第8話:アワビとか赤貝とか・・・。

(なんだかな・・・こんな可愛いな子から誘惑されたら普通の男ならとっくに

やってるんだろうな)

(パンの言ったとおり俺の下はちゃんと反応してるのにな・・・)


「あ、それから言っとくけど俺が大学へ行ってる間、この部屋から出ちゃダメ

だからな」

「男をあさりに表に出ちゃだめだよ、分かった?」


「セックスしてくれないと、出ちゃいますよ・・・はだかで・・・」


「どっちもやめろ〜」

「お願いだから、俺を困らせないでくれ」


「つまんない・・・」

「私も曽我部っちのあとに、ついてこうかな」

「大学って男わんさかいるんでしょ・・・全員、誘惑しちゃおうかな」

「何人と連続でセックスできるか試して見ちゃうとか〜?」


「バカなこと考えない・・・逮捕されるよ」

「外でエッチなことしたら捕まるんだからな 」

「だいいち裸でなんか外をうろうろしたら猥褻物陳列罪ってので捕まっちゃう

んだから」

「捕まったりしたらそしたら俺がパンを引き取りに行かなきゃいけなくなるだろ?」


「事情聴取なんかされるだろ?」

「なんて答えるんだよ・・・この子は異世界からゴミ箱経由で人間界へやって

来たんです、なんて言ってみろよ、俺までおかしい奴だと思われて逮捕されるよ」

「だからさ、俺が帰って来るまでおとなしく待っててくれないと困るの・・・」

「帰りになにか買ってきてやるからさ・・・」


「分かりました・・・」


「まじで、ここにいろよ・・・暇だったら昼寝するとかテレビでも見るとか

してさ・・・」


「テレビってなに?」


「そこにある四角いやつ・・・」

「ここにあるリココンでさ・・・ほれ」


「リモコン?」


「あ〜もういい・・・パンの質問に答えてたら終わらないよ」


「どうせ外に出たって私、右も左も分かんないし、しょうがないです・・・

曽我部っちが帰って来るまで、おとなしく待ってます・・・」


「ね、それより私のアソコみたくないですか?」


「何っ言ってんの、唐突に・・・セックスだってできないってのに、見てどう

しようってんだよ」


「見たら曽我部っちがセックスしたくなるかもって思ったから・・・」


「そんなの見たことくらいはあるよ、俺だって男だから・・・」

「え?、誰の見たんですか?」

「街で歩いてる女子とか・・・」


「恋人でもない男に見せるようなサービス精神旺盛な女子がどこにいるんだよ」


「ここにいますけど・・・」


「君は俺の彼女ってことになってるんだろ?じや〜見せたって支障ないし」

「パンはきっと貞操観念が欠落してるんだよ」


「なんですか?、ていそうかんねんって?・・・」


「見境がないってこと・・・セックスできる男なら誰だっていいってことだよ」


「なるほど・・・でも私好きな人だけってさっき言いましたよ」

「私の話なんか聞いてないんですね」


「聞いてます〜どうも決めつけちゃって失礼しました」


「ねえ、見たくないの?」


「まだ言ってる・・・あ、だめだ、想像したら無性にアワビが食いたくなってきた」


「なに?アワビって?」


「回転寿司でもアワビとか赤貝とか貝類は欠かさず食うんだよ・・・って何

言ってんだ、俺」


「変な人・・・」

「ねえ、私これでも我慢してるんですよ 」

「セ・ッ・ク・ス・し・ま・し・ょ・う・よ」


「しつこいっ!!」

「セックス、セックス言うな!!」

「あのさ、パンが俺の部屋に来てからセックスって言葉、何回言った?」


「えっとお〜えっとですね〜」


「いいよ、数えなくたって・・・」

「明日から大学だからな、大人しく部屋にいてくれよ、頼むから」


「分かりました、じゃあチューして」


「さっき試してダメだっただろ?体が拒否ってるんだからまたジンマシンがでるよ」


「二回目は大丈夫かもですよ?」

「ね、だから、お願いチューして」


「なんだよ・・・そ、そんな可愛い顔してお願いしたって無駄だからな」

「あ〜・・・もう」


なこと言いながら健斗はパンの誘惑に負けてちょっとだけパンと軽くチュッて

した・・・で、やっぱり後悔した。


つづく。



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