「ああ、アイロース君か。入ってくれ。みんなお待ちかねのようだぞ?」

と言われたので、扉を開けて中に入り、

「みんなごめん、お待たせ。じゃぁ、外に出よう。」

と言って、みんなの、

「はい!」

「うん!」

「ええ。」

という回答を聞いて、みんなで連れ立って外に出て、まずはがんショップに向かってエネルギーパックの補充をしてからアイリーンさんに刀剣類を売っている店に案内してもらって、単分子の片刃の刀と付属の鞘を買っていると、みんなから、

「「「アイロース(君)って刀も使えるの?」」」

と訊かれ、

「ああ、うん。アイリーンさんは知っていると思うけど、エンピステーヴェさんもつかえたし、教えてもらったんだ。とは言っても模造刀で、だけど。昔から目がいいみたいである程度動けるようになったら模擬戦をやっても掠りすらしないぐらいになってしまって師匠もあきれてたけど。この前もレーザーを見てからよけてたし。」

と言うと、みんなして、

「「「ええっ!?」」」

といい、続けて、アイリーンさんが、

「あの、エンピステーヴェの剣が掠りもしなぃ!?それにレーザーを見てから避けるぅ!?化け物ね。ていうことは刀を持ったら倒すの不可能に近いんじゃない?見てる限り刀の扱いもうまそうだし。弾幕張られても対処できそうね。」

と言われ、

「さすがに宇宙船相手は無理ですよ。ビームとか、レーザーの出力が違いすぎて弾きすらできずに押しつぶされてしまいますから。」

と言うと、

「え?それじゃぁ、生身、あるいはパワーアーマーくらいなら何とかなるって言っているようなもんじゃないの。パワーアーマーはどうするのよ。」

と訊かれ、

「パワーアーマーは相手のレーザーを打ち返してシールドを減衰させていってシールドが敗れた瞬間を狙って切り捨てるか、撃ってこなければレーザーガンの出力を最大にしてシールドを減衰させて、それでシールド破壊と同時に切り捨てるか、ですね。まっ、どっちも同時にするときもありますけど。」

と言うと、

「すごいわね。格の違いを思い知る感じだわ。」

と言われたが、同時に調整も終わったようなので受け取って帯剣し、宇宙港に向かって歩き出した。

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