通用する言語
第15話 「通じる」異世界と「通じない」異世界
交易があったからこそ言葉が通じるのだ。
交易がなければ通じない。
南北アメリカ大陸で、ヨーロッパ言語が使われていて、言葉が通じるのは、交易があったからだ。
大昔、交易が全くなかった時代には、ことばは通じなかったのではないだろうか。
地球世界と異世界にも同じことがあてはまるかもしれない。
そもそも、どこの異世界でも日本語が通じるなんて、夢物語でしかない。
まあ、言語の違いを「和訳」・「日本語吹き替え」で処理しているという考え方も可能ではあるが。(つまり、本当は違う言語が使われているのだが、読者・視聴者のために日本語におきかえてわかりやすくしているだけという暗黙の了解。なんとなく、テルマエ・ロマエを思い出したが、あれは異世界ではなくて過去のヨーロッパ世界。)
それでも、書き言葉は共通ではなかったりする。
ナツ〇〇バルは、異世界生活の早い段階でメイドに文字の読み書きを教えてもらう。
https://ncode.syosetu.com/n2267be/40/
ユ〇ヤが書いた「帝級魔法書」は日本語なので、異世界の人は誰も読めない。
https://ncode.syosetu.com/n4936dp/31/
シャ〇ウが書いたメモは日本語なので、異世界での組織のメンバーには読めない。
https://ncode.syosetu.com/n0611em/129/
https://ncode.syosetu.com/n0611em/136/
さらに、異世界で言葉が全く通じないと、次のようなことになる。
『異世界転生したけど日本語が通じなかった』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883808252
日本人が未知の外国へ行くと、こうなるのだろうか。いや、もっとひどいことになるだろうな。リパライン語は、文字と発音の一致度が高いからまだましだが、そうでない言語の場合、ひとつひとつ確認して個別に丸暗記するしかなくなる。
もしもこれが英語だったとしたら、より手厚いサポートが必要であり、時間も余分にかかるだろう。時間的に余裕のない場合は、習得がむずかしくなるはずだ。
それならば、みんなで
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