氷花

 部屋に四人

 私、友人の男知り合い、私を慕ってくれる女の子、私の知らない男性

 

 友人の男は私の想いの人だが…別れた

 いわば、犬猿の仲に見られ勝ちだが未だに

 私は彼のことを好いていた

 女の子は私が昔何らかの繋がりで善くして貰ってる

 大切な友人だ

 そして、素性の知り得ない多分彼の友人であろう青年

 そんな人たちが集まった


 私は、彼と夢を天秤に駆けて夢を取った

 そう、酷い女だよ


 でも、想いは捨てきれず時は経った

 彼と別れて一年後に大きな台風が住んでる地域に来たとNEWSでやっていた

 「心配」の一言が頭に浮かんだ

 彼に連絡をいれると「それどころじゃない、骨折して元気無い」

 こんな話を2.3日続けてた


 ある日の夜、私は彼にオチョクられて

 無気になって「酒のみに行く、これ絶対」


 そうして、その日が来て飲んでた

 彼の部屋でダラダラと


 彼との約束通りリキュールを8本飲んでいた

 飲み終わり次第彼が近付いてきた

 構わず飲む私

 彼は私を自分の膝に乗せる

 ハテ?と思いつつ彼の手に手を添えつつ飲む


 しかし、彼のもう片方の手は自由

 だから彼は器用に私の背中をに這わせる

 声を出さぬように、悶え堪えながら

 恥ずかしさで顔が赤面する私

 それを楽しむ彼


 前には、要るのに


 彼の手が私の胸をまさぐり始めた時に意識が消えた


 起きるとスマホに新しい通知があった

 彼ともう二人が楽しそうにカラオケしに行ってたみたいで、そのときの動画だった


 …ムカついた

 隣に要るのに本気で怒れない私にも

 それでも、私は彼が好きだから

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る