第18話 基地探索、再び・尋問

 艦内で戦闘準備をして王城へ戻ると、アイクさんと国王が出迎えてくれ、1日後に取り調べをすると教えてくれたので、とりあえず、それまでキリアキアの基地を探しておく、と伝えてから艦に戻り、艦を発進させた。そして、北に向かって上って行くと、氷の張った場所に、見慣れない建物があったので、アイリスさん、アイリーン少佐に、

「あそこ、建物あるけど、あそこって本来建物ある場所なの?」

と訊くと、アイリスさんが、

「え?あるわけないでしょ?確実にキリアキアの基地よ。」

と言われたので、手加減抜きで中性子砲6門を一斉斉射した。すると、バリアを張って来たが、破壊してそのまま基地も破壊してしまったのだった。

 そして、上がってきた方向から90°右を向いた軌道に向かって船を動かし、基地の捜索をすると、こちらに向かって対空機銃を撃ってきた建物があったので、避け続けながら、その建物に収束中性子砲の照準を合わせ、一応、アイリスさん達に、

「あれ、民間の建物じゃなさそうだよね?」

と訊き、

「ええ、そうね。あんなに必死になって撃ってくるなんてあり得ないものね。それどころか対空機銃なんて民間の建物に付いているはずないものね。」

と言う、アイリスさんの言葉を聞くや、

「じゃぁ、撃つよ~」

と言いながら、収束反応確認中性子砲を撃って、その場を離れ、王城の時間で夜になっていたので、一旦宇宙港に帰投したのだった。

 次の日、僕たちは王城のメイド、執事、その他出入りする人の尋問を行うということで王城へと来ていた。朝早く5時くらいに着くように艦を出発して、経歴を見させてもらっていると、一人、シニスター・シデニアと言う名の、どう考えても不自然な経歴をしているものがいたので、その経歴の不自然さを国王に伝えた。そして、ほかの者とは違う質問として、

「なぜ、この王城で働こうと思ったのですか?」

と言う、就職時、

「王城を直に見てみたくて。」

と答えたと書かれている質問を付け加えるように言っておいたのだった。

 午前10時前になって、すべての準備が終わると、一人ずつ面談を行うこととなった。1番目は執事、2番目はメイド、そして、その後ほかの従業員達という順番で、最後に一番怪しい人物である、シニスターという人物を持ってくるようにしていたのだった。そして、執事、メイド達には特に違和感はなかった。その後、従業員達にも挙動不審な者はおらず、防犯カメラで見ていたシニスターが何やらタブレットを取り出してガサゴソとしていたので、国王に断って光学迷彩機能をオンにしてシニスターという人物の元へ向かうと、後ろから画面を覗いた。すると、やはり、

『雲行きが怪しいから王城に向かってくれ。』

と言う、文面が書いてあり、今にも送信しようとしていたので、即座に取り押さえたが、一歩遅く、送信されてしまった。そして、特殊な手錠で拘束し、衛兵に預けると、3人に向けて送信されていたので、その3人が到着するのを待って、一網打尽にしようと考え、光学迷彩機能をオンにして王城内に入ってくるのを待った。そして、3人そろって王城に入ってきたので、連続で3射して眉間を撃ち抜き、全員絶命させた。

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