Track3 お耳のご奉仕をしてあげますね♡

(■トラック 3)


▼演技指示:以降、指示があるまで囁き(有声音)

▼位置:後ろ・左耳【近距離】


ねぇ、先輩。知ってますか?


目を隠されてると、それ以外の五感が研ぎ澄まされるって。

味覚とか、触覚に嗅覚。そして――


▼位置:今いる位置から右耳【近距離】に話しかける。


聴覚も、です♡


こーして囁かれるとぞわぞわしたりしませんか?


あ、ふふ♡ 先輩鳥肌たってますよ? もしかしてお耳弱いんですか?

可愛い所あるんですね♡


私の知ってる先輩はいつもカッコよくてスマートで、

女の子なら誰しも憧れる人だったんですけど、

こんな一面があるなんて、えへへ♡ 私だけが知ってる先輩の顔。


そんなお耳の弱い先輩にご奉仕をしてあげますね。


窮屈な恰好を強いていますから、少しでも癒してあげたいんです。


……? どんなご奉仕か気になる感じですか?


そ、れ、は♡


▼演技指示:囁きここまで

▼位置:後ろ【中距離】

■効果音:お耳を揉み揉みする音 開始


お耳のマッサージです♡

こーして指のお腹を使ってお耳を揉み揉みすると、

とても気持ちよくなるみたいなんです。


一応自分の耳で試してみましたが、自分でやってるせいか、効果実感ならずでした。

でも人にやってもらうと一味違うみたいです。


例えるなら、自分で自分の脇をくすぐるようなものです。

誰かにくすぐられたら、くすぐったいですよね? 特に私は脇と横腹がダメです。


もし私を倒したければ脇と横腹を狙うといいですよ。


……って、なんの話をしてるんですかね。先輩が近くにいるから舞い上がってます。

反省反省。


それよりどうですか? 気持ちいいですか? 揉み揉みされて気持ちいいでしょうか?


なんて、口塞がれてるから返事できませんよね。すみません。


でも、わかるんです。ずっと先輩を見続けた私だからわかります。

きっと先輩は気持ちよくなっていますよね。なってるに決まってます。

なってなきゃおかしいです。えへへ。


お耳から伝わってくるんです。気持ちいいよって。

目は雄弁に語ると言いますが、お耳も負けないからたくさん語ってくれてますね。


もっと先輩が喜んでくれるように私、頑張ります。えへへ。


(吐息・10秒)


あのですね、先輩。私はこーして先輩に触れてるだけで幸せなんです。

少し前までは手をいくら伸ばしても届かない、高嶺の先輩でしたから。


この幸福を嚙みしめて、一生の思い出にするんです。

できたら先輩も今日のことを忘れずに、ずっと覚えておいてくれたら嬉しいです。


なんて、贅沢が過ぎますかね? えへへ。

(吐息・10秒)


お耳、もみもみはこのくらいにしときましょう。

まだまだお耳のマッサージはたくさんありますから。

期待しててください。


▼位置:今いる位置から・後ろ・左耳【近距離】に移動しながら


お次は――。


■効果音:耳のタッピング開始


お耳をタッピングしていきますね。


こーしてお耳の周りをとことこ、とことこって指のお腹で叩いていくんです。

お耳からもですけど、頭にも直接心地いい振動と音が流れてくる、みたいです。


これも自分でやってみたんですけど、よくわからなかったです。えへへ。


なんだか先輩を実験台にしてるみたいで、少し申し訳なくなってきますね。


ですけど、この音が好きな人が世にもたくさんいるみたいなので、

先輩も楽しんでくれたら嬉しいです。


(吐息・10秒)


とことことことことこ♪ とことことことこ♪

とことことことことこ♪ とことことことこ♪


どうですか? 心地いいですか? 癒されていますか?

少しでも先輩を癒せたらなら、私冥利につきるのですが……。


先輩はお返事ができないので、ここは癒されてると受け取っておきますね。

いつもネガティブな私ですから、たまにはポジティブになるのも悪くないですよね?



……あのですね、信じてもらえないかもですが、

私はホントに先輩の幸せを願っているんです。


こーしていることも、きっと先輩のためになると思っているんです。


確信してます。確信犯なんです私。えへへ。

ですから先輩も安心して癒されてくださいね。


(吐息・10秒)


とことことことことこ♪ とことことことこ♪

とことことことことこ♪ とことことことこ♪


え、えへへ。なんだか楽しいですね。

先輩にご奉仕してる私が、こんなに楽しんでいてもいいのでしょうか?

今日だけはいいですよね? うん。きっといいんです。


(吐息・10秒)


■編集さんへ:お耳のタッピングここまで


ふぅ、お耳のタッピングもここまでにしておきましょう。

頭痛がしちゃうかもですからね、なんて。えへへ。


少し刺激があるマッサージだったので、次はふんわりとしたお耳のご奉仕をしますね。


■効果音:タオルを取り出す音


じゃじゃんです。


って言っても見えませんよね。えっとこれタオルなんですけど。


■効果音:耳元でタオルをこするおと


こちらを使ってお耳をふんわり包み込んでいきますね。


しかもこのタオル、すごくふわふわなんです。


手で触るだけでも伝わってくるふわふわ感。

これをお耳にあてたらどうなってしまうんでしょうか?


こうご期待です。なんて…えへへ。


それではタオル、あてていきますね。


■効果音:タオルを耳にあてる音 開始


……どうですか? というか私の声ちゃんと聴こえてますか?

タオルでお耳をふさいでいるから不安になっちゃいます。


と、とりあえず、聴こえてる前提でお話しますね。


ふんわりもこもこのタオルをお耳にあててるだけでも、気持ちいかもですか、

こーして――。


■効果音:タオルでお耳を優しくこする音


タオルを動かすとより気持ちよくないですか?

子供のころ、本当に小さい頃にお母さんに、

頭を拭いてもらった時の感触に似てると思います。


先輩はそーいう思い出はないですか?


もしあるんだったら、その時はきっとお母さんは先輩に愛情を注いでいたんだと思います。

世の中には親との関係が悪い人がたくさんいます、けれど生まれてくるまではきっと、

どの親も愛情を持ってくれてたんだと思うんです。そうであってほしい。


これも私の我儘かもですね。


(吐息・10秒)


今、私が言えるのは、私は先輩の味方です。

きっと誰よりも先輩のことを想っています。


だってそれしか私にはないから。エゴで我儘で自粋過剰なのが私なんです。

だから胸を張って言えます、私は先輩の味方です。

そのことを忘れずにいてくれたら嬉しいです。


(吐息・10秒)


……はい。タオルでのマッサージもここまでです。


……お耳のマッサージって謳っていましたが、

マッサージではなかったかもですね。


マッサージのように健康に効く効果はないかもですが、

少しでも先輩を癒せられていたなら、私は嬉しいです。


▼演技指示:囁き

▼位置:今いる位置から左耳【近距離】に移動しながら


お疲れ様でした……先輩♡

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