私貴-一刻の夢

先生が何処からともなく何時ものように図書室に来た 「姫どうしたんだい?ってその顔」

「・・・」

「とりあえず御出で」

私はされるがままに動いた

「・・・・・」

もうなにも感じない

「イタ (酸かでもいったい誰が)」

「・・・」

「包帯も必要だな」

そう言いながらテキパキと動く先生

私は泣きそうになりながら、震える声で

「・・・先生」

「何だい」

そんなに優しくされたら泣いてしまいますよ…

「何でそんなに気にして…優しくしてくれるんですか」

「私の気まぐれかな(毒関連の調達楽にしたいし)」  「先生の学生時代はどんな人だったのですか?」       「そうだね。あれは、雨の日の事」

私気づいた時には先生にお姫様抱っこされてて        「は?ちょ!」

先生が学生時代について語ってくれた


「おや、今日は何か悪い事でもあったのかい」

と先生

「いえ特に。此処では本当のことを描いてても苦しくないし嫌じゃないから」

と無垢に成る僕

「そうか。じゃあ質問を変えよう。私の絵を見てみたいと思ったことはあるかい」

「え?嘘だ」と、唐突に反射してしまった

「一応何度か受賞したことあるよ」

「それもう国宝級」

この時の僕は本当にどうかしていた

「違うよ国宝は、国の指定した物の事を言うんだよ」 「僕は本当に何を言っているんだか。でも見てはみたいです」

「あった。けどー考えないと」

「何で」

「は・ず・か・し・い」

その言葉で一気に冷めてしまったが

「何だよ」

先生は、僕の前に紙を差し出してくれた

「ほい。これ」

僕は絵を見てくが

「これは見ないで」

「え、でも」

これまで聞いたきた中で最も恐ろしかった声だと今は思うよ

そうすると彼女はまた

「見るな」

「はい」

「あー、早くバー行きたいな、もしくはカラオケ、もしくは」

「もしくは多い、てかどんだけ酒飲もうとしているんですか」

「朝から夜まで。それとも喫茶店に行って」 少年       「喫茶店?」

「女給ちゃんに、、、ナンパしたい」

「何言ってんだこの変態くそ教師」

「いいもん変態くそ教師で」

「開き直りやがった」

そうしたら、調子に乗って

「今から時間ある?あったらさ、喫茶店行かない?」

と、口説いてくるものだから

「何、学生にナンパしてるんですか」

「ふふふ、甘く見てもらっては困るよ」

「そういえば、先生はどんな人だったんですか?」

「普通の学生さ。警察のご厄介にはあったけど。この話はおしまい」

うん、マジ怒らせるのだけは止めとこう

「あの僕と先生って何時もどこかであった事在りますか?学校外で」

「は!何か運命の糸で繋がって」

「んな訳あるか💢」

「そういう時は、ロマンチックにものをいうものだよ。夢を見せてくれ若者よ」

「若者でひとくくりにしないでください。先生っていくつでしたっけ?」

「ノーコメント女性に聞くものじゃないよ」

「さっきの絵はいったい何が」

「さあさあもう家に帰れ帰れ。私は酒を飲みたい」 「うながし方が独特過ぎるんだけど。」

「じゃあね」 暗転 上手退場

手当てされた私を運ぶ先生が図書室に帰ってきた

「これが昔の私」

「先生も大変だったんですね」

「もう遅いから送ってくよ。あと、君に液体をかけた人と、薬品名教えて」

「分かりました」

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