第8話 融合させませんか?

「やっぱり、普段間違えないように たんでん がいいよね?カタンより。アンドリダたちの前でカタンって呼んだら大変」

「あぁ、面倒くせぇ。」

2人で車に乗り込む

来た時よりもなんだかホコホコする

「勇者が攻めてきたって聞いて結界の塔まで行った時には塔が破られていた。まさか今時勇者がくるとは思わなかったから油断していた

アンドリダの記憶を探ったらわかったよ、

孤児を勇者にするために育てたんだね。なんとか体裁を整えてあげようと思った」

「よく考えたら魔王城に薬草の箱とか回復室変よね」

「まぁ、アンドリダやプリモは一部こっちだからな

だからあれだけ強い魔多乱を幼いころから使う

生まれる前に何かの衝撃を受け…でも小さいものだからそこが、壊れて普通の人として年老いて死んでいくんだ」

「え…」

「お前や覚悟のは後天的。修行中や道中で魔物と触れ合った事で傷とかから魔石の入ったもの。そのうちなくなる」

そうか…消えちゃうのか

「どちらにしても、丹田には瞬きひとつにもならないね。」

「137億年、時々魔じゃない好きな相手ができて…全部ふられた!カタンだから…、カタンで何が悪いっ」

「全部っ!?」

「初めて炎熱が受け入れてくれた

もしもいいのなら、元素の結合を融合に変えて欲しい。変えたらもう戻れないからよく考えて応えがほしい」

「え!?それって魔になるの?」

「うん…融合は比較的簡単なんだ。やり直しやリセットがきかないだけで。俺の細胞を使えば疑似衝撃が起きて同様に置き換わるけど…

ビッグバンの衝撃まで…宇宙の終わりまでありつづけるからよく考えて。」

う、宇宙の終わりまで…

つまり永遠に一緒に居られるかって話よね…

グルグルグルグル…考えすぎて…グゥ


「炎熱、おきて、えーんーねー」

「え、寝てた!?ごめんね!考えてたはずなんだけど…」

「考えすぎたんだね。ごめんね。答えを急がなくていいよ。」

いや、でも考えちゃうな…どうしよどうしよ

またグルグルしながら車を降りる

あーでもなんだか離れ難いな

運転席の窓から覗きこむ。そう言えばどこに住んでるのかな?

「丹田はどこに住んでいるの?気をつけて帰ってね?」

「魔王城。場所変えたけど。

王宮の魔物研究所所属だから王宮に車置いたら転移するよ」

「…あるんだ。魔王城」

「あるよ。今度おいで。」


丹田と離れて家に入ると少しだけ冷静に考える

どうしようか。魔になってってプロポーズだよね?

いきなりの何億年一緒にいられるのかな

まぁ別別になってもいいんだろうけど…それはそれで後悔しそうだし

「魔王カタンの時を知る女性の意見とか聞きたいけどそんな知り合い…あ!いる!」

サッキュバスにくっつかれてる禿がいる!

禿ナーイス!役に立つ禿め!





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