第8話 旧インドへ

 急いで走って艦へ戻り、乗り込んでエンジンをかけると、旧インドへ進路を取った。次からは多少の抵抗はあるであろうと思われたので、上空を光学迷彩、ステルス機能を活用しながら旧インドへ向かった。すると、意外にも全く抵抗がなかったので、これは支部に戦力全てを置いているな、と思い、慎重に旧インドにある支部に最も近いと思しき草原に近付いていった。そして、一旦着陸すると、光学迷彩機能、ステルス機能をオンにして上空に待機させておいた。そして、自身のスーツの光学迷彩機能をオンにして急いで、しかし慎重に旧インド支部へと近づいていったのだった。

 僕は旧インド支部を探して走り始めた。そして、またしても人の出入りが激しく、あの暗殺者達と同じ服を着た、キリアキアの支部を見つけて、ステルス、赤外線遮断機能もつけて人が出て行った隙に中に入った。そして、階上へと上がっていくと、厳重に警護された部屋を見つけて、その部屋の前でじっくりと待っていると、やはり、これまた厳つそうな男が出てきたので、そいつの背後の少し離れたところから、ボディーガードと思しき二人の男の脳髄と、そいつ自身の心臓をほぼ同時に撃ちぬいた。そして、胸を押さえて血反吐を吐いているところに、スーツの機能を切って近付き、

「旧中国とは別の一番近い、幹部のいる支部はどこだ?」

とある程度遠くから聞くと、

「一番近いのは…北西に行った、旧ロシアの支部だ。ここの支部長は強いぞ?せいぜい気をつけるんだな。」

「わかった。じゃぁな。」

と言うや、レーザーライフルを眉間にうちはなった。そして、またすべての機能を戻して走り始めたのだった。

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