第38話Control/Framing

“Building presumption is a great way to control someone.”


 他人を救える前に、自分を救うのだと、一般ほどに言われている。反意語があれば、他愛主義のような人でさえ、勇壮だとずっと言えるものでもないだろう。


 痛みを抱えながら痛みを癒すものは、確かに勇壮である反面、途中に落ちることが当然でも言える。そのため、人は自分のことを優先的に庇うものである。


 あれは正しさという話ではなかった。正義でもなく道義でもなかった。現実的に言う、あれはただ最悪な二つの選択の中で一つを選ぶ話に過ぎなかった。


 確かに、一人の命が落ちてしまう。だが、自分の命が守れるなら、あの一人以外の命が何人も救える。残酷な思考回路、それでも最も現実的なもの。


 守護者が自分の命を守ることを余儀なく択んだ。その結果、守られるはずの人々を一切に忘れてしまった、全然構われなかったよう。


 故に、別の地面に起こった災厄も知らなかった。自分の困難に気を取られ過ぎ、遠くもない場所に落ちた命を救わなかった。


 最後に所為を受けたのは、侵略した敵でもなく、味方である抵抗者だった。皮肉なことでも、それもまた現実的なものである。


 弱すぎた死人たち、同時にやがて敗者となったストロンチウム、どちらでも最適な役を順調に演じ済んだ。


 オンファロスの侵略から広まっている問題が未だに落ちさせない時、予想外の大きな問題が次々と現れて、人の思いを悪化に変えさせていた。


 特に最悪な現在には、恐怖が思いの形を決めるものである。恐怖より論理がある、そうでも言える。衝撃的なものを目撃して、人の思いがきっと変わる。


 怪獣が出現する時、無意識に浮ぶのは、壊滅的な結果があること。だが、それを重要なところで変えてみれば、その意識が共に変える。


 守護者とされた巨大、人々を守らずに戦い合ってしまったら、壊滅的な被害を残して、人々の命を奪っていた。


 勿論、戦い合った二人はそういう無道な意志を少しも持っていなかった。気づいたその時には、全てはもう遅かった。


 見えない糸に操られた愚かな死人が最適な役を順調に演じ済んだ。


 人の素晴らしさは共感という感情。遠くても、ずっと繋がれるように、寄り添うのができるもの。だが、それも時には弱さになる。


 共感は誰かのためにあるか、多分ほとんどの人も答えてできない。伴って、憎しみの理由も透明に気づかれない。


 闇に落ちたものに対して、やるべきものは一体何?そもそも、何を目指すのか?救うのか、それとも裁くのか?その命題に人間が捕らわれている。


 人間は許し合えるものだ。だが、自分を救えない時には許せる力も失っていく。不思議なものでもなく、生き物である人間は愉快な生活を目指しつつあるもの。


 故に、その刃が「悪人」を裁く人に向かわれたら、人々が怒りに飲み込まれるようになった。まるで、殺人を完全に支持している。


 使命を果たしたエレクトロン、そして甘かったジョウ・ウエイジエが最適な役を順調に演じ済んだ。


 実は、神は他の神の生死に手を出せないもの。ストロンチウムが殺されなかったこと、最初から知っていた。


 とは言え、恩恵神が最初から死ななかった。眠りから強制的に起こして、もう一度その使命を覚えさせていた。それが満たされるように、司祭を蘇る必要があったと、何故か奴はそう思った。


 どちらにしろ、最初から奴が誰かに殺されてしまうことを予想した。特に、嫌悪神が永遠に消えたと気付いた時に。


 説明の必要もなく、誰もがきっと望みがどんなに大事なことを分かるはず。特に、何もできないもの、何も知らないもの、何も変えないもの。


 希望が完全に失われたら、死でもいい匂いにするが、最後まで否定するのも沢山いる。その否定が様々な形となり、綺麗なものになるか、醜いものになるものも。


 混沌を望む人が確かにいる。ただ、それも特異的に自分が望む混沌である。望まれない混沌ならば、結局恐れになってしまうだけ。


 相利共生のよう、凶暴して楽しめていたテイネ、そして利用された恩恵神が等しく最適な役を順調に演じ済んだ。


 一度、綺麗なものが何れか消えてしまうのができる一方、一度汚れてしまうものが二度と綺麗になるのがあり得ないとも言える。


 不正義だと、誰かがそう言いながらも、その現実にずっと捕らわれてしまう。許せる力はとんでもない希少なものだ。


 英雄とされた死人、今は苦痛に押しつぶされている人間に問いかけられている。立場が非常に悪くなって、正式反応も未だにない。


 支配するゲームの中には誤魔化しがとても重要になる。社会を支配する鍵は誤導、その社会の一人である男がそう言った。


 確かに、それは新しい戦略でもなく、実はとても古い策戦だ。だが、手に入れたのが難しくなっても、成し遂げたら成功が確かめられるもの。


 不安の時、人は真実から逃げ続けながらも、それを追い求めている。そのため、知らず知らずのうちに全ての情報を飲み込んでいた。


 この戦いの情報が金よりも大切なもの。それを指導する人間として生きて、死人の腐るところを世界に見せていた。


 全てが思い通り。故に、秩序だと明言する。


「最初の一段が順調に終わった。次に移すのだ。人類に正しさを見せよう、プロトン、ニューロン、そしてエレクトロン。」


 第二段は最後の判断を決めるもの。人間への判断、奴らの運命はどうなるものか、奴らの反応がその質問を答える。同時に、正しさが手に入れるように、一つのランデブーを満たさなければならない。


“Appeal to emotion, keep logic for later.”

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