第16話 カミサマーぁぁ
「まぁ、炎熱拳聖は頑固で真面目だからね」
突然誰か入ってきた
振り向いて驚く
その姿はどう見てもあちこちに姿絵のある
「アスラスの神…」
「アスラス大神!?」
大天使みたいなんを想像してほしい
「やぁ。こんにちは、覚悟と炎熱。2人の事はよく知っているよ」
「アスラスお前、また余計な事をしにきたんじゃないだろうな!?」
カタンが警戒したみたいな顔で見る
アスラスは気にもしないでカタンのお茶を飲みながら
「だってさー。僕って自称・出会いと縁の超大魔じゃない?」
って笑う
「「超大魔!!!?」」
「あぁ、ゴメン。別に神でもいい」
そう言って空いているソファへ座る
「ビッグバンで、カタンと正反対の位置に生まれた いわばカタンの兄弟みたいなもんだよ。カタンより少し中心から遠かったからお兄さんかな?」
「何がお兄さんだ!出会いと縁って趣味であちこちに世話焼きババアしてるだけのくせに!」
「そのノリで元素と元素を結合して有機物作ったくせに!!」
「おかげで、今素敵な人に出会えたじゃないか。」
ちょっと待てちょっと待て、有機物作った…?
神じゃん
創造神じゃん
あってるじゃん
拝んどこ…
「経読んでやろーか?炎熱」
うるさい黙れハゲお前こそ僧侶ならカミサマーみたいになれ。ほとけさまーか?なんでもいーや。どうせアスラスさまなんだし
「今君たちに何もしていないよ ただ、あの国王は駄目だね。縁を切ってあげたいと思っている」
国王敬虔な信者なんだけどな。可哀想に
「炎熱、気持ちがわかりやすいね。いくら敬虔な信者だと行って偶像を崇拝しても自分が支持を受けたいがためだけに君たちにも魔物にも危険を与えてはいけない」
確かに…ってか自分の支持のためだったのか?
「勘違いされやすいカタンと炎熱
敬虔でお堅い覚悟と恋が好きなイーリアーはいい組み合わせだね、見ていて楽しいよ」
「勇ましき者でなければ20歳で処刑、勇ましき者なら魔物と戦って死んでよし何人も集められた魔力をもつ孤児の中でも強く、一番見た目の良かった子だったアンドリダ」
「そんな状況だったのか!?」
覚悟が驚く
「アンドリダは弱みを見せないからね。20歳で処刑ならなるべく周りをぶち殺して道連れにするつもりだったみたいだよ」
「そんな勇者に報酬として差し出す為だけに何人もの女児を人工授精させたみたいだね。そこから選ばれた姫」
「なんだと…」
「勇者が現れたから需要があって殺されずに済んだ、魔法使いが時々産まれる一族の子供プリモ」
「え…」
「勇者が産まれない時には脅威なのだそうだ。子供を産むことを強制されて、管理されている」
酷い話だ…何も知らずに旅をしていた自分が情けなくなってうつむくと、丹田が背中を撫でてくれた
「姫がアンドリダに氷の息を吐くような言葉を吐く理由は、わかったよ」
覚悟は馬鹿みたいに見えてよく見ているな
「禿の方が好き?禿にする?禿的にはOKだよって提案したら殴られたなぁ」
前言撤回、馬鹿だ
イーリアー気を悪くしてないかな…?チラッ
「大丈夫よ。禿ギャグだってわかってるから」
心広い
「高尚なギャグはゴリラにはわからないかなぁ?これならわかる?
ウッホウホッホウホホッホ」
「覚悟!そこへなおれ!!暗黒拳!!避けるな」
「アンドリダは受けるからいけないんだよ。
防御バフ防御バフ防御バフ回避率アップ回避率アップ回避率アップ…」
「重ねがけすんな!闇竜脚…って効率良くなったねぇ」
「魔物化したからかもしれないな。ラッキーだ」
「いつも通りじゃれてるなぁ。そろそろ帰っておいで。炎熱。嫉妬するから」
やれやれと言った風にカタンが呼ぶ
「カタン、本当に手助けいらないの?」
アスラスが聞くと笑いながらカタンが
「俺は自然に任せたい方だから手を加えてすすめんのは反対」
って笑う
「そんな事言ってるから今までもうまくいかなかったし、彼女まだ人じゃないか」
「いいんだよ、放っといて」
やっぱり丹田好きだな
「ね、丹田。アンドリダの婚礼、魔物研究所の人として出るよね。服合わせようよ」
「まぁ。幸せなのはわかったよ。じゃあ忙しいから帰るね」
そう言って何故かアスラスは人化する
「あー!王宮書士長の
「す と ら あしたをアスって読んで
アスラスだよ☆」
こっちも王宮にいたぁぁ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます