第7話:健斗を脅迫するパン。

「じゃ〜ひとつ提案なんですけどお〜」

「ためしにチューしてみます?・・・私と・・・」


「え?」


「もしかして私となら大丈夫かもしれないじゃないですか?」

「逃げてばかりだとトラウマ克服できませんよ」


「曽我部っちがセックスできないとほんとに私、困るんです・・・」

「ね、試してみましょ、チュー」


「そこまで言うなら・・・試してみようかな?」


「絶対、大丈夫ですよ」


そう言ってパンは健斗の唇に吸い付いた。

吸い付いたままパンはその勢いで健斗を押し倒して上からのしかかった。

そしてパンの舌が健斗のクチの中に絡みついて来ると案の定、健斗の体中に

ジンマシンがブワッと広がった。


ニンフちゃんの唇は一度くっつくとタコの吸盤みたいに離れない。


「ぐぐぐ・・・ぐえ・・・おえっ」

「ぷはっ・・・離れろ・・・・パン離れろって〜〜〜頼むから・・・死ぬ」

「う〜〜〜〜ダメだ・・・やっぱりダメだ・・・」

「アナフィラキーショックで死んじゃうよ」


普通の男だったら、今のパンのキスだけでやりたくなるんだが健斗には

通用しなかったようだ・・・。

健斗の女性アレルギーはそうとう重症みたいだね。


「もう、大袈裟・・・たかがキスじゃないですか」

「つまんない・・・私一生セックスできないんですか?」


「そんなこと言ったって、やっぱりダメなんだからしょうがないだろ?」


「だけど今のキスで曽我部っちの下半身反応してましたよ?」


「どさくさに紛れて、なに確かめてるんだよ」


「ね、しましょうよセックス」


「あ〜もういい加減にしてくれ・・・よりによって、なんで俺がこんな

一番ダメなことに遭遇するんだよ・・・俺がなにかしたか?」


「私をお持ち帰りしちゃったのは曽我部っちですからね・・」

「これは運命の巡り合わせですよ・・・だから責任取ってくださいね」


「知らなかったんだよ、ゴミ箱から君みたいなエッチい子が出てくるなんて」

「知ってたら連れて帰ってないよ、なんで俺が責任取らなきゃいけないんだよ」


「とにかく私、絶対諦めませんからね!!・・・干からびたくないですから」

「なにがなんでもセックスしてもらいますから・・・」


「ああ〜もう耳にタコができてるよ、セックス、セックスって」


「じゃ〜エッチしましょ」


「言い方変えてたって、同じだよ」


「そうやって意地張っててもそのうち我慢できなくなりますよ」

「私の誘惑に落ちなかった男はひとりもいないんですからね」


「俺がかたくなに拒んだら無理だろ?」


「大丈夫ですよ、いくら拒否しても下半身は正直でしょ・・・ アレルギー

って言っても気持ちの上だけでしょ?実は下はちゃんと反応してるんだから」


「ギクッ・・・」


「私が曽我部っちを押し倒して上に乗ればセックスできるんですよ」

「私が腰を振ったらもう我慢できなくなりますよ・・・」

「無理やりはしたくないですけど、でも私がいいかげん我慢できなくなったら

襲っちゃいますからね・・・」


「脅迫するのか?」

「パンの相手はできないんだからいいかげん諦めろよ、セックス、セックス

言わないでさ・・・」


つづく。

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