第6話 同室の住人
とある夏の日
職場での過度な人間関係ストレスにより、胃潰瘍で即入院。
「一人部屋か。少し贅沢かな。でも、この病院 まだやってたんだ。戦前から有ると聞いてだけど、小さい頃から 薄気味悪いんだよな。まぁいいか しばらくゆっくりしたいからな。」
呑気な一人ごと。
昼間は、先生の回診と看護士さんの検査と軽いおしゃべり。
夕飯も過ぎて、9時の消灯。
「いくらなんでも、9時は早いよなぁ。寝れねよ。」電灯を消した病室 しばらくすると軽い寝息が。
夜半過ぎて、「うぁー。」怖い夢でも見たのか、寝汗と軽い圧迫感で目が覚めた俺は、枕元のテーブル上の水に手を伸ばし、体勢を上げた瞬間、ベッドの下に男がいることに気付いた。
男は、青白く、無表情のまま ただこちらを見詰めだけ。それだけでも言い様の無い恐怖感が、襲ってくる。
「誰か、助けて。」声にならないが助けを ひたすら求めていた俺。ほんの数秒間だったのかも、知れないが 恐怖と言った過度なストレスが、意識を奪った。
気が付いた時は、心配そうに見ていた看護士さんがいた。
俺は、すかさずに 大部屋への移動を お願いした。「そうよね。」即答の看護士さん
この部屋で何があったのだ。
この病院は、他の場所に移転して、新しい建物となっております。
跡地は、大型スーパーとして開店した時に行ってみたが、雰囲気が暗く 二度とは行きたくない。
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