【AI怪談 四十一話目〈夜食〉 弥太郎】
ダイエットを始めてから二ヶ月。
効果が現れたのか、五キロも体重が減った。
目標の三分の一をクリアした。
あと十キロだ。
この二ヶ月、食事は真夜中にしか摂取しない事にした。
昼間は食料が少ないって理由も有るが、先ず通常人間に見つかる危険性が有る。
今までは正体がバレない為に摂取できない食事を無理矢理体内に詰め込んでいたが、別に昼間に何も食べなくても通常人間は私の事を「変な奴」と疑わないのが分かった。
無理な食事をしなくなってから体重は少しづつ減り、体調もすこぶる良く成った。
私にとって食事は、夜食だけで十分だったのだ。
真夜中、私は食料を狩る為、街に行く。
夜の街には私が求める食料が沢山居る。
昼間は少ない私の食料達。
私があと十キロ痩せたら、もっと沢山、もっと簡単に狩れるだろう。
通常人間の目を盗み、私は今日も真夜中の夜食を楽しむ。
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