女友達を縛っておもらしさせちゃう話
「ね〜、あのマチアプ、どうだった〜? 」
大学のカフェテリアで女友人と昼食をとりながら何気ない会話をする。話題は私がこの前勧めた『性癖マッチングアプリ』というアプリの話だ。
「あ〜、あれね…… うん、まあ、マッチングは出来たけど…… 」
「へ〜、どんな人〜? 」
「いや、ホント、ダメ人間でさ! この間、一緒にお昼食べたときもパクチーのことを”雑草”って言ってクレーム入れようとしたんだよ! 」
「そーなんだー」
「他にもさ! 水族館に行ったとき『ポルカドット・スティングレイってさ! 必殺技みたいな名前じゃない?! 』って帰りもずっと、はしゃいでるんだよ?! それが許されるのは中学二年生までじゃん! あの人もう四十二だよ!? 」
「うーん、なんか、めっちゃ仲いいことはわかったわ」
友人は「ちがッ…… 」と言って顔を反らしたけど、どこが違うんだろう? お昼を一緒に食べて、水族館に行って、くだらないことで言い争いして、一番楽しい次期のカップルじゃん。しかも相手は四十二歳って…… それはもう親子じゃん。
「いーなー、私は全然うまくいってないからさー」
机に突っ伏して人目もはばからず「あ〜」と声を上げる。それくらい私は欲求不満なのだ。
「でも、
「ん〜。会ってはいるけど、欲求不満かなー」
友人の言う通り私もマッチングアプリ経由で性癖の合う男性に会った。会った相手は私の弟で、互いの性癖を満たすために自宅で緊縛プレイをした。このとき、縛り上げた弟がおしっこを我慢できなくなっておもらししてしまった。縛られて泣きながらおもらしする弟を見て、私は『縛り上げた男の子におもらしさせたい』という新たな性癖に目覚めてしまった。
なので、スキあらば弟を縛り上げておもらしさせようとするのだが、弟はおもらしが嫌らしい。そのため、緊縛プレイの前には必ずトイレに行くようになったし、『縛り終わってからからほどくまでは三時間以内』というルールも作られてしまった。『ルール守んないともう姉ちゃんに縛られてやんないからな! 』と言われてはルールを守るしかない。だって、縛られている弟はとっても可愛いんだもの。
とはいえ、最近の私は可愛い男の子を縛るだけでは満足できない。縛りとおもらしがセットになって初めて私の欲求は満たされる。でも、縛られたうえでおもらししてもいいなんて人、なかなかいないのだ。
「ふ〜ん、そんな感じね〜。そういえば私も会うだけで全くプレイしてないわ。まずアイツとしたくないし…… 」
友人は苦笑する。あんなに仲良しでもプレイは出来てないんだ。まあ『おしっこを我慢しているところを見てほしい』っていう性癖だとちょっと難しいかもね…… あ、そうだ!
「ねーねー、
「? うん、そうだけど…… あの、あんま人の多いとこでそれ言わないでくれる? 」
「あ、ゴメーン。でさ、その見る人って私でもいいわけ? 」
「うん、別に構わないけど…… 」
「じゃさ、今日の講義が終わったら見てあげるよ。その代わり、縛らせてよー」
「え? はぁ!? 何? どういうこと? 」
「だーかーらー、おしっこを我慢してる安波を私が縛るの。こうすれば二人の欲求不満が一気に解消できるでしょ? 」
「えぇ…… でも、私、縛られるのは…… 」
「おねがーい。一回だけでいいからー」
友人は眉間にシワを寄せ、腕を組んで悩んでいる。弟もそうだったけど、縛られるのって抵抗ある人多いよなぁ。最初さえ乗り越えちゃえば楽しいと思うのに。縛られたことないからわからないけど……
しばらくして答えが出たようで友人はおずおずと答えた。
『…… うん。今日やろ。でも、縛るのは今回だけだから…… 」
「やりー、ありがとー。じゃさ、どこでやる? 今日うちは弟帰って来るからムズいかなー」
「あ、それなら私の家でやろ。お父さん、飲み会で今日は帰れないかもって言ってたし」
「お、ちょうどいいね。じゃあ私はロープとか取りに帰るから、十八時頃、安波の家に集合ねー」
「おっけー、先に帰って待ってるよ」
そういって二人でプレイの段取りを整えてから、私達は昼食をとって講義に向かった。よーし、今日は思いっきり楽しんじゃうぞー。
◆
「おじゃましまーす」
私は大きなカバンを持って、予定通り友人の家に来ていた。カバンの中にはナイロン製のロープやらタオルやら緊縛プレイに使うグッズがいっぱい入っている。
「お疲れー。待ってたよー」
友人はニコニコ笑顔で迎え入れてくれた。可愛いなぁ。この子をこれから縛ると思うとゾクゾクする。それにうまくいけば……
「美紐? どうしたの? 」
「あ、何でもないよー。えっと、どこでやるー? リビングだと、万一お父さんが帰ってきたときやばいよねー」
「うーん、だったらお風呂場は? あそこならアイツも入ってこれないだろうし…… 」
