第35話Selection/Justice
“Everything is relative, everything is subjective, everything is prejudiced.”
最初の日、事変がまた知られないものであり、誰にも通知されぬ、誰にも報告されないものであった。犠牲者は推定二人。
二日目、最初の日の犠牲者の死体が発見されて、序に当日の致命傷の犠牲者が近くに発見された。最初の日と同じ、当日の犠牲者に多数の負傷が見られ、憂い顔付きで発見され、全員が裸の状態であった。
当然に、複数のメディアが同時に報告し、ニュースが広く流れていて、忽ち当日の最も人気なニュースになった。
三日目、捜査が続けることで、新たな犠牲者が8人発見されて、搬送中に全員が不自然に死亡した。不明な原因で、搬送中の救急車のエンジンが同時に停止した。その情報のため、大衆に恐れが徐々に広まっていた。当日、犯人の手掛かりが一つもなかった。
四日目、捜査の進歩がなかった一方、当日はまた次々と犠牲者が発見されて、数が減少した。それが発見されたことで、政府が一つの結論を。犠牲者の数のパターンが2の累乗であった。正しくあれば、翌日の犠牲者が32人。
五日目、集団不安が事変の街に起こり始めたと共に、その事変が複数の隣接市に起こり始めた。捜査が優先とされたものの、集めていた手がかりが全然頼りできないものだった。当日の被害者は32人だった。
六日目、報道中の複数のジャーナリストが犠牲者となってしまい、故に複数のメディアが夜の報道を一時的に停止した。そのため、流れた情報が一層限られた。その時、市民の不安や懸念が耐久されないものになり始めた。
七日目、避難が慌ただしく終了とされたものの、避難を否定して残った市民が割に多いと報告された。清潔の仕事はないことで、街角の死臭が激しくなっていた。当日、犠牲者の数がパターンの不正常であり、異常に300人増加したもの。
八日目、街へのアクセスが制限されて、許可されるジャーナリストの数も非常に減少された。簡単に言えば、立ち入り禁止とも言えるものだった。派遣された捜査員などが前日より数倍となったとしても、頼りのある手掛かりがなかったまま。
当日、犠牲者が発見された場所は予想外だった。ビルの上、電柱の上、電線に縛れたもの、半身が高速道路に埋められたものも。数は千人以上だった。立ち入り禁止のおかげで、犠牲者の身元が大衆に知られなかった。
九日目、全ての街にも犠牲者は一人もいなかった。そうなっていても、街へのアクセスが制限され、警察や関連会憲の他に、選別されたジャーナリストだけが許可された。その情報を聞いた市民が安堵し始めた。
十日目、犠牲者の数がまた0であった。避難所の状況が酷くなりつつあるため、政府が帰還を促進した。
十一日目、帰還が安全だった上に、新たな犠牲者が全然いなかった。それでも、不安が残り、捜査もまだ続けている。当日、何故か犯行がその街には見られないと言った。
十二日目、匂いのないまま、積もっていた死体の山が一日目の街の複数の位置に発見された。見極めれば、前に発見された犠牲者の死体がその中で見られていた。自治体によれば、死体の数が推定三千人だった。
よかったのは、市民よりも、警察が死体の山を発見した。そのため、身元が広く知られないままに、遺体が搬送されていた。としても、複数は市民に知られていた。
当夜、市民が時折悲鳴を聞こえたと言った。時には低い声で、時には救いを求めるような叫びが聞こえていた。死体が既になかったとしても、声がまだ聞こえていた。「地獄の声」だと、市民がそう説明した。
本日、死体の山が増えて、前にあった死体の数も知らずに戻った。それを知りたい市民が捜査を邪魔していても、警察官が既に絶望な顔付きを。
勿論、その事変を捜査しているのは警察官に限らぬ、不思議なことを気付いた死人たちもこの街で真実を把握しようとして、私もその一人である。
賑やかだったこの街、その事変の故に静かな街となった。人並を見ることも以外とこんなに難しいもの。だが、おかげで死人である私が派手に見られなくなるだろう。
敵の目標はまだ知られないと共に、敵の場所も全然見つけられない。死人や屍者なら、少しでもオマが感じられるものだが、感じられていたオマが大抵捜査中の死人だけ。
犯人が人間だったと思ったこともあるが、その考え方が全く間違うものだ。犯人を見つけたことは運がいいと言うが、こんな敵と一人で遭うのが運とも言わないみたいだ。
秘密的な見えないところで見つけられない敵だ。つまり、私が奴を見つけたわけではなく、態と自分自身を見つけさせるわけだった。
不道に人々を殺したのは確かに死人でも屍者でもなく、神の代理人。私のことを知っている代理人がエレクトロンと名乗って、秩序神の代理人として紹介する。
偉いことに達成したよう、大事なことを成し遂げたよう、奴が誇らしく自分の「芸術」を私に披露している。
芸術は主観的なものであれば、説明される人が私なら、それは間違いだろう。
一旦、誇りに満ちた奴の顔に紫の閃光が撃たれ、奴を遠くまで飛ばされていた。派手になったその短い戦いだが、もう終わったために構わずにいられる。
それでも、その鼻高々な微笑みが全然消えていない。仮令、奴はもう死んだというとも。そんなに誇らしくいられると思えば、嫌悪が酷くなるだけだ。
……今度は死体の悲鳴が私の耳にも聞こえている。
死体の山は充分に拷問と呼べるものなら、これは何と言うはず?死体でもなく、彼らはみんなまだ生きている。数日ほど救いを求めようとしても、何回までしてみても届けやしなかった。全てが苦痛の中、同時に血が一滴一滴落ちていく。
警察官が全然道を塞がないため、検閲された死体の顔も市民に見られている。その瞬間、市民が街の安全な空気の理由を知り始めた。死体の山、そこにいる犠牲者が全員犯罪者そういうものである。
瀕死の敵が私を嬉しそうに嘲笑っている。罰だと、奴はそう言った。裸であるのは恥があるため、生かせる理由は被害者が罪悪感を反省するため。罪のないよう、奴はそう簡単に言っている。
確かに、私は奴の考えが愚かだと思っているが、他のみんなはそう思っていないらしい。奴を殺したら、真実を知った市民が私を憎むような顔を見せ始めている。
「大国の大将のお前なら、犯罪への罰を知るべきものじゃないか?」
そこにいる死人も私の見解と一致していないと分かったら、代理人の目標を知った。罠であるのは元より、神が大混乱を起こしたいというわけだ。
“Everything comes with a message.”
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