第33話:居座るベンジャミン。

ベンジャミンのあそこから悪臭が漂ってきそうだった。


(小さい状態でこのデカさならマックスデカくなったらどうなるんだよ)


健斗はちょっとビビった。

ベンジャミンのはまじでデカかったのだ。

だけど、それについてパンは意義を唱えた。


「太ければいいってもんじゃないです」

「要は硬さですよ、か・た・さ」


「パンは何言ってるの?・・・」


「実際そうらしいですよ、デカけりゃいいってもんじゃない、硬いほうがいいんだ

そうです」


「ではお試しになってみまふ?ワテので・・・」

「その・・・健斗しゃんのと、どっちが固くて気持ちいいか・・・」


「おえっ・・・」


えずくパン。


「そんなグロいのひっこめろよ、飯がまずくなるだろ・・・」

「どさくさに紛れて何、試そうとしてんだ」


「では、引っ込めますから、ここに置いて頂けまふか?」


「その駆け引きも間違ってるだろ・・・」

「自分を有利に持っていくんじゃないよ」


「ワテも手ぶらでは帰れましぇんし、それにここに置いてくれたほうが、

あなたたちにも何かと便利かと思いまふけろ」


「じゃ〜あんたさ、料理、洗濯できる?」


「お任せくらはい、料理などは得意中の得意れふ」

「昔から、そのような仕事を生業なりわいにしてきましたからね」

「お入用のものがあったら、すぐ出すことも出来まふが・・・」


「え?出す?・・・出すって?」


「たとえば・・・こう言うのとか」


「そう言うとはベンジャミンは座卓の上に持っていた杖をかざした」


すると美味しそうなコロッケ定食がポンっていきまり現れた。


「まじで?・・・」

「おいおい、これって今、あんたが作って出したのか?」


「いえいえ、そこの食堂から拝借してきまひた」


「あ、商店街の満腹食堂か・・・」

「なんだよ、泥棒じゃないかよ」

「しかも、これじゃ料理が得意って言えないだろ」


「ベンジャミンは最低級の魔法が使えるんですよ」


「そんなことができるのか?」


「下級神格はそんな器用なことはできませんが、ワテ、ゼヌス様の使いっぱ

やってるくらいれふから・・・そのくらいのことはできまっしぇんと・・・」


「これで最低級?」

「最高級の魔法って?」


「魔法って言うよりイリュージョンれふね」

「上級神格がその気になれば地球まるごと消し去ることだってできまふよ」


「だれがそんなことができるんだよ」


「ゼヌス様なら・・・」


「ゼヌスってスケベなだけじゃないんだな」


「あの方に不可能はありましぇんからね」

「あの方が太刀打ちできないのは奥様のエマ様くらいれひょうかね」


「エマって?」


「だからゼヌス様の奥方れふよ」


「ゼヌスよりすごいってどんなやつなんだよそのおばさん」


「おばさんなんて言ったら、消されまふよ」


「消したり出したりするのが好きな種族だな」

「ってか・・・このコロッケ定食戻しとけよ・・・食わねえから」


「じゃ〜戻しておきまふ」


「まあ、どうしても必要なものがある時はまた言うから」


健斗は少し打算的になった。

これはなにかと使えそうかなって思った。


「ってことは、ここに置いていただけるんれふね」


「しかたない・・・ひといくらい増えても我慢するしかないか」

「ずっと、いられても困るけどな」

「まあパンがこぼす涙がダイヤに変わるから生活費に不自由はないけどな・・・」


「ただし俺とパンがラブラブしてる間は外にでてろよ」

「それが、ここにいる条件だな・・・」


「分かりまひた・・・好きなだけセックスしてくらはい・・・ではそういう

ことれ・・・」


「ほとんど毎晩パンとやってるからな、その間ベンジャミンは外だな」


「やっぱりワテは参加させてもらいえないんれふね」


「曽我部っち・・・私、ベンジャミンのあんな太いボンレスハム入らないです」


「何言ってんの・・・あんなの入れなくていいんだよ」

「パンは俺の彼女、俺のもの・・・誰も触れさせないんだよ」


つづく。



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