　舞台袖でその様子を見つめていた悠真は、静かに勝利を噛み締めていた。リリスの力は完璧に働き、彼の計画は成功した。三浦亮太は、悠真が仕掛けた罠に見事に引っかかり、今まさに全校生徒の前で転落している。

「これで終わりだ……三浦亮太」

　悠真は心の中でそう呟き、冷ややかな笑みを浮かべた。三浦がかつて彼を見下していたこと、陰キャだと馬鹿にしていたこと――そのすべてに対して、今、復讐が果たされたのだ。悠真はリリスの力を使い、自らの力で三浦を失墜させることに成功した。

　観客たちが笑い続ける中、悠真はその様子をじっと見つめていた。リリスの声が再び彼の耳に囁く。

「どう？気分は」

「……最高だよ」

　悠真は静かに答えた。彼は今までに感じたことのない達成感を感じていた。これまで、自分は無力だと信じていた。だが、今は違う。自分には力がある。その力を使って、周囲の人間を動かすことができる。自分を見下してきた者たちに復讐し、彼らを屈服させることができるのだ。

「三浦亮太は終わりだ。これからは、俺が……」

　悠真の胸の中で、次の計画が静かに形を成していく。三浦を陥れたこの成功が、彼にさらなる自信を与えていた。そして、その自信が彼の次なる一手を導いていく。

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