第28話1/3: Grieves/Revulsion

“Hatred for hatred.”


 重たい憎しみに目がくらんでいるのはそこにいる生存者の全員。嘆き悲しんでいる生き物が絶えなく猛撃している同時に、耐えられない屈辱を受け続けている神がもう一度蘇って、生存者に「罰」を与えている。


 あの燃えている夜に感じられている空気は激しくなってきた嫌悪だけである。誰もが狂おしくなり、亡くしたもののために。


 誰でも深刻な負傷を連れながらも、死に際の命をかけながらも、望んでいる結末を迎えに行って、敢え無い現状を壊したい共通意志で。


 一方、真の力と姿を確かに見せていた嫌悪神が予想外の敗北に落ちかけたら、自分の憎しみにより、新しい力を手に入れて、もう一度地球上の嫌悪を強がるために。


 憧れの人の最後の言葉、そして笑顔で飾られた最後の顔面は、死人たちにとってはとても大切だから、そんな残酷な終焉が認められてはできなかった。


 一度英雄とされた人物の存在感が消えたら、次々と嫌悪神に進撃している死人の数が増えていて、一緒に奴を撃ち殺すように。


 カンカミと代行者の戦場に残されたのはただそれぞれの操縦士になり、他はもう同じ怒りを抱え、憎むべきものに仇を討つ。


 代行者を操縦しているセレスタインはただ死人たちを無視して行かせ、笑いながらカンカミ・ヴァンガードを酷く圧している。奴にとって、嫌悪神は絶対的である無敵なもの。


 ストロンチウムが進化したとしても、残された負傷が消えられないまま、奴の動き全てを鈍感させて、故に死人たちがそれをつけ込んでいる。


 更に、心臓の大きな穴がまだ治されなくても、敵とされたイェリンが立ち上がって、残る全力で戦っている。


 死人協会の最強の死人が戦っていても、指揮するのは彼女ではない。もっとも深い憎しみを抱え、同時に落とされたプライドを取り戻すように、ヴィクターの仲間であるアリアントが協力している死人たちを指揮している。


 最適に協調されている戦略により、死人たちが嫌悪神への憎しみを強く告げながら、少しずつ奴に壊滅的な攻撃を。


 それなのに、セレスタインはまだ笑っている。嫌悪神を心配せずに他の戦場に向けないままに、四つの目だらけの翼を持って、鳥のような代行者の頭の上で満々と笑い続けている。倒れているゾーンハンを見下ろしながら。


「——まだ進化したこの私に勝ってると思うか!?賤の生き物たちが!!」


 意味の明らかな一言、充分で後先を告げて、現実を確実に見せている。瞬間的な勝利感が固定なる現状を破れやしないと、その一言がはっきりと告げた。


 一度絶望であった夜が絶望のままになり、小さな光のような希望の道を閉ざしていく。一度憎しみによる募ってきた希望が、今はより激しい憎しみに倒された。


 嫌悪神の能力の目の前では蟻のようで、何をしようとしても、無力で無意味のまま。進化したストロンチウムが今地球に最後の判断を。


 夜が極めて明るくなり、温度が極めて高くなって、月の光が見えないと共に、寒い風が止まった。


 怒りに満ちる感情を表情して、強大な力を球体として集まっている。狂おしく笑いながら、ストロンチウムが最後の贈り物を人間に捧げると言う。


“A school of fish, even with their massive numbers, could not change their fate as preys.”

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