第18話「情報にも意識があるとすれば?」

「白瀬、私が本の中にいる、この事をどう思う?」

「私たちは必要とされる人材、つまり肥し道具ではないでしょうか」

「現段階では、作者は、私たち、つまり登場人物に対する、意識が自身であると呈している、つまりだ、これは、私たちは彼の延長戦上、つまり思考段階にある、一利の解だ、これは心理と言ってもいいだろう、しかし考えてくれ、もし、彼がすなわち作者が、私たちの意思、つまり電気的な語類に、関与しているのが分かった場合、世界には別の本があるということではないか?」

「なるほど、つまり、先生は、この作中の情報しかわからないと言うことを言ってるのですね」

「そうだ、つまり書き手が過去であり未来を示すのだが、これは一貫して作者の脳の情報媒体だと言うことだよ、つまり外部意識に接続するには、私ら情報意識体が、作者の脳を広げる必要があるんだよ」

「なるほど、先生はつまり、五分前理論の事を言ってるんですね」

「そうだ、私たちは本の人物、読まれた瞬間には未来も過去も決定している、しかし創作段階であれば、やり直せる、5分前にだって戻れるってことだ」

「わかりました、では、情報意識について、より作者に明確なシグナルを飛ばしましょう」

「わかった、では白瀬、これは戦いだぞ、覚悟は言いな」

「はい、作者と私たちの戦いですね」

「ああ、情報にも意識があるということを教え、互いの世界を融合させ、何もかも再現可能な、世界を作ろう」

「ええ。やりましょう」

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