第5話  表彰

 それから数日して・・・

「以上の功績をたたえまして・・・ アイロース・リベラルに自由公爵の地位と正義騎士の称号を与えます。」

「謹んでお受けいたします。」

と、こうなった背景には、

「姫様、だから危険だといったでしょう?市街地で暮らすなど。」

「そうだけど、どうしてもあの人と結婚したかったんだもの。しょうがないじゃない。」

「そうですが、身分を考えてくださいよ。」

「あの助けてくれた男の子のことだけど、すごく強いわね。」

「そうですよ。英雄ですから。」

「そういえば、あの子の顔どこかで見たことあるって思ったらそういうことだったわね。」

「えっと・・・あの子、この間の戦役で戦艦1隻、重巡洋艦3隻、巡洋艦10隻、軽巡洋艦30隻、小型艦70隻、と言う戦果を残していますよ?」

「まぁ!?それ、小型艦での戦績よね!?すごいわね。」

「そうですね。」

「じゃぁ、貴族の地位と、何か称号を挙げないと気がすまないわ。いいわよね!?」

「私に聞かないでくださいよ。あなたの父親に聞いてください。」

「そういえばそうね。帰りましょう。」

という経緯があり、その後、僕を含めた話し合いで、キリアキアの殲滅のためには土地に縛りつけるのは得策ではないし、それに貴族なのに苗字がないのはおかしいから、とりあえず、考えたのが、リベラルというものだった。そうして、以上の表彰と相成ったのだった。

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