第25話:ついに、やっちゃったし・・・。

その夜、パンを抱きしめてアレルギーが出なかった健斗は、そのままの流れで

パンと結ばれたいと思った。


「パン、俺アレルギーでないよ・・・」


「ほんとですね、よかったじゃないですか・・・お祝いしなくちゃ」


「できるよ、パン・・・セックス・・・たぶんだけど・・・」


「やった〜嬉しい・・・私、ほんとはもう限界まで来てたんですけど最後の力、

搾り出します・・・フルパワー出しますからね、さっそく試してみましょ?」


「していいんだよな・・・アレルギー出ないんだから、いいんだよな」


「いいに決まってます、ね、生きてたら楽しいことあるでしょ」


健斗の部屋は、すでにパンのエロフェロモンでとても隠微な空間に変わっていた。

健斗はパンの服を脱がそうとしたが早くセックスがしたいパンは自分の服を、

さっさと脱ぎ捨ててしまった。


ニンフちゃんにはムードなんてものは必要なさそうだ。

改めて目の前にした、なにも身にまとわないニンフちゃんの体。


この世で、神様が作った万物の中でパンの体は何よりも美しい芸術品と

言えただろう。


ほどよいバストの膨らみ、細く括れたウエスト、丸く整ったヒップ 見ている

だけで欲情をそそる、その姿態。

シルクのような金髪の髪、吸い込まれそうなブルーの瞳、チェリーのような

愛らしい唇・・・まさに性のために生まれた理想の女。


これからセックスをしようってなるとニンフちゃんは、相手を魅了するために

目一杯魅力的になるのだ。


改めてパンを見た健斗は生唾を飲んだ。

愛おしくてため息さえ出る・・・もう一度、していいのかなって思った。

そう思うとちょっと戸惑ってしまう健斗だった。


「え〜ほんとにいいのかな?・・・俺、女の子に触れたこともないのに・・・」


「なんでも最初ってあるんです?第一歩を踏み出さなきゃ前に進めません」


「そうだよな・・・ここでやめちゃったら女性アレルギーがどうのって

意味ないし関係なくなるもんな」


「そうですよ・・・だからね、私を奪って?」

「最初はクチビルから・・・来て・・・はやくぅ」


そんなエロい言葉で誘われたらもう我慢できないでしょ。

なもんで、ふたりは自然に唇を寄せて激しく求め合った。

それでも健斗の女性アレルギーは、いっさい出なかった。


健斗は、はじめてのセックスだったけど、余計なことはなにも考える必要は

なかった。

すべて経験豊富なパンに任せておけばよかったのだ。


健斗はパンとのセックスが初体験だったので、この気持ち良さを他の女性との

セックスと比べることはできなかったが、おそらくこれ以上の快感は他の女性

では絶対得られなかっただろうなって思った。


男性の場合、普通なら一度のセックスで得られる快感は一回きりだがパンとの

セックスは違った。

健斗のエクスタシーはピークまで達しては、一気にイカないまま快感がまるで

寄せる波のように何度も何度も押し寄せてきた。


パンは健斗をギリでイかせない・・・彼女は性に関してはプロ、そのために存在して

いるのだ。


つづく。


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