第6話 騎士学校

俺は、騎士学校へ向かう最中に新しい情報を得るのであった。………いや、これは単純にギデールさんが教えてくれていなかっただけで、他のみんなは知っている事だったらしい。


「つまるところ、ミミール騎士学校は世界各国から優秀な人材を集めて新たな聖騎士を誕生させるのが目的というわけだ」


レナードはなんだかんだ言いながら面倒見が良い性格なのか、一から教えてくれた。


「ちっ、ギデールも適当すぎるんだよ」


こんな風に悪態をつくが、別にギデールさんの事を嫌っているわけではなさそうだ。


なぜなら、村でギデールさんがどうしているかとか、そう言う事をさり気なく聞いてくるからだ。


これは、俗に言うツンデレというやつなのだろうか……


しかし、


「世界各国から優秀な人材が集まる、か。いい戦士達と出会えるかもしれんな」


俺はミミール騎士学校へのワクワクとする気持ちがさらに大きくなったのであった。


「あの、正直ヴァルハ族よりも凄い種族がいるなんて想像できないんですけど……」


そんな事を言うのはキースだ。その言葉に少し納得してしまっている俺がいる。


まあ、俺達ヴァルハ族は人間版サラブレッドだからな…


「いや、それこそ極東の島国のサムライ?とか言う奴らや極西の島国の魔族どもは凄い力を持つらしいぞ、両方島国なものだから、お前らヴァルハ族とは混じり合った事も無いだろうしな」


そう言うのはレナードだ。彼はすでに聖騎士として5年ほど働いているらしい。


その為、そこらの貴族達よりも大陸の情報は多く持っているんだとか。


しかしなるほど、極東の島国のサムライかぁ……、侍…、


元日本人としてとっても気になる。


それに魔族か……、王道ファンタジーなら完全に敵なのだが……、やはり魔王とかいるのだろうか……。


強いのかな?


「いやー、それだけじゃなくてエルフにドワーフ、南方の獣人達なんかも来るんですよね………、特務騎士にすらなれるか心配です……」


キースはレナードの話に続けてそう言った。


「キース、そう自分を卑下するような事を言うな」


そのキースの発言をアリシアは優しい口調で咎めた。いやーごめんとキースは直ぐに謝っている。


なんというか姉弟を見ているような感じだな。


……そう言えば特務騎士ってのはなんだ?


「なあ、特務騎士ってのはなんだ?」


俺が疑問を口に出すとレナードは少し不機嫌そうに話しだした。


「まあ、言ってみれば聖騎士見習いみたいなもんだな、事務仕事やらをしたり、聖騎士の戦いの手伝いをする騎士だな……、まあ、普通の騎士見習いとは違い、数年勤めたからと言って聖騎士になれたりするわけでは無いらしいが…」

