第4話 クラーケン退治

クラーケンに襲われている船の甲板に辿り着いたら、なんと、少女2人を船室に逃がそうとしている少年が、引きずられて行ったではないか!!


俺はすぐさま触手を追いかけ、再び海に飛び込む。背中の戦斧を引き抜き、少年を海に引きずり込んだ触手めがけて戦斧を叩き込む。


ボロボロと肉が砕け、海水に青っぽい色の体液とともに肉片が混ざり合う。


一瞬鼻にションベン臭い匂いがした……、なんだこいつの血の匂いは…、全然滾らない。まるで失敗したスルメみたいな匂いじゃないか


俺はそんなクラーケンに対して理不尽な怒を覚えるが、直ぐにやるべきことを思い出す。痛みにより触手は痙攣しながら少年を離した、その隙に戦斧を背中に結びなおし、少年がいるところまで泳ぐ。


彼は鎧を着ているため、海に沈んでいっている。………、何故海上で鎧なんか着てるんだ?こいつ?


そんな事を思いつつ、俺は左手に少年を抱えて浮上した。すると今度は触手が少女達がいた辺りを攻撃しようとしているのだ


おい、それはさせないぞ


水も衝撃を与えればコンクリートみたいに硬くなるって探偵マンガで言っていた事を思い出して、俺は海面を蹴りつける。


そしてそのまま甲板まで飛び上がり、怯えて動けなくなっている少女が触手に潰される前に右の腕で抱え込む。


後ろでは木くずと埃が舞い散り、まるで砲弾がぶち込まれたかのような音を立てていた。ギリギリセーフか……、しかし…、


女の子やっわらかっ!?なんなん?軽く触れただけで壊れそうってこの子の為にあるんじゃないのか?


それに良く顔を見れば、非常に整っており、おっとりとした印象を受ける……、金色の髪は腰の高さまで伸ばしてありサラサラだ。彼女は深い緑色のドレスを着ており、高貴な身分である事が一目で分かる。助ける時に乱暴しすぎたかな?気絶しちゃってるみたいだ。


そんなことを考えていたら、少年のほうが「……あ、あれ?」と言いながら目を覚ました。


よし、一旦あっちの娘のところに置くか…、そう思い船室のドアの前で立ちすくんでいる少女の方を見る。


その子は今抱えている娘と似通った美しい顔立ちだが、この娘とは違い、少しだけ目がつり上がっており、キリッとした印象を受けるのだった。金色の美しい髪は短くショートカットにしてあり、抱えている娘と違いボーイッシュな印象を受ける。


服装は腕の中の彼女とは違い、胸元や袖にフリルのついた白いシャツと、黒いズボンをはいている。


何故だか呆けたような顔をしているが、それでも美しいと思える顔立ちだな。


さ、流石ファンタジー世界……、恐るべし


そう思いつつ、気絶しちゃった腕の中の女の子を優しく、ほんとに丁寧に甲板に寝かせ、少年に船室に連れて行けと指示を出す。


さてと、これで心置きなく戦えるな……、


よしっ!クラーケンをぶっ殺すか!!


ああ、血の匂いは最低だが、この圧力!!悪くない!!血が沸々と沸き立ってくる。そんな時に


「き、君!!あのクラーケンに挑む気か!!無茶だ!!君も船室に逃げるんだ!!」


あのショートカットの女の子がなんか言ってる……、


あ?無茶だ?…………、ああ、親切心か……、しかし、こう、なんかムッとするな。


それに逃げてどうなるんだ?誰かが倒さなければこの船沈んでみんな死ぬんだぞ?


