第7話 結成
ミミール騎士学校へ着いて一夜が明けた。
今現在、俺は朝食を取るために寮の食堂に足を運んでいる。
食堂は女子寮と男子寮の合間に作られており、騎士学校へ入学する生徒達で既に賑わっている。
再編された騎士学校の一期生は俺たちの為、自分たちよりも上級生も下級生も居ないそうだ。
だが、今はそのガヤガヤとした声が…、頭に響く。
「……………」
「なんだか、眠そうですね?」
昨日は余りにもワクワクしすぎて中々寝付けなかった。せっかくふかふかのベッドだったというのに……
「おはよう、キース、トーリン…、トーリン、なんだか眠そうだな?」
目をシュパシュパさせながら空いている席を探していたら、アリシアが話しかけてきた。
朝だというのに目をシュパシュパさせている俺を見て、アリシアが心配そうにそう言ってくれた。
「ああ、少し眠れなくてな」
「トーリン様も、枕が変わると眠れなくなるタイプなのですか?」
俺がアリシアに返答すると、後ろからヒョイッと現れたレナが首をコテとかしげて、そう質問してきた。
「いや、それは問題ないのだが……少しワクワクしすぎてな…」
「それはよく分かるぞ!!」
そうか、分かってくれるか………、うん?男の声?キースはこんな喋り方じゃないよな……、
「「「「誰!?」」」」
声のした方向をみると、見知らぬ男が居た。俺は驚きで眠気が吹き飛んでいった。
その男は、まるで山伏のような格好に、腰には刀、背には長弓を背負っている。
黒髪は短く切ってあり、顔には上半分だけ隠れる黒い仮面を被っていて、詳しい容姿は分からない。
背中にはまるで鴉のような大きな黒い翼が生えている。
いや、本当になんだこいつは?もしかして……、サムライ?
「ハッハッハッハ!!ワシを誰と申したか!!ならばしかと覚えるが良い!!ワシはアダッ!!!?」
男が大きな声で名乗りを上げようとした瞬間に後ろから何者かに殴られた。
「アキヒサ様!!何をなさっているのですか!?いきなり人に絡むなど!!」
「いや、しかしオニヅカよ…、」
「しかしも何もありません!!」
羽の男を殴った男も、山伏のような格好をしており、糸目に丸メガネを掛けている。
髪は白髪で、それを長く伸ばしている。
そして、頭には二本の角が生えており、背中には金棒を背負っている。
………鬼か?鬼なのか?こいつは
「いやー、申し訳ございません……、うちのバカ若様がご迷惑を…」
「い、いや大丈夫だ、私達は…、」
アリシアは先程の勢いに押されて冷や汗をかきつつも、鬼の男からの謝罪に応えようとする。
そして、羽の男は、え?馬鹿って言った?ねぇ今、馬鹿って言った?と先程までのテンションとは打って変わり、恐らくは、真顔で鬼の男に聞いている。鬼の男はその様子に見向きもしない。
若様か、どうやらこの羽の男は位の高い人物のようだな。
「どうか、若様の無礼をお許しください…、何分初めての大陸でして浮かれておられるのですよ…」
鬼の男は申し訳なさそうにそう弁明する。
「いや、俺も初めての大陸で浮かれているからな、気持ちは分かるぞ」
「そう言っていただけると助かります…、あ、申し遅れました、私はこちら、カルラテン・アキヒサ様の郎党をしております、オニヅカ・ヘイハチと申します。ちなみにですが、オニヅカが名字です。」
俺が一言断ったら、鬼の男は感謝の言葉と共に自己紹介をしてきた。
「うむ!先程オニヅカに紹介があった、カルラテン・アキヒサである!
