024
3台の馬車に次々と積まれていく物資の数々。予備の武器に鎧、馬の
この日のために作っておいた物が次々と乗せられて、馬車が壊れるのではないかと心配になってくる。
この上さらに、今女達が焼いている硬い黒パンが入った袋まで、大量に積もうとしているんだから馬には頑張って欲しい。
それもそのはず、100人の兵士が食べる数週間分の食料だ、村を守る最低限の兵士と見習いを残してみんな連れて行く。
行軍中に15歳になる予定のゲルターク様も出陣する。魔力出力だけ見れば準男爵令嬢であった母君から受け継いだ、ゲルターク様がこの部隊の最高戦力となり、重要な火力だ。
物資を積み終われば、見張りの兵を残してそれぞれが
私は昨日やらかしたので、夕食の後、忘れていた食器を
それでも寝るには落ち着かなくて、意味もなく鎧を
翌日の朝は早く、皆が寝不足であくびをしている中。全員そろったのを確認して出発する。
ならば父達と話そうと思い、前に行こうとしたら馬が
仕方無く最後尾を歩いて、暇だから魔物でも
ゲルターク様も暇で
2日もただ歩けば
今向かっているコンキエート砦は、辺境伯領から5日の位置にある。私達が所属するナミルタニア国で最大の砦だ。常時千を超える兵が詰めており、敵国への
今回、辺境伯に
援軍が到着したら5万から10万程の兵が集まると聞いて口が塞がらなくなる。
だって騎士領から行くのはたった100人の兵士なのだ、数千人規模とか1万対1万くらいの戦いを想像していた。
私一人暴れてもその数はどうにもならないなぁ、と的外れな感想を抱きながら、祖父の話を聞いて一緒に夜警をする。
テントを張るのは貴族だけで、私達はマントに
雨が降っても木々の間に布を張るだけで、地面で寝るのは変わらない。
私は虫も雨も全く気にならない
そんなこんなで2週間掛けて、砦まで来たけど私は元気だ。現地には砦から
と言ってもテントを建てていくつか旗を立てるだけなんだけど。
到着した事で補給を受けられるので酒が振舞われ、私も初めて薄められていないワインを飲んだ。
数口飲めば半分以下になってしまうので、皆がより長く楽しむ為、薄めるのに魔法で水を出してくれと頼んで来るのには笑ってしまった。わざわざ不味くしてでも多く飲みたいらしい。
周りの他領の兵を見ても、歌ったり肉を焼きだしたりとかなり自由だ、まるで戦争などなくキャンプを楽しむ為に集まったかの様だった。
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リトルミニスカベンジャースライム
リトルスカベンジャースライムよりもさらに小型のスカベンジャースライム。
自身の身体を圧縮することにより、酸も濃縮し消化速度を高めた。
さらに副産物である肥料も、植物達をより強く成長させる効果が向上し、濃縮された液体となることで吸収しやすくなった。
リトルスカベンジャースライム同様、自然界で生まれる個体ではなく。濃密な魔力を
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