第19話「ラーメンに始まりラーメンに終わる」

「先生、まず北海道について言及してきました」

「なんだ、まさかマル秘印について解いてきたんではなかろうね?」

「わかってしまいましたか」

「食の発祥こそ、北海道、グルメ愛好家にとっては、至福の聖地だからね」

「ですね、ですが、先生、私たちはまだ北海道に行けていません」

「情報意識体、の力を使って、作者にさっさと着いたぞって、書いてもらうか」

「ですね」

着きましたよ~。あなたたち~。


「つきましたね、」

「さすがだな、作者」

ありがとう。


「ここが北海道ですか、」

「すごいな、これが作者の織りなす北海道、実にあられもない」

「雪景色ですね」

「銀景色だろうな」

「はい」


そこには、鳥が飛んでいる。


「鳥が飛んでますよ!!」

「極寒の鳥か、実に、見上げたくなる」

「先生、前を見てください!!!」

「あぶなかった・・・これはまさか・・・・」

「はい、これは。。。屋台ラーメンですよ!!」

「すごい、こんな中、台車を回したのか、これが真の意味の、ラーメンだな」

「ええ、ラーメンですね、真の意味が分かりませんが」

「安心しろ、真ラーメンのことだ」

「あまり、スポンサーのこと言わないでください」

「安心しろ、これでも作者はまだ愛されてるってことだ」

「ですね~、しかし先生、ラーメンはラーメンでも、マル秘を探してたんじゃ」

「安心せい、ラーメンのすべては、屋台のおっちゃんが知っている」


そして屋台ののれんをくぐり。

屋台のおっちゃんと対した。


「よ~あんたら、」

「お、おっちゃん、やってるね~」

「ああ、ふところ以外はあっつあっつだぜ~」

「いいますね~、その口ぶりだと、残暑の時も汗水ながしてたんでしょうね」

「わかってる口かい、あまりおっちゃんを困らせるなよ、特別におごってやるよ、汗水たらした、至高の一杯を」

「相変わらずですね、そんなこと言って、冬場まで我慢してたんですよね?」

「やめてくれ~、にいちゃん、ラーメン屋にとって、冬はかきいれどきなだけだ、決して夏が嫌いなわけじゃないんだ」

「おっちゃんやりますね、」

「ああ、渾身の一杯をつくったる」

「は~いまってまーす」


ラーメン屋の店主の服には粋な一句があった。

"マル秘ラーメンです"

と変哲もない哲学おぼしきものが書いてあった。


「あの、おっちゃん、」

「なんだいにいちゃん、まさかこの格好について質問かい?」

「いえいえ、そこまで私も鬼ではありませんよ」「

「いうね~にいちゃん、これはもう三十路域だね」

「いえ、そのような無体な事は言っていませんよ」

「じゃ、まさかマル秘のラーメンについてかな?」

「ええ。マル秘ラーメンとはどこが発祥なんですかね」

「はっはっは、そこはフィーリングで理解しないとだめだねー」

「はい、大丈夫です、分りました。私も作家の端くれ、少しは教養はあります」

「そうかい、達者でな、あとメンマおまけな」

「ありがとうございます。」

「いいよ、久々に、いい汗をかいた」

「ええ。そうですね」

「ああ、元気でな」

「ラーメンすっごく美味しかったです」

「ああ、それが聞ければ、御の字だ」


そしてラーメンを出て二人は、次なる聖地へ向かう。

おっと、皆の衆、これは物語だぞ?

決して、秘匿するような、ものではない。

マル秘の作家について、少しは教養があることを切に願おう。


ではでは、ごきげんよう。

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