……時にお主、ヴァルハ族であろう?」
大きな声で明るく自己紹介をしてきたかと思えば、俺をヴァルハ族かと聞いた瞬間に、先程までの緩い雰囲気を散布させて、圧力をぶつけてきた。
なるほど、これがサムライの圧力、強いな。
「わ、若様!何をなさって…」
「確かめたいのだ、世界最強と謳われる種族を…、あの戦鬼と同じ種族の力を…」
アキヒサは一切圧力を解くつもりは無いようだ。先程まで楽しそうな喧騒に包まれていた食堂がまるで冷水をかけられたかのように、静まり返った。
「と、トーリン…」
「トーリン様……」
アリシアとレナが心配そうにこちらを見ている。キースはこの状況にかなり緊張しているようで、ゴクリと唾をのんでいる。
「ああ、俺はヴァルハ族の戦士、トーリンだ、時にアキヒサよ、その戦鬼とは誰だ?」
俺はアキヒサの放つ圧力を押し返すように、俺も闘志と圧力を解き放つ。
アキヒサと俺の圧力がぶつかり合い、不可視のプレッシャーが食堂を包み込む。
「ひっ…、」
誰かが、小さく悲鳴を上げた。
「知らぬのか?首狩の戦鬼、ヴァルハ族の男であったぞ、ウルフソードなる剣を二振り拵え、獅子の如き髪と髭を持つ大男よ」
「っ!?ウルフソードを二刀流だと…」
その話を聞いたアリシアが驚いたように反応した。そりゃあ驚くよな、俺も驚いたからな。
その首狩の戦鬼は東の砦を壊滅させた人物と特徴が一致している。
「まあ、今はそれはいい……、一発だ…、戦士ならば、これである程度分かるだろう?」
アキヒサはその話を今はしないつもりのようだ。
……一発か…、なるほど
俺はアキヒサが拳を握りしめている様子を見て、何をするつもりなのか理解した。
「……先手は譲ろう」
「では、遠慮なく」
アキヒサは左手を前に突き出し、右の肘を後に引いた。
……これは…、
その所作はどことなく、ある武器を連想させた。
アキヒサは拳に、肘に、腰に、足に、力を溜めて、溜めて、溜めて溜めて
圧力が一段と上がっているのを感じる。
「フンッ!!!」
全身に溜められた力を拳に集中させて放った。拳は迷うことなく真っ直ぐに俺の顔に飛んでくる。
ボコンッと人を殴ったとは思えない音を立てて、凄まじい衝撃が顔に走る。
「うぐぅ!?」
体が大きくのけぞり、拳の勢いにズリズリと後に下がっていく。
━━これがサムライの拳、強いな
ほんの少しだけ、意識が飛びそうになるも持ちこたえた。俺は膝を着くことなく、仰け反った体を起き上がらせる。
鼻の下に、生暖かい液体とともに、鉄の匂いを感じる。
……血だ、ションベン臭いイカの血などという巫山戯たものではなく、久しぶりに嗅いだ、赤い、鉄臭い血の匂い。
「お前、いいなぁ」
気づけば口角が上がっていた。
「ハッハッハッハ、ワシの拳を耐えるか!!来い!!戦士!!」
アキヒサも笑っていた、まるで初めて趣味の合う友達を見つけた少年のように、無邪気に、笑っていた。
俺は肘を後に引いた。
拳で力を、圧力を、そして滾り始めた闘志を握りしめる。
「フンッ!!!」
そして、思いっきりアキヒサの顔面に拳を振るう。バコンッとおおよそ人間が出していい音では無い音を立てて、アキヒサに命中した。
「ガッ!!?」
アキヒサは小さく呻いて、体を大きく仰け反られせ、後にズリズリと下がっていった。
「お、ぐぅ……」
アキヒサはそのまま、膝を地面についた。ポタポタと鼻の辺りから血が落ちていく。
俺はその様子を見て、正気に戻った。
「しまっ…、すまん、やり過ぎ「良い」た…、うん?」
「いいなお主!!」
アキヒサは少しふらふらしながらも立ち上がり、またもや無邪気な笑顔を見せた。
「これがヴァルハ族…、若様の拳に耐えるだけでなく、若様との一発勝負に勝つとは…」
オニヅカはその後継に大変驚いているようだ。
「トーリンと言ったか、お前いい戦士だな、改めてよろしく頼むぞ」
アキヒサはそう言って手を、伸ばす。
「……ふう、ああ、よろしく頼むアキヒサよ」
俺は笑顔で俺の手を握った。そこには、確かに友情が芽生えていた……、
「って、この空間どうすんるですか!?」
キースは圧力が散布したのを感じ取ったのか、頭をブルブルとふるった後にそう言った。
……空気?
