第13話 護衛と偵察

 次の日、僕は輸送艦の護衛兼敵の視察のため、艦に乗ってウルトラハイパードライブでエルフセリアに戻って来ていた。そこでは散発的に戦闘艦も見られて、スキャンをかけると、キリアキアの艦艇と見られる物もあったが、わざと見逃して泳がせていると、全て、僕の家から北西方向に500mほど行ったところに向かっていることがわかった。そして、その場所をスキャンしてみると、やはり、キリアキアの基地、と出ていたので、すぐにそこに向けて中性子砲を撃ったのだった。すると、基地に強力なシールドが展開されたので、とりあえず、まとめて吹き飛ばすため、6門の中性子砲を一斉斉射した。すると、基地は破壊できたのだった。そして、乗っていたみんなが、

「やった~基地1個破壊完了~」×3人

と言って、みんなでハイタッチをしたのだった。そして、宇宙港に向かっていったのだった。

 宇宙港に着くと、今回、護衛を引き受けた輸送艦の船長の準備はもうできていたようだったので、無線で、

「それじゃぁ、出発しましょうか。キリアキアの一番近い基地は破壊できたので。」

『すごいですねぇ~やっぱり英雄ってのは責任重大なんですか?』

「そこまで負担には感じてないですよ。でも、責任は多大にありますね。できない、では済まされないこともいっぱいありますし。」

『はぁ~大変ですねぇ~』

「そうですね。じゃぁ、行きましょうか。」

と言って、並走して惑星の外に行き、ハイパードライブを起動してエルステスに向かったのだった。

 3日後、エルステスに着くと、すぐに輸送艦を宇宙港に送り届けてすぐにもう一度宇宙に出て、宇宙でキリアキアの艦船を探した。すると、やはり、そこら中に居たので、すぐにそれらがどこに向かうかを見ていると、なんと、

「エッ、王城からめちゃくちゃ近いじゃない。どうして!?」

「襲撃する予定があったんでしょう。探索者ギルドからもそれなりに近いですし。」

と言う会話の通り、王城と探索者ギルドの近くにあったのだった。そして、すぐにそこに向けて3日前と同じく6門の中性子砲を斉射したのだった。そして、全て破壊し尽くしたのだった。

 破壊し終わった後、宇宙港に戻ってみんなで一緒に艦の外に出ると、宇宙港全体が騒然としていたので、

「何があったんですか?」

と訊くと、

「ああ、英雄さんか。王城付近の建物が艦の主砲で狙撃されたようなんだ。何か知らないか?」

と言われたので、

「あ、撃ったの僕ですよ。キリアキアの基地だったので。」

と答えると、

「え?そうだったのか。じゃぁ、その脅威が取り除けて良かった。ありがとうございます。これからも頑張ってくださいよ。」

と言われたので、

「いえ、当然のことを下したまでですよ。感謝されるようなことはしていないです。」

と答えて王城方面へ歩き始めた。

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