第11話 「甘い日々」
私が行方不明になって2日経った。ニュースは私の話題で持ち切りだ。私は今、最高に幸せだ。
カナタとずっと一緒に居れるから!嬉しい。心がずっと満たされてる感じがする!
「桃果、おはよう!」
カナタはいつもかっこいいし優しい!私の大好きな人!
「カナタおはよ!今日もお出かけするの?」
最近カナタは頻繁にお出かけをするようになった。いつもお菓子を買ってきてくれる。何処に行って居るのかも何をしているのかも分からない。お買い物とかバイトしてるのかな?
「うん!行ってくるからいい子で待っててね!」
そう言ってカナタはアパートを出て行った。
スマホを弄っていると、ふと沢山の着信がある事に気がついた。着信拒否してたから気づかなかったな、誰だろ?蓮花ちゃんだ、留守電に何が入ってるんだろ?
「桃果、聞いてるか分かんないけど、無事なの?何処にいるの?」
とか、私に関する事ばっかりだった。正直面倒くさい。諦めてくれないのかな?なんで私に執着してるの?意味が分からない。蓮花ちゃんに貰ったヘアピンが床に転がっていた。これどうしようかな?捨てよ、これ。貰ったヘアピンをゴミ箱に投げ入れた。
暇になってしまった、お腹空いたしお昼ご飯食べようかな?冷蔵庫にはハンバーグとサラダが入っていた。炊飯器の中には炊けたご飯が入っていた。ご飯をお茶碗によそってハンバーグを電子レンジで温めてテーブルの上に置いて椅子に座って食べた。
やっぱりカナタのお料理は美味しいな!
食べ終わり、食器をキッチンのシンクに入れてテレビを付けてカナタの帰りを待って居た。
「ただいま!桃果!」
「おかえり!カナタ!」
私の甘い日々がずっとずっと続いていく。
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