第14話Hatred/Voices

“The irony within inferiority.”


 人間は愚かなものという思考を持っているのは複数の代理人がいるものの、執行に行動するのは僅かな三神しかいない。本当に、思いだけが大きい方々だね。


 神罰は弄び物ではない。触れるはずのないものに接触した人間は、他の愚かな生き物の様に、絶滅されないとこの世界が必ず崩壊する。危険な物事を見逃してしまった神々が使命を忘れてしまったものだらけだ。


 あんな残念なことに限らず、まだ一つの厄介なことがある。それも同じく大きな過ちである。もう地球に着いた癖に、誰もがまだ行動していない。お負けに、そう提案したのは秩序神ヘリウムだった。


 秩序神、その名称だけで誰もが分かるはず。ヘリウムは神になった以上、全世界の秩序神を整えなければならない。あんな混乱を起こした人間には、間抜けなヘリウムは黙っているまま。


 何を思っているのか?明らかに人間を甘く見ているそうだ。確かに人間が弱者であっても、すぐに片付けないには意味がない。何度でも強調する、神罰は弄び物ではない。


「いいものを見つけたのか?ストロンチアナイト、セレスタイン。」


 ヘリウムの計画を無視して、私の代理人を地上に派遣した。火を燃やすのはまだ我慢できるが、人間が既に禁断の限界を突破したら、すぐに制服を開始する。


 それでも、その時まではまだ長い時間が必要である様だ。人間は未だに危機性の低いもののままだ。代理人がまた人間を監視する間に、ヘリウムの本意を確かめようとする。


 名の知らない神が同じ目標でここに来ると聞いた。恐らく、ヘリウムはあの神を待っているため、人間をしばらく生かさせている。だが、それはとんでもない過ちである。最初から一緒に来なかったから置き去りにされるのは当然だ。つまり、天命を無視したあの神が既に神の資格を失った。


 来る神を後にして、ヘリウム以外に他の神がいる。真逆で、行動するどころか、決定などもしていないものである。普段はそうしても、結局黙ったら、ここに来る意味もなくなるでしょう。


 陰に生まれ、陰に潜み、陰に生きる。名称通りに、それは陰謀神リチウムの姿勢である。もしその陰が神に向かうためにあれば、ヘリウムよりもリチウムに注意しないと死ぬ。


 口だけなのか、名前だけなのか、まだ何もしていない神を構わなくても大丈夫だ。結果を果たさないものは愚かである。そのため、実際に目標を達して、この世界で正義を築くただ一つの神はこの嫌悪神ストロンチウムだけでも十分だ。


 そろそろ次のステップへ準備しよう。人間の本当の姿を人間に、世界に、神々にも見せつけてやる。あんな神業、この手にとって単純なことである。


「懸念」


「誰だ!?姿を見せろ!この私にあんな侮辱を言った後に隠せると思うな!」


 声もなく、ただいきなりにした突っ張る言葉に過ぎない。私に向ける全ての言葉には緩やかな結果などない。姿のないものだとしても、私から逃げられない。


「ガラスに姿を隠すつもりか?脆い癖に、まだ触られないと思うか?それとも何?答えろ、人間が!!」

 あの一言しかない様だ。それを言って黙っていて、一体何を求める気か?根性がいいものであるくせに、往生際が悪いのだ。


「待ってよ。あの女がここに来る理由を聞かせてみようか。そんなに焦らないでいいだろう、まるでお前が人間を怖がっているぞ。」


 全く空気を読めないものだ。人間に触られないはずの場所にいられる人間だからこそ、すぐに片付けばいい。それでも、まだ意味のない遊びに夢中している。間抜けなものだ。


「お前には彼女が何を伝えたのか?あんなリアクションできるまでな。『誤解』と我に言った。それに対して、我がその意味を知りたいんだ。そして、君のことももっと知りたいんだ。」


 ただ笑顔であの人間の答えを待っている。それでも、あの人間はただ黙っている。それは最初からもう決まっているのに、ヘリウムはただその答えを強要せずに待っている。


 いつも通りに、あのヘリウムの姿勢。答えを待ちながらも、人間の本を読んでいる。あんな飄々とし過ぎる態度など、許されないはずのだ。


 ——劣等?そう思ってはしていない。私は同等じゃないと、ヘリウムの上である。今ヘリウムとの争いを避ける理由はまだ共通目標があるからに過ぎない。終わったら、こうなれやしないと何度でも確かめられるのだ。


「もう消えたな、彼女は。お前には何を伝えたんだ?聞こえるだろう、リチウム。」


「失敗」と言って、リチウムも軽やかにしている。奴らはまだこの天命を甘やかしているのか?遠くからここに来るくせに、結局何故?


「俺に対するお前の思いが俺も知っている。だが、しばらく一つ納得しよう。侵略は後にして、人間の進化を一緒に目撃する。あんな謎の女がいれば、もっと面白いものもいるはず。だから、それを待って、恐らく俺たちの決断も変わっていく。」


“Looking down while dominating the shared goals.”

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