「………レナードにはいないのか?特務騎士」

「今年から特務騎士の制度が出来るんだと…、」


レナードは吐き捨てるようにそう言った。


「じゃあ、レナード様は今まで事務仕事などから任務全てをご自分でなさっていたのですか?」


レナは可愛らしく首をかしげてレナードに質問している。流石のレナードもいたいけな少女に先程までの態度を取る気はしないのか、表情を義務的に緩めて答えた。


「まあ、そんなとこだな……、お陰で俺はボロボロよ…、」


レナードはそう言い、もう話すことはないと牛車の窓から外を見だした。


「……ああ、そう言えば制服などはあるのだろうか?」


俺のその疑問に対する答えはアリシアが出してくれた。


「いいや、世界各国から人が集まるからなるべく服装は自由にされているらしい。

制服の代わりは腕章だと聞いているよ。鎧も貸出のものを用意しているそうだが、自分のものを持っているならそれを使っていいそうだ。」

「なるほど、ならば、この鎧を在学中でも使える訳だな」


俺は皮の袋に入れてある赤毛の鎧を優しく撫でる。


「…両親からの贈り物と言っていたな…、愛されていたんだな」


アリシアはその様子を見てそう尋ねた。答えは決まっている。


「ああ、俺の大事な家族だ…。ふふ…、ヴァルハ族は案外、家族思い、仲間思いな種族なんだ」

「君の話を聞いているととても納得出来るよ。下手な大陸の人間よりも善性の種族だと思う。」


遠く離れた家族の事を思うと少しだけ、寂しく思う。


「お、そろそろ着くぞ」


俺はレナードのその言葉を聞き、寂しさを皮の袋に入れるように、袋の紐を締め、感傷的な気持ちを切り替えて、牛車の窓から外を見る。


「ここが、ミミール騎士学校だ」


そこは大きな城のような建物だった。大きな城壁があり、それが建物を大きく一周している。大きなトンガリ屋根の塔が何個もあり、3〜4階建ての建物とは比べ物にならないほど大きい。


まるで映画の魔法学校を彷彿とさせるスケールだ。

そして城の辺には大きな湖がある。あれがこのミミール騎士学校やこの地、ミミールの名の由来。


ミミール湖だ。あそこには知恵の精霊、ミミールが住んでいるらしい。


精霊、アリシアの言う神のように、気に入った人間に力を授ける存在らしい。その力は絶大で、この世界の英雄の殆どが精霊に力を授かっているそうだ。


……ヴァルハ族に精霊から力を授かった者など聞いたこともないのだが……


まあ、それはいいとしてだ、ミミールは力の代わりに知識を授ける精霊らしい。


そのことから知恵の精霊と呼ばれているそうだ。


うむ、学校を作るにはうってつけの場所だな。


俺はまるで城のような学校に感動しながらそう思うのだった。






✦✦✦





「ガウェイン様、アリシア姫、レナ姫及び、聖騎士レナードが到着したようです」


ミミール騎士学校の一室で一人の老人がその報告を聞いていた。その老人は年の割に若々しく見える。


オールバックの黒い髪は白髪が混じっているが、艶はまだ残っており、威厳を感じさせる。


口元にはきっちりと整えられた髭を生やしており、老練の騎士とよべる風貌をしている。


「うむ、してケイよ、ヴァルハ族の少年は?」

「はっ、ヴァルハ族の少年、トーリンもまた、姫様方と行動を共にしている様子です。なんでも、クラーケンを共に討伐したとか」


その言葉を聞いた老人は一瞬目を丸くして


「カッカッカッカッ!流石は神に選ばれし者とヴァルハ族の戦士よ!」


老人は豪快に笑った。


『ガウェインの小僧、年甲斐もなく、暴れようなんて考えるなよ』


老人の背から炎のような実態のない、トカゲのような存在が現れて話しかける。


「あー……、まあ、状況しだいじゃな」

「ガウェイン様!?」

『小僧!?』

「冗談じゃ!カッカッカッカッ!」


ミミール騎士学校の一室はまたもや豪快な笑い声が響いた。


━━しかし、年甲斐もなくワクワクさせるのぉ…このガウェイン・ガレスディアを超える騎士が現れるかもしれん。


嘗て、帝国最強と謳われた老練の騎士は、未来ある騎士達に心を躍らせていた。


━━なあ、マグニヨルドよ、お主の一族が、またこの地に来たぞ


そして、遠く離れた北の果てに住む、嘗ての友に思いを馳せるのであった。





✦✦✦





ミミール騎士学校の校門に着くと2人の男に出迎えられた。


一人は大柄で髪型をオールバックにしてある老人だ。そしてもう一人はメガネを掛けている細身の男だ。誰だろう……


しかし、一つだけは確かな事がある。この老人…、恐ろしく強い。それだけではない、側近のような眼鏡の男も相当手練れだ。


「これは!?ガウェイン卿!」

「お久しぶりですなぁ、アリシア姫、レナ姫、そしてキース坊」


どうやら3人の知り合いらしい。ガウェイン卿…、位の高い騎士なのだろうか?


