第12話Evolution/Disparity
“Fully accepting the dirty work, one could not resist.”
「フム、手助け?やはり、お前の創造が最早用済みではないか?」
「誤解するなよ。分析されているものは俺によって作られた生き物じゃなく、未知な神によって作られた人間という生き物だ。」
全てが悪夢のままだったらいい。思えるのはそれだけで、歩きながらそう思い続けている。過ちはいつから積もってきたのか?違う、今までもまだ積もっていくんだ。今の俺こそ過ちである。
選んだものは何?与えられたものは何?全然等しくはないものだろう。多分、あんなことを問い続けても答えが出られない。でも、今まで歩いてきた俺はその答えが必要なのだ。
暗闇に染まる空?それが何色に変わっても、その真下にあるものの方が命の行方を決めるだろう。夜空だって青空になっても、心の中がいきなり変えるわけはないだろう。
無知蒙昧のままに自分だけが独りなんか全然思いたくなくても、結局現実はずっとあんな思いから離させるものである。現実は理想を打ち倒すものだ。
一度選んだら、振り向けない道がある。きっと、全ての道がそのようになるけど、後悔の重みが異なる。この命はただの賭けじゃないか?
幸運を信じている人がいるなら、運命を信じていない人もいるんだ。ならば、俺はどっちなのか?本当に俺の命が誰かに決められたものなのか?それでも、全てが最初から自分自身のせいだったのか?
逃げることなど、誰でもできる。ただ、避けられた真実がやがて訪れるだろう。そうじゃなかったら、もっと辛い真実が訪れるはず。
何度でもそう信じているけど、そもそも「逃げる 」って何だ?今のように頭が考えることに沈んでいくのも逃げるということなのか?そうであれば、今までもう何度でも逃げていたのか?逃げる人が嫌いでありながら。
一人でやろうと言ったのは自分だ。つまり、一人になってしまったのは自分のせいだった。でも、思っていた結果はこのようじゃなかった。
潰された人の言葉がよくその人の正体を表すものである。ならば、今の俺ならもっと正直なのか?それなら、自分に見せる自分は最初からずっと嘘じゃないか?
現実を向かえようとしても、現実から逃げようとしても、結局求めている答えが出られていない。まるでこの世界がその答えを隠しているみたいだ。
この道に導かれていたものは本当に選んだものなのか?まさか、選ばざるを得ないものだったか?そして、それを知ったら、この世界が変えられるのかな?
答えが出れば、一体何が変わる?答えは正しい道に導くものなのか?答えを知れば、もっと傷つけられるじゃないか?答えを受け入れなくてもいい?それとも、受け入れなければいけないのか?
戻る道はこの手で閉ざされたものだ。振り向けることもなく、例え何かが俺を戻させてもきっと返られないんだ。
真実を知れば、連中はどうする?向かえるのか?耐えられるのか?それとも、それから目を逸らして、無事のように強がっている?じゃ、俺のようになってしまうのか?
真実を受けるには相応しい聞く耳を持っていない。何が言われても、結局飄々として無視してしまい、後で後悔する。もう何度でも繰り返していて、そのパータンもよく知ってきたものだ。
この後、言うべきことは何だ?あっても言えるのか?お詫びしたくても、ちゃんと口にはできない。でも、ここで止まったら、もっと悪くなるだけじゃないか。
ここまで選んできた道を語ったら、みんなの反応はどんなに酷くなるのかな?心配して悩んでも、本当にそうなるか?前とは違う、軽やかにしたくないな。
手を汚すことなんて俺が選んだのさ。当然でいつかはもっと汚れてしまう。綺麗なものじゃなく、完璧なものもじゃない。だけど、弱者のままではいられないんだ。
後悔はいつから来たものなのか?間違いして後悔するような生活はもう耐えられなくても、それこそが人生だ。誤りはきっとあるけど、全てが過ちであるわけがないんだ。
答えは後で探せばいい。例え、この戦いの果てでもまだ出られないものであれば、思う俺の頭で作ってやる。
なら、これが俺の答えだ。
「もう一人の人間が現れたじゃないか?戦いに来たか?空気を読めないものだ!」
霞んでいる片目で見えているのは枯れた血に塗れたナムリョンの戦う姿だ。あれは何だか私が知っているナムリョンじゃないと感じがしている。
イリスロサイトが笑うままに、彼を少しずつ近づいている。その口から出ているのは侮る言葉に過ぎない。今のナムリョンは何故か真面目な顔がしている。
強く胃袋が手に打たれる。一回だけでも、イリスロサイトの表情が直ぐに変わる。痛そうな顔がして、突き間を見せるほどに。塗炭、ナムリョンは追撃する。
イリスロサイトなら、同じ攻撃を何回受ければ適応するはず。抵抗さえできないことは、ナムリョンの攻撃が強くなっていくということだ。
でも、このままではだめだ。ずっとそのような思い通りになるはずがないでしょう。忠告しないと危険だ。言いたいのにできない、この状態ではできない。今は何を言ってみても、声が出られないんだ。
それより、何故イリスロサイトがナムリョンに匹敵できない?匹敵するか、必死に反撃しているんだ。力の大差がどれほどあるのか?まだ普通の攻撃なのに。
「ちくしょうーー!!あんな調子に乗るままに俺を倒せると思うな!貴様に見せてやろう!全ての生き物を超越した俺の全力を!!」
好転がイリスロサイトの方に与する。甚だしい力の大差で、彼はナムリョンを攻め続き、突きを見せないままに。
地面に亀裂を刻めるほど、動けない私の体が吹き飛ばせるほど、あんな衝撃を受けるナムリョンの顔が何故同じのままなのか?あんな冷静な顔の裏に何が隠されているのか?
