第20話Provocation/Participators

“One should understand the vast possibility of people’s rage.”


 進もう、誰にも止められないように。組み合おう、離れた心が折れないように。打ち倒そう、奪われた自由を取り戻すように。今、俺たちの気合はそのものだ。


 恐ろしい不安は過去に置いていていい。何故なら、戦わない人には正義が来られないから。その決意を胸に、塞いでいる奴を全て打ち払う、あるべき正義が戻るまでに。


 生れた時から人権というものは誰にも得られるはずのもののくせに、恥の感じもなく、各様で人権を殺す人が歴史上に消えやしない。そのため、あるべき時代が来られるように、真実を知る人は死ぬまで戦う。


 刺激的な言葉が必要なら、著しい唱やチャントも声が枯れるまで唱え続けよう。俺たちの恐怖が消えるように、人の心が動かせるように、奴らの権威が崩れるように。


 伝えたい気持ちを吐露する詩を強調し繰り返して、一般である単純な言葉で、芸術家や作者だった死人たちの創造性のおかげで、初耳の死人たちにも受けられるものとなれた。


 このような状況が続ければ、例え誰の声が枯れ始めても、抵抗声が終わりまで切られないだろう。現実離れの奴らにまだ届けなくても、せめてより多く死人と人々がこの現実を把握すれば、変革がやがて来るはず。


「……離れる姿が長くなるほど、俺らの数も増えていく

 当たり前の願いが叶わないほど、お前の権力が消えていく……」


 一日以内に作詞された詩だけで、組み合っている死人の数が想像よりも倍々増していく。どう言っても、奴らの時代が終わりに近づく、天上も崩れ始めそうだ。


 総括的な内容だけで、既に「死ぬまで戦う」という姿を恐れなく見せるなら、件を一々聞かせるなら、みんなの思いはどうなるだろう。その上、みんなにあんな挑発を告げるのは刺激の得意な人物だ。


「聞け!みんな。今週、死亡した死人の数が1万人超えた。それは先週よりも二倍であり、上旬から益々と増えていた数だ。だのに、俺たちの死人の苦しみに、死人協会何の反応をくれず、説明一つも与えられなかった。その中、戸惑っている俺たちが仲間を亡くして恐怖にとらわれて、救いなどももらわなかった。同時に、強い奴らはあの高楼の中でただ見つめている。それは正義と呼べるものか?」


 大衆の怒りがその頂点になっていく。無関心だった死人でさえも、その情報を知ったら、ぐいぐいと参加している。


 信じられないものなら、数ヶ月ほどみんなの頭の中にある。不可能に見慣れてきた心なら、空を崩すことに恐れを持っていない。


 逆に、天上会は進まなさそうだ。“エリート”死人と番犬たちがまだ遠いから見つめているだけ。天上会の判断はその原因でありそうだ。


「大人である俺たちだけじゃなく、奴らは未成年を勝手に派遣した。死したものだから、勝手に命令できると思える奴らの心が既に腐敗に陥るものだ。人を殺させ、いや、親友を殺させるその思いは永遠に許されないものだ。子供の明るい未来を破壊したものは許されないんだ!!」


 革命の勢い、死人の情熱が可能の程度を超えつつある。この戦いは一日、一週間のものじゃなく、あるべき姿が取られるまでの戦いだ。


「戦いたくない理由はもう戦えないからだ。力があるだけで、無限なる敵の数を切り倒せると思うか!!?クソほどの給料の上、提供されるものもないんだ。そうでありながらも、何もしてない死人は贅沢な暮らしができたって?誓った正義はどこへ捨てたんだ!?答えられないなら、打ち倒した後で答えをもらうんだ!!」


 唱とチャント、そして複数の死人からの演説。燃えつけない燃料のように、死人たちがオンファロスの中央にある高楼「リㇰタワー」に向かっている。


「ハイスカネン、しばらく反逆者を自由にさせて、リㇰタワーに接触しない限り。」


 赤色のネオンライトが後ろに光っていたら、国連代表として、天上会と呼ばれている死人協会委員会の決断が私に送信された。一言だけで、それは全滅という言葉だった。


 明確な判断なのに、彼らはまだ私をその会議に参加させている。死人の権力が腐敗されないように、こういう会議が毎週ほどある。結果は何でもないのに。


「反逆した死人を許されないものと、我々は判断した。首謀者を逮捕し、残りは殺しても良い。あんな死人たちの存在はこの世界への危険を招くものだ。」


 そうでしょうか?謎の根源がある決断の方が危険を招くと思うけど。こうなってしまったら、何をすればいいのか?


「俺の声が奴らには理解されていなかった。」


 死人協会の一人、死人の代表であるロマン・アレクサンドロフがいきなり私にそう言った。二人だけで会うのは今初めてだ。


「直接に言おう、お前と死人協会の死人は現在奴らにとって、ただの人形に過ぎない。奴らの利権が満たされたら、死人のことは無視にする。それでも、お前は奴らにまだ従うつもりか?しないなら、一緒に解決しようか?」


 不満に満ちている死人たち、反逆の故に死んでゆく人々、勝手に判断を下す委員会、そしてアレクサンドロフの招待。様々なものの中、接続すればいいのに、あの人は応答しない。地上殴殺とはこんなものなのか?ねえ答えろう、誠志郎。


“The truth lies behind the justice and sacrifices.”

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