二水-鼓動

 あれ?もう朝か…

 …!?

 なんで奥様がいるの?

 「奥様、おはようございます」

 「っん?…ッハ○○ちゃんもう平気なの?」

 「はい、おかげさまで」

 「良かったわ」

 と言いつつボロボロに泣いてる奥様

 本当に申し訳ない

 私は、冷静さを取り戻した奥様に色々と質問してやっと分かった

 まさかの疲労で倒れてしまったと

 仕事!!!と思ったがお休みを社長命令でいれて貰ったようだ

 (普通こんなこと無い筈だけど、今回だけ甘えさせて貰った)

 朝食は奥様が作ってくれた物を一緒に食べた

 「ねぇ、○○ちゃん…恋ばなしない?」

 「はぁ…」

 「あら、気乗りしない感じかしら?」

 「まぁ、そんなとこですよ」

 奥様にだから言えたものの、私も両親とそうは変わらないのかも知れない

 恋愛とまでは行かないものの、恋いはしたから

 言わず朽ちた恋いと、逆に逆恨みなどを買って自分の身に危険を感じたせいかレディースに1年入ってたり

 お酒と煙草は中学の頃にデビュー終わり

 良く分かんない男が彼氏に成ってトラウマレベルで犯されそうになったのでどうにかしたり

 そんな私のことを、ゆっくり話していた

 奥様はと言うと、頷いて真剣に話を聞いて気分を変えるためか自分の話をしてくれた

 好きなことや物、社長や若社長のことも

 そして挙げ句の果てには

 「家のバカ息子で良ければ、婿に貰って」

 とまで丁寧に添えて

 でも話して良かったと今は思う

 面接の時に社長は私の本質に気がついてた

 そして奥様と支援してくださったのだから

 感謝してる…けど

 「本当に好きになる人は自分で見つけたいんです」

 「分かったわ、貴方の道に栄光有れ」

 こんな穏やかなときが続けば良いとそう思った


 「ただいま~」

 「あら、お帰りなさい××ちゃん。でも、そとでの盗み聞きは良くないわよ。」

 「良く言うよ。計画の上で呼んでたくせに。でも、これではっきりした。ありがとうお袋。」

 「あら?なんとことかさっぱり。」


 「っん~。良く寝た!?なんで居るんですか!!!」

 「あら~○○ちゃん起きたのね、おはよう」

 「奥様と若社長私の部屋に居る理由を…」

 「それね~、私が呼んだのよ。気になることも解消したかったしね~♪」

 気になること…まさか

 「聞いてたんですか?あれ…」

 「すまん、盗み聞きするつもりじゃなかったんだ」

 「まぁ、聞かれてしまったものは私の不可抗力ですし…」

 「俺はそいつと同じじゃねぇよ」

 彼の言葉

 私はその言葉に手を引かれるよう彼の元へ行き子供のように泣きじゃくった。ありがとう…××さん


 そして、その言葉はいつも私を勇気づけてくれる。

 あの時、許してくれた私の旦那様

 そんな人が大好きなんだ

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