倒されたら、イリスロサイトの顔が笑い顔に戻る。倒れた私に対する態度と同じ、彼はナムリョンを躊躇なく打ち倒している。長い間に楽しむ気か?
——心臓を狙うんだ!
「貴様!?な、何だ!?これって何だ!!?」
イリスロサイトを蹴り飛ばして、もう一度彼は立つ。紅のオマに包まれ、筋肉が少し大きくなりそうだし、強化して強くなった。今の彼の力じゃ私にはもう感じられない。
今俺と戦っている敵は完全な屑物だ。少しでも優位に立ったら、自分が勝者であることを信じて、守備を下げる。逆転になれば、臆病者のように怖がっている。
限界を知らないものだ。状況を読めないままに、無理やりに戦い続けている。敵の力を知らないだけじゃなく、自分の力でさえ知らない奴だ。
地球と共に人類を滅ぼしに来たと何回までも強調している。あんな絶望な負け犬の声がこの耳はもう聞き飽きている。
必死な努力で、意味のないままに、自分の力を無駄遣いしている。距離も取ろうとして、痛くもない射撃の連撃をしている。それは俺を倒すよりも、自分の視界を塞げるものになるだろう。
指の数が攻撃の数より多いのだ。それでも、奴に恐怖を与えるにはもう充分である。簡単に言えば完敗だ。もちろん、奴はまだそれを否定している。
負けないように、何かも躍起にしている。ここから遠く離れる街を破壊しようとしたり、倒れたイェリンを人質にしようとしたり、結局どちらでも失敗に陥る。
奴にとっての彼の“全力”が山ほどありそうだ。脅しだけで、俺に圧迫感を与えようとしても、自分の立場の方が悪すぎる。
段々弱くなり、段々鈍くなり、段々絶望に落ちてゆく。涙ぐむ奴は、更なる力を望んで、地面に頭を項垂れている。後少しで、奴は自分の敗北を認めるはず。
「見下ろされてたまるか!!?人間よ、地球と共に滅びるといい!!」
限界を突破し、イリスロサイトが偉大なる力を発する光線をナムリョンに放つ。それに対して、冷静なナムリョンが片手でそれをブロックしようとする。
確かに、もう強くなってきたんだ、ナムリョン。でも、気づけないのか?イリスロサイトの力が少しずつでも上回っているんだ。あんな戦い方なら負ける。
ムカつく。大事なことを伝えたい時こそ、声が出られないなんて。このままじゃナムリョンの死亡を目撃する傍観者になってしまうだけじゃないか……。
——食らえ、クソ疑似人間。お前にはどう感じられるのか?
集中が破られた間、奴に気づかれないのは俺の右手がやっていること。光線が薄くなる同時に、受傷した奴に向かうのは強烈な力を放つ槍である。
「——クソたれがーーーー!!」
槍に貫かれたイリスロサイトが地面に落ちる直後、ナムリョンが吐血している。急に彼の力が消えていて、体中にも血が零し始める。
「大丈夫?」って二人が茶化する。傷だらけでも、彼はオマを分けて、二人が回復できるように。まだ完全に治らなくても、せめて少しでも休憩できるようになる。
「はあ~」ってため息するのは結局休憩もできないという意味だ。地震が発生したら、忘れてしまった敵が久しぶりに出現する。五体のヴァーゲ、そして……。
「覚悟しろ!再戦が始めるのさ、クソ人間が!!」
——鼻高々なイリスロサイトが急に切り刻まれた。
華やかな青い光が星屑のように空に飾り、ヴァーゲを包まれている。綺麗な光を操るのはカンカミ・エンライテンドという巨大。つまり、彼はここに来る。そして、イリスロサイトを殺したもう一人。
「疑似人間を倒すだけには結構長い時間もかかってしまったそうだね。」
桜井が心を刺さる質問を問い詰める時、五体のヴァーゲを退治したエンライテンドが姿を消して、操縦士の村山の姿が見えていく。
神の力の破片と戦っていた私たちに説明している、神が一体何ものであるのを。力の大差に限られぬ、彼らは知識の差異を見せている。
確かなことがあれば、到来している神の力が現在の私たちを即座に潰せるものである。地球をすぐに滅ぼすことができても、それを択ばずに、別の目的がありそうだから。
天使と悪魔の言い方がこの耳に流れていく。二人が同じ情報を伝えに来ても、伝え方が完全に違っているものだ。楽観的な一人と、風刺的な一人だ。
「屍者になった人間は二度と戻れないんだ。だから、すぐに殺せばいい。どうしても意志がもう失くしたから。」
それはナムリョンにとっては、あまり受け入れないものでありそうだ。激情で否定していたが、結局黙ってしまう。
「もうすぐに新しい幕が開くだろう。空の色が変わったら、もっと強い敵が来る。今更折れるな。千年ほど生きてきた俺たちの敵は命が枯れて朽ちてゆくのさ。勝者はいつでも若者である、じゃなかったら、世界は変えられない。」
また、去ってゆく。知らなくても、何故かまだ聞きたいことがある感じがしている。虚しい感じが酷くなるだけ。彼ならどう思うかな?
「——馬鹿のナムリョン!!」と言って、いきなり彼女が彼を殴ったりしている。止めてみたら、ナムリョンがそのままでいさせると言った。
泣きながら、歩美がナムリョンに怒っている。それに対して、彼はただ謝っている。そして、約束している。
その時、頭に浮かべたのは「一人じゃないだな……」だけだ。倒されたナムリョンの連中と、死亡した死人協会の死人、それを思う気持ちが背負っていても、何故か励ましてくれる。
歩美の鳴き声が止まった時、気づいたら太陽の光が射して、青空が澄み切っている。また空の色が変わった。また、戦いが始まるんだ。
“Acknowledging every mistake and regret, I shall progress.”
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