ヤクザ君と強強ちゃんⅢ
「ねぇ、お父さんこれ何?」
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書類内容
この家は刹那家の保護下にある
問題があれば頭首自ら赴き解決する
現問題、京子の母親はこちらで改心させるために
あらかたのことをしてから、お返しします
条件
刹那雪の伴侶になること
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「…そうだな、イタズラか何かだろう
そんなこと言ってないでご飯食べちゃいなさい」
「…分かったよ、後でしっかり話して貰うね」
久々な他愛のない会話が重く落ちてしまった
父は、こういうことになると
最初から分かっていたようなゆっくりとした口調で、
「お前の学校の先生から連絡がきて
この書類が送られてきた
お父さんは母さんと分かれようと思った
お前に、学生の大事な時間を
俺たちのために潰させてしまったから
でも、母さんは執念と執着心が強いから
きっとお前の弱みを握って脅して今までのように
労働の道具であったり金づるとして
良いようにされてしまうのではないか?
それに考慮してか分からんがこの提案を提示された」
なんとなく、察しはついてた
ただ、先生がそういうのと繋がっていたとは
全くの驚きだ
それに続けて父は
「それでも、お前の好きな道を選びなさい
父さんが今度は頑張るから」
ここまで、良い父親に着いてきて良かったと思ったが
流石に、甘えてばっかじゃいけないと
私は、その書類にサインした
休日のこと
私は、申し出を受けたことにより
刹那雪の伴侶になりました
日本の法としては私が17なので、
婚約者と言う形ではあるけど
これが平穏で、何て言ったら良いんだろ?
幸せ者みたいに少し浮かれてしまった
雪は申し出を断れると思ってたので
サインしたその日に連絡を父が入れたら
『若頭が泡吹いてぶっ倒れた』
と屋敷内が荒れたのだと言う
今は雪の家に書類と顔合わせ、ご挨拶を済ませて
一段落着いたところ
一番驚いたのが、家に入るのだからと言われ
雪の父親に真剣で切りつけられたこと
流石にあれは死ぬと思った
「これから学校どうするよ?」
「先生も居るし、どうにかなるか」
「あんたも大概よね、家のために金髪と刺青なんて
部屋に人呼んだらきっと普通すぎて笑いこけるよ皆」
「何で京子は俺の伴侶になるって決めたの?」
「父さんよ…あんたは?」
「初恋したから、君が唯一助けにきてくれた
今度は俺の番」
そんなことを言われて私は頬を赤らめていた
「強強ちゃん、ずっと好きだから」
十六夜 桜吹雪 @dazai036
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