第27話:三人でディズニーランド。
健斗は急に思いついてパンをディズニーランドに連れて行ってやろうと思った。
「ついでに吉岡も誘って、三人で行くかな」
日曜日、健斗は吉岡君を誘ってパンを連れてディズニーランドへ。
舞浜駅を降りた時、健斗はパンに言った。
「パン、アパートを出る時、言おうと思ったんだけど、そのスカート短すぎないか?」
「曽我部っちが買ってきたんでしょ・・・」
「え?・・・ああ、そうか俺か・・・つかみ取りみたいにして買ってきたからな」
「いいんです、気に入ってるんですから・・・」
「パンツ見えそうだな・・・ってほぼ見えてるし・・・」
って吉岡君が言った。
「おまえ、見るなよ、パンが汚れるからな」
「なんだよ人をバイキンみたいに・・・見たりしないよ」
「でも、何かの拍子に見えたらしかたないだろ・・・こう言う場合はさ、見た
方が悪いんじゃなくて、パンツ見えるようなスカート履いてる方が悪いんだよ」
「まあ、それは言えてると俺も思う・・・特に駅の階段上ってる女子高生とかな・・・」
ディズニーランドは日曜日とあって家族ずれの多いこと。
パンはジェットコースター系は初めての体験だった。
まあ、当然だけど・・・。
健斗は試しに三人一緒にスプラッシュマウンテンに乗ってみることにした。
マウンテンが一周して戻ってきた時、健斗と吉岡君は、血の気がうせて降りて
きたが、パンは平気な顔をしていた。
どうやらパンはスピード系はいけるようだ。
それどころかパンは一人でビッグサンダーとかに乗って喜んでいた。
スポード系は基本的に男性より女性の強いのかな?。
健斗と吉岡君はスピード系には二度と乗りたくなくてパンを連れてシンデレラ館
とかイッツ・スモールワールドとかおとなし目のアトラクションで楽しんだ。
ミッキーのダンスショーを見たりして・・・。
遊び疲れてきたこともあって、待ち時間が長いアトラクションはパスした。
後半は三人ともディズニーのベンチで休憩してることのほうが多かった。
ドリンク飲んだりスイーツ食べたり・・・。
それから健斗たちは、腕にスタンプをしてもらってディズニーランドから外へ出る
ことに・・・。
街をぶらぶらしてバーガー食べて夕方またディズニーランドへ戻ってきた。
夜のパレードがまだ残っていたからだ。
次々出てくる華やかなパレードではパンが一番喜んだ。
幻想的な世界観を目一杯楽しんでいた。
パレードも終わってパンが言った。
「曽我部っち今日はありがとうございました」
「すごく楽しかったです」
「そうか・・・よかった」
「たまには贅沢しないとな・・・」
「さて・・・帰る?・・・」
「はい」
吉岡君は遊び疲れてる様子で、しゃべるのも面倒くさいとひとこともクチを
開かなかった。
つづく。
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