第4話:15歳って中学生じゃん。

そこでパンは昨夜あったことを健斗に話して聞かせた。


「で、私の名前はニンフのパンです・・・インポじゃなくてニンフです」

「異世界からゴミ箱を通って人間界へ来たんです」


「だからね・・・私の名前はパ・ン・・・忘れないでくださいね」


「ちょっと待て・・・なに?・・・そのゴミ箱とか異世界とかって?」


「だから、今、説明したじゃないですか、異世界から来たって」

「もうお酒飲んでないんでしょ?聞いてなかったんですか?私の話」


「聞いてるよ・・・ちゃんと・・・」

「で、俺が君を、パンちゃん?ちゃんをアパートに連れて帰ったと?」

「で、朝まで俺の横に寝てたと?」


「私を連れて帰って来ておきながら、私をほうったまま寝ちゃったでしょ?」

「私、どうすればよかったんですか?」


「じゃ〜その、どさくさにまぎれてパンちゃんと俺はエッチしてないってこと?」


「そんなヒマもなく寝ちゃいましたよ曽我部っち」

「曽我部っちが起きてたら、もしかしてそう言うことになってたかもですけど」

「私がしたいって思っても曽我部っちグースカピーって寝ちゃいましたからね」

「ふにゃチンとなんかできないでしょ?」


「元気だったらしてたと思いますけど、セックス」


「セ、セックスって・・・危険だな〜それは」

「俺がシラフでもエッチしてなかったと思うよ、つうかできてないし・・・」

「それはそうとパンちゃん立派な体ししてるけど、歳いくつ?」


「15歳です」


「じゅ、じゅ〜ごさい?・・・15歳って中学生じゃん」」

「未成年じゃん・・・まずいじゃん・・・保護者呼んで来いよ!!」


「私の世界では15歳は立派な成人ですよ、だから大丈夫、ハグしたってチュー

したって・・・セックスしたって・・・」


「俺の世界じゃ15歳の女子と話をしただけでもセクハラになっちゃうよ」

「そんなの君の世界だけでしか通用しないよ」

「ここじゃ、この世界じゃパンちゃんは未成年なの?」


「だから、軽々しくハグやチューなんかしたら青少年保護法ってので罪に問われ

ちゃうんだよ、ましてや勢いだけでエッチなんかしちゃったら・・・まあ、

したくてもできないけどな・・・」


「酔っ払って私をお持ち帰りしておいてですか?」

「・・・来いって言ったのは曽我部っちですよ?」


「だから〜ごめんって言ってるじゃん、まじ覚えてなかったんだから・・・」

「でさ、覚えてないついでにひとつ聞いていい?」


「なんですか?」


「なんでさ、その異世界?とかってところから人間の世界に来たの?」


「来た理由?・・・それは逃げてきたの、めちゃスケベなおやじから」


「スケベなおやじって?」


「私の世界で一番偉そうにしてるやつ・・・ぜヌスって言って女子を見たら

誰彼なしに自分の女にしちゃうって言うスケベなおじさん」

「私もそいつの餌食になっちゃうところだったの・・・私だってそりゃセックス

しないと干からびちゃうけど嫌いな人とはセックスしたくないですからね・・・」


「あ〜そうなんだ・・・で、人間界へ逃げて来たってわけ?」

「じゃ〜しかたないよな」


「だからもう私の世界に帰るつもりはないですから・・・」


つづく。


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