第10話 「親友のあの子」
親友の桃果が行方不明になった。どうしてなの?桃果はいい子で優しくてっ、私の大切な、親友なのに。そういえば私達が初めて会ったのは、高校1年生の時だっけ。
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私達は同じクラスになって、たしか席も隣になったんだっけ?
「えっと、水無さん?だよね?」
「うんそうだけど、どうかした?」
初めて見た桃果は、人形みたいで、瞳は硝子の様に綺麗だった。
「あ、えっと。良かったら友達にならない?」
凄くドキドキしていた。こんな綺麗な子見た事無かった。しかもその子と友達になろうとしてるんだから。
「うん、良いよ!これから宜しくね!古守さん!」
嬉しかった、まさか桃果と友達になれるなんて思ってもみなかったから。
「蓮花でいいよ!桃果!」
「分かった!改めてよろしくね!蓮花ちゃん!」
風が吹く度揺れる綺麗な青い髪、ピンク色のリボン付きのヘアピン。蜂蜜みたいに綺麗な黄色の瞳。ずっと見ていたかった。でも、なんだろう、触ったら割れてしまうような、入り込めないような雰囲気だったんだ。だけど今は明るくて可愛い私の大切な親友!
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古河の次は、桃果。どうして?何が起きてるの?もしかして、古河が言ってた事が関係してるのかな?
「古守、俺、いつか消されるかもしれない。」
って言ってたんだ。もしかして、桃果の失踪と関係してるのかな?だとしたら、犯人を突き止めないと!だけどそれをしたら桃果が危険な目に遭うんじゃ?それだけは避けないと!他にも古河、何か言ってたっけ?手掛かりになるかも!あっそうだ!確かこんな事言ってたな!
「古守。水無、もしかしたらストーカーされてるかも知れないから見かけたら教えてくれ」
って、それってもしかして桃果にストーカーが居て、そいつが桃果を攫ったって事?もしかして古河を殺したのもそいつなんじゃ?今まで見かけた事も無かった。とりあえず犯人を突き止めて桃果を連れ戻さなきゃ!
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