07 なんと幸せか
この地に嫁いで来て、もうどれほど経っただろうかと手にとった色あせた家族写真を見て物思いに耽る。今、自分は幸せなのだろうか。「母ちゃん、どうかしたのか?悩み事か?」少年の様な顔をして、奥の部屋からひょこりと顔を覗かせた旦那を愛しく思えるのだから、間違いなく幸せだと確信をした。
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