「ゲッ…、ガウェインのジジイ…」


それを見ていたレナードが明らかに嫌そうな顔をする。


「む?おお!レナードじゃないか……、なんじゃ?その足の怪我は?」

「ああー、シーサーペントが現れてなあ…」

「何匹じゃ?」

「………一匹」

「かー!!高々ウミヘビ一匹に脚を折られるとは、鍛えなおさねばならんかのお?」


シーサーペントをウミヘビって………、この瞬間、ガウェイン以外の全てのこの場にいる者がそう思った。


「はぁ……、4徹目の夜に襲われたんだよ……、書類仕事がなかなか終わらなくてなぁ…」

「それはお主が書類仕事をする間も惜しんで任務に出るからじゃろう」


その言葉に対してレナードはうっ…、と図星を突かれたように怯んだ。


「……俺が出なきゃ…死人が出るかもだろ」



レナードは目を伏せた後に小さくそう呟いた。


やはり、レナードはいい奴なんだなぁ…、と俺は思った。


その様子にガウェインは目を細め、何かを考える仕草をする。


「よし、今決めた。レナードお主、ここで臨時教員をやれ」

「…………はあ?」

「その足では仕事できんじゃろ?」

「いや!これから休暇「よし!書類は頼んだぞ!ケイ」「了解しました、ガウェイン様」っておい!!話を聞けよジジイ!」


レナードはガウェインと呼ばれた老人にそう叫ぶがとうのガウェインは髭を撫でながら


「嫌じゃ、もう決定事項じゃからな」


茶目っ気たっぷりにそう言うのだった。


「っ!!横暴すぎるだろ!?」

「寝ずに仕事をするよりかは健全じゃ」


もうレナードが何を言おうがそれを覆すつもりはないらしい。レナードはまだ文句を言っているが、それを知らんぷりしてガウェインは俺に目を向けた。


「ガウェイン様、そちらがヴァルハ族の少年です」

「ほお…、お主がヴァルハ族の……、」


そう言って俺に手を差し出してきた。


「ほれ…握手じゃ」


俺は言われるままに手を差し出した…、


「っ!?」


手を握った瞬間…、凄まじい圧力を感じた。血濡れのアイスグリズリーを遥かに超える圧倒的な圧力を。


なるほど……、負けてられんな


俺は握る力を上げて闘志を思いっきりガウェインにぶつけた。


するとガウェインはフッと小さく笑い、圧力を解いた。


「カッカッカッカッ!やはり良いのう!」


ガウェインはバシバシと俺の背中を叩いて称賛し始めた。


「が、ガウェイン卿!トーリン!いきなり闘志をぶつけ合わないでくれ!!レナが怖がってしまうだろう!」


先程までの緊張感ある様子にアリシアがそう言う。レナを見てみれば少し冷や汗をかいて座り込んでしまっていた。


キースを見れば冷や汗をかいており、レナードは嫌そうな顔をしていた。


「ああ…、すまん」


俺は咄嗟に謝り、ガウェインはすまんすまんと笑いながら謝っていた。


「い、いえ、少しびっくりしてしまっただけですから」


レナは冷や汗を拭っていつもの眩しい笑顔でそう言った。


強い子だなと思った。


「ガウェイン、と言ったか…。貴方は一体…」


俺はこのアーガルズでも並び立つ者は少ないであろう強者の事が気になった。


「ああ、そう言えば自己紹介がまだじゃったな……、ワシはガウェイン・ガレスディア、ここ、ミミール騎士学校の校長を務めるものじゃ、そして、」

「私はガウェイン様の補佐官、ケイ・カイウスと申します。」


大柄な老騎士、ガウェイン・ガレスディアは豪快に笑いながらそう言い、少し細身(ヴァルハ族基準)で眼鏡の男はお辞儀をしながらそう言った。


「うむ…?おい、サラマンダー…、何故出てこんのじゃ?」

『………』


ガウェインがそう言うと、ガウェインの背中から炎が吹き出し、ゆっくりとトカゲのような形を作り出した。


これは…、精霊と言うやつか!?