「逃げたとして……、誰があのタコを倒す?」


まあ、ギデールさんがいるから俺が何かしなくても勝てそうだけど……、それは戦士として許せない。こんなにいい獲物がいて逃げるなど、そんなことなら村に籠もっているさ。


俺が再び海に向き直り、戦斧を握りしめた所で、後ろでまた少年がなんか言っている。そう思った時に、先程俺に逃げろと言ってくれた娘が来ていた。



どうしたんだろうか?……戦いたくなった、のか?いやいや、彼女はヴァルハ族じゃないんだし


「…………逃げなくていいのか?」


すると女の子は首をかしげる俺を見て、何やら柔らかな笑みを浮かべた………、


俺はその一瞬、先程のムッとした感情を忘れ、本当に一瞬だけ、ここが戦場であることも忘れ、その笑顔に目を奪われた。


潮風にサラサラとした、ショートカットの黄金色の髪が揺れ、その瞳は透き通った空のように青く澄んでいた。肌は上質な絹のように白く、海に反射した陽の光が彼女の肌に反射し、まるでそこだけに光が差したかのように彼女は輝いて見えた。


その笑顔は、夏でも寒さの衰えないアーガルズの地では体験できなかった、前世の遠い記憶にある、優しく包みこんでくれる春のような温かさを感じた。


「ああ、私はアリシア…、騎士を志す者だ。ここで逃げては誓いが嘘になる」


俺がそんな戦場でするべきではないことを考えていると、女の子はそう返答した。


その返答を聞いた時には、先程思っていたことなど直ぐに忘れてしまった。しかし、別の感情が生まれる。


………そうか、騎士を志す者…、つまり、俺と同じで騎士学校に入学するつもりなのだろう。


少し、昔の自分を思い出した。アイスグリズリーに怯えて何もできなかった自分が…、そんな自分を許せなかった自分自身のことを。


きっと、彼女もここで逃げればそうなると思ったのだろう。自分自身を許せなくなる。


俺は戦士としての矜持の為にアイスグリズリーに挑んだ、そして、俺はトラウマであるアイスグリズリー…、その変異個体を倒した。トラウマを、恐怖を破壊したのだ。


彼女は騎士になる誓いのためにクラーケンに挑もうとしている。彼女は一度恐れをなしたクラーケンに挑み、その恐怖を打ち倒そうとしているのだ。


素晴らしい、なんと誇り高いことか!!気に入った!!ならば彼女もまた戦士だ!


「俺はヴァルハ族の戦士、トーリン……、君と同じく、騎士に……、いや、聖騎士になるつもりの者だ」


俺は敬意を込めてそう伝えた。まさか、大陸に着く前にこんなにいい戦士に出会えるとは……、いいや、騎士か。


俺は嬉しい気持ちを胸にしまい、戦斧を握りしめ直す。


しかし、俺が自己紹介をした時に、彼女は…、アリシアは何やら難しい顔をした。


「どうかしたのか?」

「……いいや、まずはあれを、タコをどうにかしよう」


アリシアはそう答えて、腰に差していたロングソードを抜いた。


その瞬間俺達の方向に勢いよく触手が振り下ろされてきた。触手はムチのようにしなり、ビュンッと風切り音を立てて振り抜かれる。


しかし、それに当たる者はいなかった。俺は右側に避け、アリシアは左側に避けた。アリシアの動きは軽く、まるで流麗な舞のようだった。その動きを見てある程度体を動かせる事がわかった。