俺はそれを聞いて、周りを見渡した。
案の定、皆ドン引きしていた。
いや、一部そうじゃないものがいる。
楽しそうにニコニコしながらこちらを見ている男、あれはドワーフか?
そして、静かに微笑んでいる褐色肌のエルフの少女。あの格好は…、エルフの踊り子剣士と言う奴か…、祖母が言っていたな。
更に、こちらを興味深そうに見ている奇形の少女。
暗く青い肌、頭に生えているのは直線に生えているオニヅカとは違い、曲線を描いて生えているの二本の角。そして、四本もある腕だ。
あれが魔族か?
「と、取り敢えず止血しましょう」
考え事をしていると、袖をクイクイと引いてレナがそう言ってきた。
「ああ、そうだな、アキヒサにも頼めるか?」
「勿論です、と言うか、トーリン様、いきなり喧嘩は駄目ですよ」
レナは顔に回復魔法をかけながらプンプンと説教をし始めた。
「ああ…、すまん、少し血が騒いでしまってな」
「まあ、2人は楽しそうではあったな」
アリシアはそう言ってくれた。でも、もう少し時と場所を考えてくれとも言われた。
……これは素直に反省しよう。
アキヒサもオニヅカに肩を掴まれて頭をブンブンと振られて説教されている。
どうやら母国語を話しているようで、何を言っているのかは分からないが、相当怒られているようだ。
✦✦✦
「では、改めて、自己紹介をさせていただきます。カルラテン・アキヒサ様の郎党をしております、オニヅカ・ヘイハチと申します。何かとご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。」
俺達はあれから同じ席につき、食事をすることにした。聞きたいこともあるからな。
オニヅカが最初に再び自己紹介をし始めた。
「うむ、カルラテン・アキヒサだ、よろしく頼むぞ」
アキヒサは手を上に上げて挨拶をした。
「俺はヴァルハ族の戦士、トーリンだ」
「自分はミスガル帝国の騎士見習いをしてました、キース・トリスタンです」
「私はアリシア・ミスガルドだ、よろしく頼む」
「私はレナ・ミスガルドです、よろしくお願いしますね、アキヒサ様、オニヅカ様」
最後にレナが挨拶をした。
「では、先程言っていた首狩の戦鬼について、教えてはくれないか?」
アリシアが2人に、そう質問をした。
「はい、それについては私から説明をしましょう。」
──あれは、まだ私達の国が戦国の世だった時です。
当時、私達の国、シキ国は幾つもの国が天下を巡って戦をしていたのです。その戦乱の世の中で、突如として現れたのが、あの戦鬼でした。
戦鬼は合戦のあるところに現れては、見境なしに攻撃を仕掛けてきたのです。
奴は単独で4つの国を滅ぼし、そしてついに我らカルラテン家にもその牙を向けてきたのです。
あれは、よく晴れた日でした。その日は宿敵、西方の大名マムシ・ザンドウとの合戦の日でした。
その時戦場にはアキヒサ様の父上、カルラテン・スゲヒロ様が出ていました。スゲヒロ様は天下一の弓の使い手にして剣聖と謳われる人物でした。
また、敵将ザンドウも毒双剣のザンドウと呼ばれ、鞭のようにしなる刀を使う異質で、強力なサムライでした。
その二雄の合戦に、あの戦鬼がやってきたのです。
マムシの軍勢は9割、スゲヒロ様の軍勢は6割奴に殺されました。殺された兵士、その全てが断頭されていたのです。そして、マムシは奴との戦闘で左腕を失い、スゲヒロ様は両目を奪われました。
しかし、これがカルラテン家が天下を取るきっかけになったのです。この事件をきっかけにマムシ家はカルラテン家の傘下に入り、共に戦鬼を討伐する事を決意したのです。あのままではマムシ家は滅びるだけでしたからね。