『ヴァルハ族の小僧か…、うむ……、確かに良い戦士だ…、だが気に食わん………』

「うーむ…、何が気に食わんのだ……、」

『………………』


サラマンダーと呼ばれた炎のトカゲ……、恐らくは精霊はそれだけ言い残して炎を散布させて消えた。


「………すまんのぉ、普段はこうじゃ……いや、普段から気難しい奴じゃからな……」

「ええ、全くです。トーリンさん、あの頑固トカゲの事は気に止めなくて結構ですからね」


ガウェインは俺に謝り、ケイは…、サラマンダーを貶しつつフォローをしてくれた。


『小僧が!!焼き殺すぞ!!』


どうやらケイの貶しが聞こえていたようで、再びガウェインの背中から出てきた。


「ああ、あのトカゲの名前は一応精霊のサラマンダーだそうです。」

『おい!無視するな』


それから、ケイとサラマンダーは言い争いを始めたが…、


「ああ…、これから面倒になる、お主ら、先に行っとれ」


ガウェインは頭を抑えながらそう言い、サラマンダーとケイの仲裁を始めた。


「………それじゃあ、行こうか」


その様子を見ていたアリシアが、遠慮がちにそう言った。


「ああ、そうしよう」


俺達はガウェイン達と別れ、城門といっても差し支えないほど巨大な校門を潜るのであった。


ちなみに、逃げようとしたレナードはガウェインに首根っこをガッチリ掴まれて逃げられないようにされていた。


俺達が校門を潜っている間に、後ろから熱やら爆音が聞こえてきた気がする。


アリシアもその音が聞こえたようで、俺とアリシアは顔を見合わせて、互いに苦笑いをした。






✦✦✦






ミミール騎士学校に着いて、最初にやる事は、寮に行くことだった。


校門を抜けたら直ぐに係の人が来て、色々と説明をしてくれた。


入学式、クラス分けは明日で、今日は入寮をして貰うとのこと。


女子寮と男子寮はそれぞれ別の塔に作られており、それらの塔は渡り廊下を挟んで隣同士になっている。


俺はアリシアとレナとは一旦別れて、キースとともに、寮のある塔に足を踏み入れた。


「これは見事だな…」


俺はその内装に驚かされた。赤いカーペットが廊下には敷かれており、石レンガの壁は綺麗に磨かれている。


ここまで良い所に住めるとは…、しかも、一人一部屋設けられるらしい。大陸に来てよかった。


俺がそんな風に感動していると


「トーリンさん、お部屋はあそこみたいですよ……、あ、お隣さんですね!ヤッタ」


キースが隣にやって来て、嬉しそうにそう言った。


………キースは同級生と言うより、弟分って感じがするな。アリシアが世話を、焼きたがるのもよく分かる。


そんな事を考えつつ、部屋のドアを開ける。


「おお」


そこは、石レンガでできた部屋だが、閉塞感など全く無く、清潔感のある白色のベッドと、簡素な木のテーブルと椅子が置いてある。


窓からは、ミミール湖が見えており、ここが3階な事も理由に、とても景色が良い所だ。


大きな湖の水は穏やかに揺れており、雲が水面に写っている。ミミール湖の周りは草原と森が広がっており、時折鳥のさえずりが聞こえる。


俺は、なんだかリゾートホテルに行ったときの感覚を思い出した。


「ここが、俺の新しい寝床になるわけか」


この日、トーリンは学校が楽しみでなかなか眠れなかったそうだ。




✦✦✦



「………ただいま戻りました」


穴の空いた鉄仮面を被った少女は、薄暗い部屋の中に入り、中にいる者たちにそう告げた。


部屋の中には、癖っ毛で、暗い金髪の髪を肩まで伸ばし、顎には髪と同じ色の髭を蓄え、どことなく獅子を思わせる風貌の大男、黒いフード付きマントで全身を隠している男、獣のように荒々しく毛が逆立った黒い髪の毛を長く伸ばし、長い髭を生やしている大男がいる。