心意気だけでなく、実力もある程度あると分かりますます気に入った。


俺達のいた場所が爆発したかのような音が鳴り、木くずや埃が舞い散る。


俺は触手を避けながら横目にギデールさんを見る。ギデールさんはまだ生きている船員達を触手から助けて船室に避難させていたのだ。


ギデールさんは俺を見て手を上げて合図を出した。もう、生きている人間は皆避難させたのだろう。


俺が二人助けている間に何人も助けているギデールさんは、やっぱり凄いと思うのであった。


ギデールさんも軽大剣を構え、臨戦態勢に入った。


「トーリン君、そこの子は?」

「アリシアだ、彼女はいい騎士だぞ」


俺がそう答えるとすかさずアリシアが


「まだ見習いですらないがな!!」


と、再び襲いかかる巨大な触手を避けながら答えた。


「まあ、トーリン君がそこまで言うなら戦えるのだろう、さあ!行こうか!!二人共!!」


俺はそのギデールさんの合図によって、沸々と沸き立っていた闘争心を解放させた。




✦✦✦





「アリシアとか言ったかな?君は何ができる?」


ギデールはクラーケンの触手の攻撃をその素早さで軽々と避けながら、質問を投げかけた。


「聖なる光の魔法が使える!!」


アリシアもまた、その大きく速い触手に捕まらぬように必死に避けながら質問に答えた。


質問に答えている最中、自身のほんの真横に触手が通り、その後に爆発したような衝撃と音が横で鳴り響き、彼女は肝を冷やした。



聖なる光の魔法、神により授けられる魔法と言われている聖なる魔法の最上位に位置する魔法だ。


本来、聖なる魔法は回復魔法、解毒魔法、解呪魔法などの後方支援型の魔法なのだが、聖なる力を大量にもらった人間は、聖なる光という、強力な退魔の魔法を手にすることができると言われている。


それは、まさしく神に選ばれた人間、言うなれば勇者のような存在のみが使える魔法なのだ。


だからだろう、話を聞いたギデールの口角が少し上がったのは。


「聖なる光?どんな魔法だ?」


襲ってくる触手を戦斧でかち上げ、斬り伏せてその場を凌いでいたトーリンが質問をする。


「魔物特攻の攻撃ができる魔法だよ!!」


その質問にギデールが答える。それを聞いたトーリンは少し口角を上げて、


「じゃあ、トドメはアリシアに任せよう!!」


その話を聞いていたトーリンは、凄まじいスピードで突っ込んでくる巨大な触手を真正面から戦斧の刃で受け止め、そのまま触手の慣性を利用し、触手を真っ二つに引き裂きながらそう言った。


ドバドバと引き裂かれるたびに青黒い体液が噴き出し、トーリンはそれを浴びながら前に駆け出す。


一歩踏み出すごとに肉のえぐれる感触が斧を伝わり、溢れ出る青黒い血は、トーリンに吹きかかる。軟体動物の軟骨と肉が抉れていくなんとも言えない音が鳴り響く。


そのまま船の端っこまで触手を引き裂きながら進んだトーリンは戦斧を斬り上げ、丸々一本のクラーケンの脚を引き裂いてしまった。


その勢いに青黒い血の雨がトーリンにザーっと降りかかる。


「どうしてだい?トーリン君、てっきり君がトドメを刺したがると思っていたんだけど?」


ギデールはクラーケンの触手を軽く避けながらそう質問した。それに対してトーリンは


「このクラーケンはアリシアにとって、俺にとってのアイスグリズリーと同じだ」


再びやってきた別の触手を戦斧で弾き返しながらトーリンはそう言った。その言葉を聞いたギデールは直ぐに意味を理解した。


「分かった!!それじゃあアリシアちゃん、トドメは頼んだよ!」

「えっ?え?トドメ!?」


トーリンの暴力的な戦闘にびっくりしていたアリシアはいきなりトドメを任されてまたもや驚く。


その様子を見たトーリンは、ああ、俺も獲物を譲るのを優しさだと思うようになったのか……、染まったなぁ


と思うのだった。


「それじゃあ、まずは邪魔な足からやっていこう」


そうギデールが喋った瞬間、ギデールがいた場所が何かに撃ち抜かれたかのように弾け飛んだ。


次の瞬間、黒い線が一本の巨大な触手を駆け、その線がなぞった所から青黒い血が噴き出す。


━は、速い!?


