第42話 アスラス
おおくの者の酒場に到着する
「オークさんの酒場でしたか!」
ガドリアが気づいて席に案内してくれる
「ガドリアさんのお店なんですか?」
とラプリエールが聞くと
「そうです。まぁ趣味みたいなもんです」
と笑う。うん相変わらずイケメンオーク
奥からプリモも出てくる
「いらっしゃいませ。魔王様。ラプリエール様……よく来たな、勇者アンドリダ(低音)」
「なんで俺にだけラスボス風なんだよ!!」
「なんとなくよ!」
「プリモさんは働いているんですね」
ラプリエールがちょっと羨ましそうに言う
「ラプリエール様もこちらに一緒にここで来たら働きますか?」
さすがプリモ。なんか勘がいいな
「是非!やってみたいわ!」
ラプリエールが凄く食いついたけど大丈夫か?できるのか?
そういや魔王国って働き口あるのかな…こっちに来るとしても
こっそりカタンに聞いてみる
「あるよ。魔物にしか出来ないような物もあるし、強い魔多乱がないといけない事もあるからこっちに来たらやってくれ」
そっか。ホッとした。そういやガドリアもこれ本業じゃなくて趣味酒場って言ってるしな…
じゃあラプリエールと二人やっていけるな
「お前は俺の細胞で魔物化するんだろう。実質ここの第二位じゃないか。なんで働く心配してんだ。手伝ってよ」
カタンが呆れたように言う
「カタン働いてんだ」
「失礼だな(笑)王だぞ」
「いたいた。お待たせ」
須原…いや。アスラス神が来た
なんでいきなりそっちで来た
「まぁ…アスラス大神様…」
ラプリエールがビックリした顔をしてから
「…須原さん?」
と聞く。まじなんで!?
「あ、雰囲気が似ていらしたので…申し訳ありません」
まぁ相手神様だしね
「意地悪は、やめてください」
ラプリエールとアスラス神の間に割って入る
「へぇ。本当に変わったね。アンドリダ」
アスラスは笑いながら須原になる
「まぁ」
「ラプリエール姫お久しぶりに御座います。」
そうしてアスラスの事や縁についての話をする
「縁…にございますか」
ラプリエールが少し考える
「別に君たちの気持ちや運命をいじってなんかいないよ」
「はい。あ…アンドリダ、永く強くならビッグバンでより衝撃を受けて遠くへ飛んだアスラス様の方が強いんじゃないの?」
ラプリエールが純粋な疑問を投げる
「あげようか?こっちにくるかい?って聞いてくれたのがカタンだったから。あと元素結合の産物を魔王としてまとめて保護しているのがカタンならアスラスが責任感じてまとめて保護しているのは自身が作った有機物じゃないかって思ったからアスラスの手から離れるのにアスラスを使うのは違う気がして」
難しいなとたどたどしく説明すると
「よくわかったね。僕はきっと頼まれても断ったよ。一番遠く飛んだ物としてみんなを見守る義務があると思っているからね。分散させるつもりはないんだ」
アスラスの暖かさの中にある冷たさを感じたのが正直な所だったが、あながち間違いでもなかった
「まぁ。以後も宜しくお願いしますよ…」
「そうだね。カタンと同等になるなら君たちも兄弟みたいなもんだ」
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