アイデアの出どころ

 第二話、アイデアの出現場所について。

 書き手の方々はどこかから必ず、お話のアイデアやインスピレーションを得るはずです。え? 勢いと感覚で書きたいように書いてる? 強すぎるので尊敬します。


 前回も述べた通り、私の短編たちに「オリジナル」と呼べる作品はほとんどありません。


 ひとまず、学ぶことは真似ぶからくるという理屈を提示して自分を肯定しときたいと思います。

 

 肝心の私のアイデアはどこから来るのか。

 それは「歌詞」です。


 だから私にはオリジナルと呼べる作品はほとんどないのです。

 いくつか例を挙げます。高一のときに書いた『藍い秋』のアイデアの出現場所はyama様の「a.m.3:21」という曲から来ています。


 もちろん、歌詞だけじゃありません。今日のお昼頃に投稿した「あのサクラに恋をした」はヨルシカ様の「春泥棒」に加え、知り合いが書いた、星400以上を持つ短編がもとになっています。


 極めつけには、先日、カクヨム甲子園2024で中間選考を通過した私の代表作「一瞬の青春」はYOASOBI様の「群青」にある「知らず知らず隠してた 本当の声を響かせてよほら 見ないフリしていても 確かにそこにある」が、総てです。さらに、カクヨム甲子園2023で賞を取られたとある方の書き方を参考にして創りました。


 このように、私の作品にオリジナル要素は少ないのです。基本的にみんな、曲だったり他人の作品だったりから得たインスピレーションを自分なりに組み立てているだけなのです。

 もしかしたらこの書き方を善とする人がいるかもしれません。ですが、私は正直、自分のこの書き方はあまり好きではありません。


 オリジナル要素がないと、他人の作品と区別することができないからです。私にしかない! という強力なアピールポイントがありません。

 しかしながら、皮肉なことに、私はもうこのような書き方でないと創作ができないような脳の構造になってしまいました。


 ですから、私はこれまでも、これからも、このようなオリジナル要素の少ない

物語を創っていくのです。いつか、「私にしかない! 」というアピールができるようになることを願って。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る