アリシアは黒い線にしか見えない速度で動くギデールに驚いた。


その間、トーリンはスゥっと肺に満パンに空気を入れていた。アーガルズの地とは違い、潮の匂いと、ほんのり暖かい空気は新鮮さを感じた。そして、


「ウオオオオオオオオ!!!!」


トーリンはその空気を殺意と共に一気に解き放つ。体の血が、肉が沸騰する。


トーリンは海に引っ込めようとしていた触手を素手で掴みとり、思いっきり戦斧を叩きつける。


腕にはまるで弾力のある硬いゴムを殴りつけかのような感触がするも、その触手の皮が、肉が、血が砕けて飛び散る。


クラーケンは痛みに海に無理矢理戻そうとするも、トーリンはそれを許さず、がっちりと左手で触手を掴むため、指を触手に食い込ませ、皮を突き破り肉を掴む。


そして、また触手に戦斧を叩きつける。


何度も、何度も、何度も、


血が、肉が、皮が飛び散り、そしてグチャリと音を立てて触手が斬り落とされる。


トーリンは直ぐに別の触手へ戦斧を握りしめ駆け出すのであった。




アリシアは胸に剣を掲げ、一瞬神に祈りを捧げる。次の瞬間、アリシアのロングソードに光の粒子が集まりロングソードを覆う。


「光の刃よ!!」


アリシアはそう叫び、ロングソードを横薙ぎに振る。するとロングソードの太刀筋から光の斬撃が飛び、触手に命中する。


すると、触手はスパンと綺麗に真っ二つだ。ズリズリと上と下に分かれ、上の方の触手が青黒い血を撒き散らしながら海に落ちる。


「はぁ、はぁ、」


(この大きさの触手を斬り落とすとなると、相当魔力を使うな…、)


さっきの一撃で沢山の魔力を使ったアリシアはどっと疲れを感じた。


「アリシアちゃん!トドメをささなきゃだから、余力は残すようにね」


ギデールがアリシアにそう告げる。


「ああ、そうさせてもらう!」


アリシアはギデールにそう答え、少し、後に引いた。


その間、トーリンはまさに血みどろになりながら触手を破壊していた。


戦斧を振るえば青黒い血肉が撒き散り、足を踏み込めば甲板に穴が開く。


雄叫びを上げながら暴れまわるさまはまさにバーサーカー。


半分割れかかっていた触手を左手で掴み、右手で戦斧を振り上げる。


触手がそれを邪魔しようとトーリンを襲おうとするが、ギデールが間に入り、触手を斬り裂いてしまう。


クラーケンはたまらず、今トーリンに掴まれている触手を別の触手で自ら引き千切りだした。


「はぁ?」


トーリンはその様子に唖然とする。戦闘中に自傷しだすなど誰が予想できようか


クラーケンは自ら足を引き千切り、逃亡をはかったのだ。


クラーケンは知能が高い魔物だ。このままでは狩られると判断したのだろう。


半分以上の足を失い、完全に戦意を失ってしまったのだ。


その様子をトーリンは見て、獲物を逃がしてしまうと焦る


「ギデールさん!!」

「ほい!!トーリン君!!」


それを見かねたギデールが、トーリンに船の錨を投げ渡した。なるほど、これに引っ掛けて逃さないようにするのか…、トーリンはそう解釈して逃げていくクラーケンに向って錨を投げつける。


