憂鬱はゴミ箱からやって来る。（誘惑だらけのニンフちゃん）

第6話：健斗を誘惑するパン。

「ちゃんとボタンとやら穴に入れたんだから、私の穴にも入れてみません？」

「どさくさに紛れて、よくそんなことが思いつくよな」

「冗談ですよ・・・半分だけね・・・」

「あのさ、セックスとかそう言うことから離れなれないのか？」

「だってニンフってそう言う生き物ですもん」

「言ったでしょ、セックスしないと少しずつ体力も気力もなくて最後は

干からびて死んじゃうの」

「ご飯三食食べなくてもニンフにとってセックスは必要なの」

「だから健斗が女性アレルギー克服してくれないと困るの？」

「そんなにセックスしたかったら他の男探せばいいだろ？」

「なに言ってるの・・・誰でもなんて淫乱じゃあるまいし、私だって

セックスしたい人は選びます・・・好きな人とじゃないとダメです」

「好きな人って・・・それって俺のこと言ってるの？」

「そうです・・・私をアパートに連れて帰った時から私の健斗に対する

ラブははじまったの」

「そうか・・・まあ、それは嬉しいけど・・・俺もパンが好きだけど

でもパンの希望叶えてやれそうにないな・・・トラウマ克服しなきゃ」

「克服？・・・じゃ〜なおさら、くっつかなきゃ」

「なんでだよ」

「逆療法って言うでしょ」

「女性アレルギーには女性のフェロモン・・・エロいフェロモンに限ります」

「そんなトラウマ私が払拭して差し上げます」

「ええ?いいよ」

「なに言ってるんですか・・・そんなことじゃ、いつまで経っても私とセックス

できないじゃないですか？」

「私、できないと困るんです」

「でもまあ、他の女性と浮気される心配はないですけど・・・」

「でも私とできないんじゃ、まだ浮気されたほうがマシかもです」

「あのな、ちゃんとできても浮気なんかしないよ・・・俺はそんないい加減な

男じゃないからな」

「お酒が入ったら人格、失っちゃうくせにですか？」

「それを言うなって・・・悪かったから」

「お酒飲まなくても結局役立たずじゃないですか？」

「そんな役立たず、浮気したくてもできないですよね、そんな役立たず」

「二回も言わなくてもいいだろ・・・役立たずって」

「役立たずだから、役立たずって言ったんです」

「いいよ、そこまでして克服したいとは思わないから・・・」

「なにを言ってるんですか・・・男性はいっぱいセックスしてどんな女性が

来ても対処できるようにしておかないと男性失格ですよ」

「それが理想的な男性ってものです」

「ゼヌスのバカなんておネエちゃんをみたら、やりまくってましたからね

美女を見たなら即セックス 誘拐・強姦もお手の物の性欲魔神ですよ」

「ここは君の時代でもないし俺はゼウヌスさんとやらとも違うよ・・・」

「さん付けなんかしないくていいんです」

「ね、頑張ってアレルギー克服してみません？」

「無理だって何度も言ってるだろ・・・」

「小学生の時から一度も女性に触ったことないくらいだからダメだと思うけど

・・・母親にだって触れないんだからな・・・」

「じゃ〜ひとつ提案なんですけどお〜」

「ためしにチューしてみます？・・・私と・・・」

「え？」

つづく。