結果、奴は脇腹に深手を負い、海へ飛び込んで逃げ出しました。これにより、首狩の戦鬼をシキ国から追い出すことに成功したのです。
しかし、失ったものもまた大きかった。マムシ家の当主ザンドウは体を真っ二つに斬られ死亡、スゲヒロ様は両腕を斬られ、その傷が祟り、天下統一の2日後に死亡しました。
現在はカルラテン家の現当主であり、アキヒサ様のお兄様であるマサアキ様が将軍として国を統治しております。
これでシキ国にも平和が訪れました。そんな中で戦の頭角を出してきたのが、このアキヒサ様であったのです。
その才はスゲヒロ様も各屋と言ったところ。
泰平の世ではその才能は無駄遣いであるとマサアキ様はアキヒサ様を外に出すべく、また、何よりもあの戦鬼を討伐する為に、この共闘連盟に参加したのです。
「これが、我々の言う、首狩の戦鬼の話でございます」
オニヅカは静かにそう語った。その話を聞いていたアリシアは顔を険しくしており、レナも口を噤んでいる。キースは件の事件の犯人の強大さに顔を青くしているようだ。
「兄上はワシや父上のように体が、丈夫ではなくてな…、できる事なら自分も仇討ちをしたいと思っていただろう……、なればこそ、ワシがしかと討たねばならんのだ」
アキヒサは腕を組みながらそう言った。その顔は仮面で隠れているが、口元が強く結ばれていることから、兄の感じているであろう悔しさに思うところがあるのだろう。
「もし、その首狩の戦鬼がヴァルハ族で有るのなら、見過ごすわけにはいかんな」
俺は、静かに、しかしハッキリとそう言った。同じヴァルハ族として、これ以上の暴虐を許すわけにはいかない。
「アーガルズから船を出している知り合いがいる。今、向こうでもその首狩について調べている筈だ、何か分かればお前にも教えよう」
俺はアキヒサとオニヅカにそう言った。
「感謝いたします。トーリン殿」
「感謝する」
2人は感謝の言葉を口にした。その時、後ろから声をかけられた。
「首狩について調べるという話は本当か?」
低い女の声だった。俺は声のした方向に振り向くと、そこには一人の少女がいた。
暗く青い肌、金色の角、四本生えている腕。そこにいたのは、先程興味深そうに俺とアキヒサを見ていた魔族?の少女であった。
顔立ちは整っているといえるだろう。目つきはタレ目だが、その張り付いたように微笑んでいる顔や、その口から見える牙が穏やかそうな印象を与えず、ミステリアスな印象を与える。髪は紫色で、それを幾つもの尻尾があるポニーテールにしている。
「ああ、勝手に話に割り込んできてすまない」
少女は仰々しく頭を下げる。その所作一つ一つにある種の品を感じさせる。黒いワンピースドレスのような服のスカートをつまみ、少しだけ、持ち上げている。これは、カーテシーといつやつだろう。
「なんじゃ、お主は、まるでくもアダッ!?」
アキヒサは何かを言おうとしたようだが、オニヅカに頭を殴られて黙らせられる。
その様子に少女は気分を悪くすした様子もなく、ゆっくりとアキヒサの方に顔を向けた。
「貴殿の言う通り、貴殿らは此方の事を知らぬ……、西方の魔群列島出身の、魔族、ミラーナだ。以後、お見知りおきを」
再び少女、ミラーナはカーテシーをした。その所作はやはり美しく、品を感じさせるものだった。
「それで、盗み聞きをしたのはただ自己紹介がしたかっただけではありませんよね?」
その様子に、オニヅカは笑顔で、しかし警戒を解かずに質問をした。しかし、ミラーナは1ミリも調子を崩さずに話を続ける。
「ああ、全く持ってその通りだ。なに、我ら魔族も件のヴァルハ族には世話になっておってな、お返しをしたいと考えているのだ」
ミラーナは右の手の内の一本で顎に手を置き、左手はその右手の肘を支えている。そして残りの腕はその下で手を組んでいる。
