18 言葉探し

年季の入った本の頁をめくり、店長は答えを探し続ける。人の思いを文字にして、言葉にしたそれらから、この長年燻る想いの答えを探し続ける。けれども答えは今日も見つかっていない。「どうしたの、困った顔して」隣の店の奥さんが顔を覗かせた。店長はただ笑って誤魔化した。

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