「お、戻ってきたか、そんで、ミミールに姫がいるってのは本当か?」


ソファーにデンと座り、竜の角で作った盃で酒を飲んでいた暗い金髪の大男が少女に質問をした。


「……はい、……それと、ヴァルハ族らしき人物も…」

「あ?」


ヴァルハ族、その言葉を聞いた大男はギロリと少女を見る。少女はビクリと肩を震わせる。


特段悪意のある目ではない。しかし、目の前にいる男はいとも簡単に人を、それこそ素手で殺せる存在なのだ。


少女は自身が他の人間よりも強い事は自覚している。しかし、目の前の男、フードの男、そして、黒髪の男には逆立ちをしても勝てない事を前もって体に覚えさせられ、理解しているのだ。


彼らが腕を素早く上に上げただけで、体が反応するほどに。


「ヴァルハ族……、ああ、そういうこと、こりゃあ、思ったより早く釣れそうだな」


暗い金髪の大男は楽しそうに黒髪の大男に話す。


「あんな馬鹿でかい釣り針に引っかかるのかね?ヴァルハ族達は…」


フードの男が顎に手を当てて質問した。


「ああ、引っかかる。餌はあれだけじゃないからな」


黒髪の大男が、少女を見ながら……、少女と、その後で鎖に繋がれている子供達を見ながらそう言った。


彼ら彼女らは皆、15歳以下の子供である。


「そんじゃあまあ、ヴァルハ族が本格的に動き出す前に、アンタ等の計画を進めるか」


暗い金髪の大男は、自身の武器である二振りのウルフソードに手を伸ばす。


「東の砦のように、やり過ぎるなよ」

「はっ、大陸の人間が弱すぎるのが悪い。聖騎士でもいてくれりゃあ多少は楽しめたんだが」


黒髪の大男が暗い金髪の大男に釘を刺すが、暗い金髪の大男は肩をすくめて言い返す。


「あ、そうだ、ガキ、今回はお前も来い」


暗い金髪の大男は、まるでさっき思いついたかのように少女にそう言った。


「え…、」


鉄仮面の少女からは、まるで霞のような小さな声が漏れた。それもそのはず、この金髪の大男がやっていることは戦闘とは名ばかりの虐殺だ。


それについて来いと言っているのだ。それはつまり……


「お前、まだ誰も殺してなかったよな」


大男が純真無垢な笑顔でそう言った。だからこそ、その笑顔が恐ろしい。


「何も、鎖だけがお前を縛る枷になるわけじゃねぇぜ」


金髪の大男は少女にそう言い、黒髪の大男とフードの男に顔を向ける。


「別にいいよな?」

「……好きにしろ」

「右に同じく、です」


黒髪の大男もフードの男も、興味なさげに頷いた。


「てなわけだ、ああ、分かってると思うが、逃げたら殺すぜ、お前も、そこのガキどもも…、」


その言葉に少女はゾクリと背筋を凍らせる。彼女は今までこの男がしてきた事を知っている。


だからこそ分かるのだ、嘘を言っていないことを……、それどころか、この大男は嘘が苦手だ。


これからやらせること、そして、この男達から逃げられない事実が恐怖として体を巡る。


怖い…、殺すのも、殺されるのも…、誰か…………


そんな心の声は誰にも届くことなどなく、首輪の鎖を握られて、少女は大男に引きずられるように連れて行かれるのであった。


      ❖❖❖あとがき❖❖❖


■ガウェイン・ガレスディア(68)

老練の騎士。嘗て帝国最強と謳われ、世界に名を轟かせている人物。豪快で未だに血の気は衰えておらず、自身の精霊サラマンダーと補佐官ケイは彼のストッパーである。しかし、それと同時にたまに暴走するサラマンダーとケイのストッパー役でもある。


■精霊サラマンダー

炎の精霊であり、強大な力を持つ。精霊は単体では力を行使できず、器となる存在が必要。

性格は気難しくガウェインがコイツめんどくせぇと思うほど。


■ケイ・カイウス(26)

ガウェインの補佐官。とても仕事が早くできる男。物腰柔らかな見た目と口調だが、実際は辛辣な事を言う男。


■トーリン

転生しようが心も体も今は少年なのだ。


楽しんでいただければ幸いです。

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