第13話 おやじの話「じいさんの幽霊」
親父は、生前 夏が来るとたまにこの話を 思い出したかの様に、懐かしい気に話してました。
親父が10代の頃なので、約80年前の話になります。
実家は、農村の為 当時戦争中でしたが、直接な影響は 少なかったと聞いてました。
その当時の家の造りは、小は母屋で、大は母屋前の小屋と分かれていました。
ある夏の夜半の頃、大の使用を済ませ 小屋から出たら、母屋の玄関敷石に 人影が座っています。
姿は 薄ぼんやりしていますが、亡くなった親父のおやじ(自分から見るとじいさんになります。)
寂し気に座っている姿を見ると、不思議と恐怖はなかったそうです。
実家は、二人の兄が出征し、親父の両親も早く亡くなったおり 婆さんと幼い弟妹の残されていました。
未練を残して出てきたと懐かしい気に話してました。
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