「なるほど、シキ国やミスガル帝国だけでなく、魔群列島でも暴れていたと言うことか…、」
アリシアは顎に手を置きそう呟いた、恐らくはこの戦鬼について考え事をしているのだろう。
「つまり、お前も首狩の戦鬼の情報が欲しいと?」
「そういう事だ」
俺の言葉に、ミラーナは満足そうに頷いた。
「まあ、良いだろう」
俺はミラーナの話に了承した。
「感謝する」
ミラーナはほんの少しだけ張り付いたような微笑み顔の口角を上げてそう言った。
「一つ、提案なのだが」
そんなふうにやり取りをしているとアリシアが口を開いた。俺達は提案があると言ったアリシアの方を向いた。
「私達は皆、何かしら件の戦鬼と因縁がある。私はこの国の王族として、奴のことをほっておけない、アキヒサは父親の敵を討ちたい、トーリンは同じヴァルハ族として奴の暴挙を許せない、そして、ミラーナも奴と因縁があるようだ。そこでだ、どうだろうか、私達が手を組んで、奴を探し出し、倒すというのは」
アリシアからの提案は共に件の戦鬼を倒そうと言うものだった。
「あ、あの、大丈夫なんでしょうか……、話を聞く限り相当な猛者だと思うんですけど……」
その話を聞いていたキースが恐る恐るそう尋ねた。
「危険ではあるだろうな、戦闘になれば生きて帰れる保証はないだろう」
キースの疑問にアリシアはそう答えた。そしてそれに続けてアリシアは口を開く。
「その上で、この提案について考えてくれ」
アリシアがそう言い終わると、腕を組んで聞いていたアキヒサが口を開いた。
「その話、ワシは乗ったぞ、仇討ちは大陸に来た理由の一つだからな」
「アキヒサ様がそうおっしゃるのなら、私もそれに従いまする」
アキヒサとオニヅカはアリシアの話に同意するようだ。
「此方もその話に、乗ろう。よろしいかな?」
ミラーナも同意したようだ。アリシアはミラーナの言葉に首を縦にふる。
「お、お姉様が頑張るならレナも何かお手伝いします!!」
レナはアリシアに向かってそう言った。アリシアはレナの頭を撫でながら「ありがとう」と、感謝の言葉をかけていた。
その様子を見ていたキースは
「……自分も、できる限りの事はします」
とアリシアに言った。そこで、アリシアは俺を見る。
「トーリンは、どうする?勿論、今すぐ結論を出してくれとは言わないが…」
アリシアはそんなふうに言う。ふん、舐められたものだ、
「同族が起こした事ならば黙ってられる道理はない、勿論俺もその話に乗るさ」
こうして、対首狩の戦鬼のパーティーメンバーが結成されたのだった。
相手は話を聞くだけなら相当強大な存在。気を引き締める必要がありそうだな。俺はそう思いつつ、朝食のパンを齧るのだった。
❖❖❖あとがき❖❖❖
■カルラテン・アキヒサ
山伏のような格好に刀と長弓を持った男。背中には大きな黒い羽が生えている。種族はシキ国にのみ存在する天狗という種族である。
平和になったシキ国ではその戦の才能を無駄にしてしまうと兄のマサアキにミミール騎士学校へ行くことを勧められて大陸に来た。
■オニヅカ・ヘイハチ
アキヒサの郎党。白髪の髪を長く伸ばし、糸目で丸メガネをかけている鬼族の男である。使う武器はその優男のような姿に反して凶悪な鬼の金棒である。
■ミラーナ
魔族の少女。常に薄ら笑いを浮かべている。魔術の使い手である。所作の一つ一つが気品に溢れており、良い所の出である事は確かだろう。
■首狩の戦鬼
直近の目標。彼や彼の仲間たちは何を企んでいるのだろうか…
現実で色々と忙しくてかなり遅くなってしまいました。
楽しんでいただければ幸いです。
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