第24話 勇者の名にかけて
カタンが炎熱を連れて酒場にくる
中のオークたちが炎熱を見て固まる
なんだ?魔王が女連れてきたからか?
やっぱり妃候補とか気をつかうよな
って思っていたが動き始めた魔物たちが顔を赤らめて口々に
「いい女だ」
「うわぁ。なんだめちゃくちゃセクシー美人」
「絶世の美女」
などと言っている
オーク以外の種族も釘付けだ
炎熱は魔物にモテるんだな
そう思ってみると、そうか
カタンも魔物だな…
「見るな!」
カタンが炎熱を隠す様に抱きしめながら周りを威嚇して移動してくる
なんか面白いな
炎熱は人生初のモテでえへへへと嬉しそうに照れながら立っていたが、カタンの勢いと抱きしめに驚いて固まっている
カタンが迎えにいくのを渋った理由はわかった
「魔物は、強い女子が好きだからね。…プリモの強さもいいと思うよ」
説明と配慮。
さすが神様、対応も神ってるぅ
席についてもえへへへと喜ぶ炎熱に
「喜んでないで!ちゃんと蹴散らしてっ!」
ってカタンが怒ってる
そんな炎熱を見ているともどかしい
俺なら絶対に強さ取りに行くのに
「なぁ、炎熱。なんで魔物化渋ってんだ?強さと永遠。俺なら喜んでやる。別れても別にいい」
モヤモヤする
「そうしたら、あんな王今すぐ投げ捨ててやるのに…」
「アンドリダ、今のままでは投げ捨てられないのか?」
舞岡にはわからないか…
「俺…今のままでは投げ捨てて何したらいいか、何ができるかわからない。あの国の勇者である以外何もない」
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アンドリダはやっぱり色々囚われているんだな
なんとかしてあげたいけど…
出来れば姫共々
さて、どうしようか…
舞岡からカタンになる
「アンドリダ、あげようか?力と永遠。こっちに来るかい?」
ちょっと脅してやろうと怖そうな雰囲気を出す
「ーくれるの?」
それでも食い気味に乗り出してくる辺りやっぱりアンドリダはあなどれない
「おっと…食い気味だね。ただではあげないよ
そうだな。ラプリエールとうまく心が通ったらあげようか」
そういうとアンドリダはとたんに不機嫌になる
「なんだよ。無理難題ってやつ?」
「…を、クリアするのが勇者というやつだろう?」
「…チッ、判定基準は?」
「見たらわかるけど…姫が安心してアンドリダに笑いかけて…あぁ、姫納得で2人でおいでよ…ね?」
アスラスの縁も気にしないといけないからね
アンドリダとラプリエールにはうまく行ってもらわないと
格好つけて、魔王的に言う
「命あるうちなら、魔物化で20歳に戻してあげられる」
「わかった。勇者の名にかけて難解に挑む。」
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