下心と真心
第25話 優しい魔法使い
「あいつの求めているものはわかってる。
炎熱以上に求む白馬の王子様。幻想どは生きていけないんだけどな…って、あ!カタンは
優しくてかっこよくて炎熱をそのまま愛してて爽やかで知的で頼れてキラキラなのか!?(笑)」
炎熱が席を外したのをいい事にニヤニヤしながら見ると
カタンがはぁ!?っていう顔になる。ウシシシ
「あー、炎熱の求めてた男性像…」
覚悟も半笑いだ
ちょっとした意趣返しだよ
「炎熱ちゃんの中ではそうなんだよ。きっと」
プリモがニコニコと助け舟をだす
出すなよ。沈め
「そういやプリモはどんな人が好みなんだ」
聞いたことがないな
「うーん、増えないつもりだったし考えてなかったなぁ…自分よりはつよい人がいいし…優しい、
マッチョ的な…?
とりあえず引っ越ししたから100%こっちに住むし、魔物の人から探そうかなぁ」
魔物の人か…
「お、いいね。パーティ全部魔物化しよう。人界では無敵だ」
覚悟め…自分はすんなり行ったからって…
「簡単に言いやがるな、クソハゲっ」
あ。カタンも同意してる。
ハハハ確かに、炎熱もなかなか頭を縦には振らないだろうな
「はー。じゃあ俺はラプリエール攻略に帰るかぁ
パーティ行動計画としては俺の婚礼とそれに乗じて魔法使いの一族引っ越しだな」
「よし、OK。解散!」
「ガドリアー。支払い。宝石支払いでいい?」
「うちは魔石もゴールドも人の通貨も扱ってますよ。こちら早見表です」
「へー、サービス充実だな…」
そういうとガドリアはにっこりと笑って
「少しお安くしておきましたので、またおこしください」
という
「爽やか完璧好青年かっ」
「あ、プリモさん」
「ガドリアさん?」
「あの時の小魔が今自分より弱い魔を助けて回っています。ありがとうございます」
中央塔で助けた小魔の事だ
「…見ていたんですか!?」
「はい、旅の間、小魔が消えない配慮をしてくださって本当にありがとうございます」
もう一度お礼を言われる
「たまたま知っていただけで…恥ずかしいので内緒にしておいてください」
照れながら両手を振って否定するが、
「正直、あの優しい魔法使いを見なかったら、魔法使いの一族をこちらへなんて提案できなかったと思います」
と真剣に言われる
「おうちに…突然攻め込まれたんだもんね」
バチーン
ガドリアの肩をアンドリダが叩く
「悪かったよ。…俺もまた来ていい?」
「あ…はい。是非おこしください」
ガドリアがそう言った時、アンドリダは覚悟に襟首を掴まれて引きずられていく
「絡むな。馬鹿め。バカタレ間違えて酒飲んじゃったんだよ」
あー
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