「それなら安波の部屋でもよくない? 」
「いや、アイツは入ってくるの。そういうところホント嫌い」
友人はめちゃくちゃイラついた表情で、そう吐き捨てた。お父さんのこと、そんなに嫌いなんだ……
「…… じゃあ、お風呂場行こっか」
「あ、ちょっと待って。飲み物飲んでくるから」
そういって友人はトテテとリビングの方へ消えてしまった。飲み物というのは多分おしっこがしたくなるようにするための飲み物だろう。友人は利尿剤に頼るのが好きではないらしく、おしっこを我慢するときは大量のお茶類を飲むらしい。友人曰く「利尿剤だとグンッっておしっこしたくなっちゃうから、我慢が楽しめないんだよね」とのことだ。私にはわからないこだわりだ。
「おまたせー、お風呂場行こ」
「うん。ちなみにさ、何飲んだの? 」
「紅茶を二リットル飲んだよ」
友人はテヘヘと言ってお腹をさすった。そんなに飲んで大丈夫だろうか? 縛っている途中で我慢しきれずおもらしされては寝覚めが悪い。まあ、それはそれで可愛いが…… そんな思いを抱えながら、友人の家のお風呂場へ向かった。
◆
「じゃ、縛るねー。まずは両手を後ろに組んで、あぐらで座ってー」
「うん。優しくお願いね」
彼女は私の指示通り、両手を後ろに組んで、お風呂場にあぐらで座った。従順で可愛い。でも、あまり素直すぎると、悪い男に騙されるのでは? と思いちょっとだけ不安になる。でも、今は関係ないので私は友人を縛り上げる。
まずは後ろに回してもらっている両手を縛る。次に足首にくるくるとロープを巻き付けて縛った。足首から伸びたロープを前から肩を経由して体の後ろに回す。後ろに回したロープは手を縛っているロープと合流させて引っ掛ける。
「はい、おしまい。あぐら縛りだよ。どーお? 」
「どうって…… これ、全く動けないんだけど…… 」
「まあ、そういう縛り方だからね」
うん、すっごく可愛い。今日、友人はレースや黒いリボンがあちこちに付いたブルーグレーのブラウスに、黒のショートスカート、城のレール付きショートソックスという地雷系コーデだ。メイクもバッチリしてて、髪型は明るめの茶髪ボブにエクステをつけてアレンジしている。ちょっと近寄りがたいコーデの友人を縛るのはやっぱりゾクゾクする。それに……
「ねぇ美紐、これ、パンツ見えちゃうんだけど…… 」
「そーだね」
「いや、そうだねじゃなくて。恥ずかしいんだけど…… 」
「うん、恥ずかしいねー」
そうなのだ。ミニスカートであぐらになると下着が丸見えになるのだ。友人は縛られた足を動かしてなんとか隠そうとしているが全然隠れておらず、薄ピンク色の下着が丸見えだ。私としては同性の下着など興味がないのだが、今回は見えていたほうがいいと思ってこの縛り方にした。
「じゃあ、次は安波の番だねー。しっかり見てあげるから、頑張っておしっこを我慢するんだよー」
「う、うん、わかった。ちゃんと見ててね…… えっと、パンツはあんまり見ないでね」
「りょーかい」
縛りたいという私の欲求を満たした後は、友人のおしっこを我慢している姿を見て欲しいという欲求を満たす番だ。私はニヤニヤしながら友人を観察する。友人は私の視線に気づいて、頬を赤らめた。…… 可愛い。
◆
「んっ…… ふぇ…… あっ…… はぁ」
おしっこを我慢している友人の息づかいがお風呂場にこだまする。多彩な息づかいにあわせて、友人の表情はコロコロ変わる。苦しそうに歯を食いしばったり、抑えられない衝動に慌てたり、取り返しのつかない失敗をしそうになって絶望したり、なんとかを回避したようで安堵したり、顔と息づかいだけでも充分楽しめる。
「どーお?もうすぐ一時間だけど、もうほどいてトイレ行っちゃう? それとも延長する? 」
「ん、延長、して…… 後、十分くらい、我慢したいから…… 」
「りょーかい」
そういって手元のスマホを操作してタイマーをスタートする。私見だが、友人はもう十分間も我慢できないだろう。友人はまだ前を押さえることも足を閉じることもできると思っている。だが、あぐら座りで縛られている状態でそれ等の所作は不可能なのだ。友人の頭から縛られているという事実がすっぽり抜けている。
それにチラチラ見えているパンツにポツポツとシミが出来ている。多分、おチビリだろう。もう我慢しきれずにおしっこが漏れ出しているのだ。その状態で我慢をするなど正気とは思えない。でも、限界を見誤ってくれたほうがおもらしが見れるので、私としてはOKだ。
ジョビッ
「…… ヒッ」
突然友人が悲鳴を上げた。どうしたのかと思い、彼女の下着を見る。下着はぐっしょり濡れていて、さっきまであったシミがひとつの大きなシミになる。どうやらもう限界のようだ。だが、向こうが助けを求めるまで、私は拘束を解く気はない。ちょっとニヤけながら友人の動向を伺う。
