第4話 私のやり方2
前回のあらすじ。
鎖みたいな物に縛られている姫を救う為に勇者みぃは、航空法を守りプライバシーも守りながら姫の元へ急いだ。
あらすじ終わり。
玄関の前で一応、お邪魔します。といって中に入った。
違っていたらごめんなさい。とも付け加えて。
よかった現場はココみたいだ。
「って、よくない!これ鎖?ちょっと違くない!?」
つながれている子の側にいって鎖をマジマジ見る。
今回たもとに来る予定の子は、カッププードルとかいわれている小さい犬の子。
その子はマグカップの中で、グッタリしていてカップの取っ手には鎖が絡まっていた。
「チビちゃんだよね?話せる?なんでこんなことになってるの?」
「…くうん…」
グッタリしすぎて話せないようだ。体もずいぶん薄くなっている。
部屋の中を見廻し何か手がかりがないか探す。
いかにも女の子です。っていう感じの内装。
1LDKの綺麗な片付けられている家。
装備はテーブル、ベッド、パソコン… 変なものはなさそうだ。
現在の時刻は19:30 部屋の住人は帰ってきていない。
「何か手がかりを探さないと、パソコンなら何か情報入ってないかな?」
私は手に意識を集中して、物体を触れるようにした。
そう今の私は肉体がない。何かを触るならそこに意識を集中しなければ何も出来ない。
電源を入れしぱらく待っていると、玄関のほうからガチャって鍵が開く音がした。
(いやぁぁ、なんでこのタイミングで帰ってくるのさ)
私の姿は見られることはないだろう。だが、起動してしまったパソコンは
どうにもならない。いや、もう一度手を意識して電源を切れば画面は消える、でも人様のパソコンでそれをやるのは壊すようで気が咎める。
とにかくチビの近くにいって様子を伺う。
住人さんは20代前半っぽい女性。
職業はわからない。でもスーツを着ていることから私とは違いマトモに働いていそうだ。
その女性は部屋に入るなりチビがいる方に「ただいま〜 チビ〜」と声をかけていた。
(え?見える人なの?)
稀に霊体がみえる人がいる、というのはこの仕事?をやっていて知っていた。
ならこの人も視える人で、その関係でチビが縛られているの?
いや、視える人なら私がいるんだから悲鳴をあげるはず、なのにその様子はない。
女性は着替え始めて(同じ女性とはいえ、ちゃんと目は逸らしたし、その間はチビを見ていたよ!)
リラックスしたのかパソコンのほうに向かった。
(いやぁぁ、パソコンのほうに行かないで〜)
「あれ?私、昨日消し忘れたかな?お酒結構入ってたからなぁ」
そういいながら、パソコンを使い始めた。
私は後ろから覗き情報収集。
最初は今日のニュースや有名どころのブログを見ていた。
「うーん、やっぱうちのチビちゃんに勝てる可愛さの子はないなぁ」
女性はポソっと呟きおもむろに立ち上がって、チビが入ってるカップを手に取った。
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おかしい…2話で終わるはずだったのに
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