第1話
第一話
朝が来た。現在午前6:30、彼は体を起こし普通の学生のように朝の日常を過ごす。階段を下りてリビングで親と他愛のない会話をする。しかし今日は彼を除く家族全員が浮足立っている。
「親父、漣天高校への入学は決まっているんだからそんなソワソワする必要ないだろう。」
「何言ってるんだ綜真。高校の入学式は一大行事だろう」
「お父さんの言う通りよ綜真。しかもあなたは魔技推薦で呼ばれたのだから余計に落ち着かないじゃないの」
「お母さん。兄さんが落ち着いているんだから。あまりこっちが緊張したら兄さんまで落ち着かなくなると思うよ?」
この発言、上から順に誰の発言か紹介しよう。
1人目、
2人目、綜真の父 桜井
3人目、綜真の母 桜井
4人目、綜真の妹 桜井
「とりあえず、俺は新入生代表の答辞があるから先に行ってくるよ」
「では、私たちは後から行きますね、兄さん」
「ああ、親父たちが変なことしないよう見ててくれ佳那」
すると愛依がすかさず
「変なことはしないわよ綜真。安心して行ってらっしゃい」
「分かってるよ、冗談だって母さん。それじゃ行ってきます」
こうして綜真は漣天高等学校に向かった。
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