「ねぇ、もう、限界だから、ほどいて…… 」
「え〜。まだ延長してから一分も経ってないよー? それでいいのー? 」
「…… いい。このままだと、漏れちゃう…… 」
(ん〜、すっごいそそる〜。漏れちゃうって言葉、最高ぉ…… )
「ねぇ聞いてる? 早くほどいてほしいんだけど…… 」
「あ、ごめんごめん。すぐほどくねー」
言われた通り、友人に巻かれたロープをほどく。でも、素直にはほどかない。ちょっとだけもたついて、時間を稼ぐ。あんなにたくさんチビった後だったらきっともう数分も我慢出来ないだろう。だから、色々言い訳して、友人にはおもらししてもらう。私はロープに手をかけながら、下を向いて笑っていた。
「…… あのさ、まだかかりそう? 」
じれた友人が話しかけてくる。さっきから体をユラユラゆらして、必死におしっこを我慢しているみたいだ。チラッと下着を見ると、シミが大きくなっていた。多分、もうちゃんとおしっこを止められていないのだろう。
(これだったら、ちゃんとほどいても途中でおもらししてたかもねー)
「ねぇ! さっきから私の話、聞いてるの?! 」
「あ、うん。聞いてるよー。いや〜、もうちょっとかなー。安波が動いちゃうからなかなか解けなくてねー」
「うぐっ…… わかった。なるべく動かないようにするから…… 」
そう言った後、友人は大きく息を吸って、「ハムッ! 」と言って息を止めた。友人のほっぺはプクッと膨れ、顔は真っ赤になっていた。息を止めたおかげか、友人の体の震えは小さくなっていた。
「ん。ありがとー、すぐほどくねー」
私はロープをほどく作業に戻る。目の前には一生懸命、呼吸とおしっこを我慢している友人の可愛い顔がある。こんな顔をされると、やはりちょっと罪悪感が出てくる。その顔を見て、私は真面目にロープをほどくことを決めた。
とはいえ、真面目にほどいたところでやっぱりほどくのに時間はかかる。近くでむーむー言っている友人の様子から多分後数十秒も我慢出来ないのだろう。せめて前を押さえられるようにと思い、私は後ろで縛られていた手を自由にすることを優先した。
(グッ、これ、解けない…… 強く結びすぎた)
慌てているのもあり、なかなかほどけない。友人の顔は段々と青ざめている。もう息を止めているのが限界なのだろう。
「…… ! 解けた! 安波、手ぇ解けたよ! 」
嬉しくて友人に声をかける。だが、少し遅すぎたようだ。
「……ブッハー、ハァ、ハァ」
友人が思いっ切り息を吐いた。これ以上、息を止められなかったのだろう。息を吐いたことにより、友人の全身の力が抜けた。それはおしっこを我慢していた括約筋も例外ではなかった。
ブシャシャシャシャー
組んだ脚から見えるパンツがおしっこで染まった。湧き出たおしっこはお風呂場の床、友人のスカート、そして私のくつ下をどんどん濡らした。
「いや〜、おしっこ…… 出ちゃダメぇ」
友人は自由になった両手で顔を覆う。きっとおしっこしている所を見られるのが恥ずかしかったのだろう。可哀そうに思い、私もなんとなく目を逸らす。目を逸らした後もピチャチャチャチャチャチャという音が鳴り続けていた。
ショー、ジョ、ジョ
「安波ー? 大丈夫ー? 」
「…… うん、大丈夫。ごめんね、私、我慢できなかった」
おもらしが終わった友人は落ち込んだ調子で謝罪をしてきた。友人の中では我慢しきれなかった自分が悪いのだろう。まあ、私が拘束を解くのをもたついたことを知らないのだから当然かもしれない。
「ううん、安波のせいじゃないよー。私がもっと早く解けてれば間に合ったんだし、私のミスだよー。ごめんねー」
とはいえ 、やっぱりいい気分はしないので私も謝った。二人で謝りあった後、なんとなくおかしくなって、おしっこまみれ二人で笑った。その後、脚の拘束も解き、自由になった友人はスクッと立ち上がり軽くジャンプをしたりして、体の調子を確かめていた。
「じゃあ私シャワー浴びるわ」
「うん、着替えもってきてあげんねー」
「ありがと、美紐のセンス信じてるからね」
「おっけー、すっぴんでも似合いそうなカッコにしてあげんよー」
また二人で笑い合う。良かった。おもらしのこと、そこまで傷ついていないみたい。私はホッと胸を撫で下ろし、友人の服を用意するために、友人の部屋へと向かった。
でも、あんなに可愛いおもらし姿がもう見られないなんてちょっと残念だな。まあ、そこは縛りプレイは一度だけという約束なので仕方がない。
(あーあ、超絶可愛くて縛りもおもらしもオッケーな男子、現れないかなー)
非現実的な願望を胸に、私は友人に服を用意した。
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