錨はクラーケンの頭に突き刺さる。


ジャラジャラと錨についている鎖が海に落ちていく。しかし、そこで鎖をトーリンが持ち上げ、引っ張り出す。


「ふんぬぬぬぬぬ!!」


トーリンの腕に力が籠もる。血管が浮き出て、二の腕の筋肉が膨張する。


「私も加勢するよ!!」


ギデールも鎖を掴み、引っ張り上げる。ヴァルハ族にしては細身なだけで、ムキムキなギデールの筋肉がギチギチと音を立てながら鎖を引っ張り上げる。


一方、アリシアはクラーケンと綱引きしだした蛮族二人に唖然としていた。


━━なるほど、北方蛮族とはこのことか……


アリシアはその獲物を絶対に逃さない精神に蛮族と呼ばれる由縁を知ったのだった。


バシャンッと音を立てて、次はクラーケンが頭ごと海面に出る。


「アリシアちゃん!!クラーケンの弱点は目の間!!普通のタコを締める感じでやればトドメを刺せるよ!!」


ギデールがそう叫ぶ。


「決めろ!!アリシア!!」


トーリンがクラーケンとの綱引きに、力の入れすぎで顔を赤くしながらそう叫んだ。


「ああ!任せろ!!」


アリシアはそう叫んび、船から飛び降りる。ジャンプして降り立つはクラーケンの上である。


そこはまるで肉の丘だった。あたり一面から小水と磯を混ぜたような悪臭を放つ、最低な丘だが、


アリシアはクラーケンの残りの触手に邪魔されぬうちに眼と眼の間まで走る。


そして、目の間にロングソードを突き刺す。ブニュッとした感触の厚い皮にロングソードが刺さる。


肉に刃が到達するも、硬くて突き刺せなくなってきた。


「ふぅーー」


一瞬、目をつぶり息を吐き、神に祈りを捧げる。


アリシアはカッと目を開き、全力で魔力を剣に注ぎ込む


「光の槍よ!!」


そう叫べば、突き刺さったロングソードから凄まじい光が発生する。その光は、まっすぐ剣先に抜け、クラーケンを貫いた。


ビクンと一度痙攣を起こし、赤黒い体色だったクラーケンは一瞬で色を失い、白っぽくなるのであった。


「はぁ…、はぁ、はぁ、はぁ、」


アリシアはクラーケンの上にへたり込む、魔力の使いすぎによる、極度の疲労の為だ。






✦✦✦




鎖を引いていた力が一瞬で消える。先程までひしひしと伝わってきていた強大な気配が消え失せた。


アリシアがうまくトドメを刺せたのだろう。俺は、手に握っていた鎖から手を離す。


「ふぅ…、」


戦いの熱が、ゆっくりと冷めていくのを感じる。そこで、自分の姿に気がつく


全身にクラーケンの血肉を浴びて、青黒くなっており、磯とションベン臭い匂いを混ぜた最悪の匂いを漂わせている。


そこで、アリシアの事を再びよく思い出す。


はっきり言おう、アリシアは美しい少女だ。


俺が血みどろなのはまだいい、でも臭いのは駄目だ。


俺は海に飛び込んだ。ベトベトしたクラーケンの血肉が洗い流され、戦いで火照った体が海水で冷やされる。


気持ちがいい。


海面に浮上すると、クラーケンの上でハァハァと息を整えていたアリシアがこちらを覗き込み


「どうかしたのか?」


と訪ねてきた。


「体がそいつの血まみれでな」


俺は別に隠すことではないとありのままを伝えた。するとアリシアは


「それは気にするんだな」


と、クスッと笑って言ったのだった。


「まあ、それはな……、それはそれとして、いい動きができるじゃないか?クラーケンに怯える必要は無かったと思うぞ?」


俺はこの戦いの中で覚えた疑問を投げかけた。するとアリシアは少し恥ずかしそうに頬をかきながら


「初めてだもん」


と言うのだ……、ハジメテ?


「こんなに大きい魔物は初めてだったもん!!」


アリシアはそう言った後、恥ずかしそうに目を逸らした。


「あれ?あの船、こっちに来ているみたいだな」


すると船の上からギデールさんがそう言った。船?


俺とアリシアはギデールさんが指を指す方向に顔を向けると、アリシアはパッと、顔を明るくさせた。


「あれは私達の船の護衛艦だ!」

「護衛艦がついていたのか…、じゃあ、何故この船はクラーケンに襲われていたんだ?」


俺がそう尋ねると、アリシアは難しい顔をして


「実は、最初はシーサーペントに襲われていたんだ。護衛艦がシーサーペントと戦っている間に、私達の船は陸を目指す事にした」

「なるほど、その道中に、クラーケンに襲われたと」

「そういう事だ」


なるほどなぁ、シーサーペント…、海竜の一種と聞く、竜の名を持つ魔物であるから、強いのだろうな…、


このタコと違って、ちゃんとした血を流してくれそうだ。いつか戦いたいなぁ


俺はそう思いながら、遠くに見える護衛艦を眺めるのであった。



      ❖❖❖あとがき❖❖❖


楽しんでいただければ幸いです

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北方蛮族くん、聖騎士を目指すらしい テルちゃんマン @teruchanman

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