第20話 なんか違った

「なんか…違ったな…」

「うん…想像と違ったな」

地図通りきたおおくの者が飲む施設は、多くの者じゃなくて

「オークが経営してる酒場か…」


戦っていると力が強く一撃に苦戦したオークたちがエプロンつけてる

客はオーク以外もいるけど

「らっしゃっせー!!」

「「「らっしゃっせー!!」」」

「2名様ですかぁあ!?」

うん、普通に酒場だ

「あー…はい…」

普通に座敷席に通される


「失礼します」

豚頭ではなく、豚の耳に白目が黒く黒目が金色の物腰の柔らかそうな細マッチョイケメンがおしぼりとメニュー表、水を持ってきた

こいつもオークなのか?


「あの…この間来ていた500年ぶりの人族勇者ですよね?そちらのインキュバスっぽい方も…」

とたんに周りがザワザワする

何?勇者? え、どこだよ? 戦うのか?小魔退避


「あ。スミマセン」

イケメンオーク?が謝る

「ちっ。何か用か?別に俺はここで何かするつもりはない。駄目なら帰る」

アンドリダが強張った顔で睨みつける

やめなさい


「あ、いえ…大きな豚型鎧被ってたしわからないかな?中央塔32階にいたオークです。

街の長をやっています」

「あー…いたいたって…長がバイト…?」

ちょっと戸惑っているとアンドリダが強張ったままで

「あそこ元街?酒臭かった」

と探るように言う


「そうです。私は街の人が避難できる様に時間をかせいでいました」

「ちっ、余裕だな」

「いえいえ。魔王様の力をお借りしてギリギリでしたよ。お強いですね」

にっこりと笑う

オークなのに爽やかイケメンとかチートだな

「戦っていた時にも思いましたが、人の体内の魔石は色が違うんですね。キラキラしていて綺麗です」

魔石…?

「人の体内の魔石…?」

「え?あれ?知らなかったですか?自分の魔石」

知らねぇわなぁ…

「そういえばカタンが言っていたよ。俺と炎熱には後天的に魔物の魔石が、アンドリダとプリモには先天的に魔石が入ってるって。小さい物だからいつか壊れて寿命を全うするらしい。俺らのは魔物由来だけどお前らのは色が違うのかも知れないね」

そういうとオークイケメンが

「はい。あなたのはピンクゴールド、魔法使いさんはローズピンク、キラキラして綺麗です」

と言う。周りの魔物からもほんとだ綺麗だなと聞こえてくる

今度魔石の見方を教えて貰おう

「プリモは、魔法使いがよく生まれる一族。普段は生まれたら殺されていたらしい。プリモは勇者が生まれたから残された。今は王が、魔王を倒したと思っているから興味が薄れている。この隙に一族はもう増えない事にしたらしい。………くそ王」

つい感情が表に出た

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